「丁寧に暮らす」って何?
今朝、思ったことです。
最近、いや、だいぶ前から気になっていたんですが、今朝も新聞〈いまだにとっています〉の、書籍の広告の文字に、「毎日を丁寧に暮らす」とあったので、どうも心に引っかかっているんです。なんなんでしょうか、この言葉。
自分の生活で言うと、毎日、5時台に起きて、夫と子供のお弁当作って家事をやる。これが私の本来の「暮らし」です。今は主婦業だけですが、仕事に行っていた頃は、毎朝、流れ作業で動き続けました。
去年、大したことない病気でしたが、数カ月間、高熱が引かない状態が続き、パートをやめたので、今は主婦業だけで、時間はたっぷりですが・・・。
実際外に出て、時間に追われていた時のほうが、タイムテーブルで動くので、何もかもきちっと、できていたような。丁寧だったような。
去年の病気は長引いたけど、入院の必要もない程度のものだったのに、朝起きない癖がつき(その時は、毎日、朝方高熱が出るので、確かに、確かに、起きることができなかったのですが・・・、医師の判断で入院させてもらえなかった分、家族がその様子を見ていて、私に対して過保護になってくれてしまい)、なんと、毎日のお弁当は、夫が早起きして子どもの分まで作り(子供にどうしてもお弁当が必要だったので)、私は、この寒い冬(今年の冬は寒いですねえ)、夫が温めてくれていた部屋に起きだし、夫が作っておいてくれた朝ごはんを食べ、新聞を、入れたてのコーヒーを飲みながら読み、そこで見つけた本の広告の文句に、文句を言いながらこれを打っているんですよ(パパごめん)。これ、丁寧なくらしのサンプルに、よく書かれている行動ですが・・・・。
本で言ってる「丁寧な暮らし」って(コーヒーだけでなく、いろいろね!)、もちろん、都会に住んで、お金持ってる人の話だとは思いますが。これをサンプルとして書かれては、私の様に、地方に住む、一般的な生活の人間には基本、実現不可能。たとえ都会で、一人暮らしで、自由な時間のある人でも、一回やって、不毛だと気付くと思うんだけど。なのに延々、このテーマで特集組む雑誌もあるし。
「繕う」ってページもありました。手仕事は大好きなので、穴が開くほど読みました。実際、この雑誌でちゃんと読んだのは、これくらいだと思います。でも、 この「繕う」という手仕事の美しさはオブジェとしたときの場合に限ると私は思います。あくまで、「趣味」でしか成り立たないと思いました。 だって、穴が開くほど着たものって、時間かけて繕っても、別のところも傷んでますよ。繕った事で伸びるそのものの寿命は、ホンのわずかだし、時間と手間に見合わない。一億総活躍でみんな大忙しなのに。
それにそこまで履き古した靴下、実際はいて外にはでられないと思います。よれよれですし。自分はともかく、家族には。
都会に疲れて、地方に移住して農業やってる人の話も、よく雑誌でみますが、田舎の人はそんなに甘くないですよ(私、田舎に住んでいます)、あなた勘違いしてますって言ってやりたい。
だって、変な農業やられると、周りの作物にも影響あるんですよ、それもいったん、被害が出ると、広範囲に広がるんです。取り返しつかないほど。「周りの人も温かい目で見てくれてます。」って、あなたが周りの視線の意味に、気づいてないだけですって!
芸術家村みたいなのもよく取り上げられるけど、「この村だけの通貨がある」「村のみんなは和気あいあい」って・・・謎だなあ。グループ作って、自分が排除される前に、他人を排除してるだけのようにも見えますが。
きっとこの村にも「村八分」にされている、村人はいるんだろうな。
どんな小さな集団でも光を集める部分と闇の部分ができる。
しかし、不思議なのは、本当に一体何で、収入得ているんでしょうか。なぜ生活できてるんでしょうか。
だって素人の失敗作みたいな「味のある」「作品」に、信じられないほどの価格がつけられていますよね。私も買ったことはありますが。何か買わないと店を出られない雰囲気があったり、ここに来た記念に何かと思ったり。でも買った後ですぐ後悔して、ごみになってしまうような程度のものに、現代の名工にでもなったつもりで値段付けるのって、一種の詐欺のようなものだし、長続きするものじゃない。
実際、近辺にブームのようなものでできた芸術家村は、「本物」と思える工房を残してほとんど撤退しています。まあ、逆に言えば「本物は残る」ですが。
最初に戻りますが、丁寧な暮らしって、家族のいる人じゃ、家族の誰かが、犠牲に(うちの今の状況じゃ、間違いなく夫)なるんじゃないですか?
なんて事を打ってる間に、洗濯機がピー、洗濯終了です。夫がいないので干さなくちゃ。よっこらしょ。夫が家にいたら干してくれますが、夫は土日も、仕事です。
私も、もう一度、止まったエンジンかけなおして、私なりの「暮らし」のリズムに戻さないと!
実は猛省中なんです!自分の事、棚に上げて、言いたいこと言って、ごめんなさい!<m(__)m>