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胸にヲタクという誇りを掲げて  作者: ニムル
第二話 ぼっち部
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第4節/ぼっち部の謎のテンションにいたたまれず

「ドプフォww フォカヌポウッ! これは最高でござるううう! まさか、まさか愛しのリコたん、と結婚する人生のルートがあったとはぁ! たぎるでござるぅ!」


「おおっ、この人生ルートだとハーレムルートですよ、茣蓙川先輩」


「ヌポッ!? 小田後輩、良いものを見つけたでござ……い、いや、拙者の人生ルートはリコたん一択! ほかの娘っ子共には一切揺るがないでごさるぅ!」


「……一瞬揺らいでいたような気が……」


「では僕がこのハーレムルート通りますね、先輩っ☆」


「ノォォォォォォォォォォォォォォンッ!?」


「……ふふ、このルート、同じ作者のBL作品の主人公達がくっつくところを見られるルートがあるなんて……最高ね……腐腐」


「鎖屋先輩……あの、色々と周りの人が引いてますよ?」


「……ふふ、やめてよ峯岸ちゃん。あなたと私は腐の真髄を語り合った中じゃない」


「うっ、少しBLを肯定しただけでそこまていくのかっ!?」


「腐属性怖すぎ……本当にいるんだ、ラノベでしか見たことなかった……」


「さぁ、他の奴らに多額の借金をさせてやる! 滅びのバーストストリーィムッ!」


「初めてこのセリフリアルで言ってる人見ました……」


「だがしかしここで職業闇金の宗像が見参っ! 惜しかったですな、桃花部長」


「くっ、まさか職業闇金の裏が警視庁捜査一課のスパイだったとは……闇金に不正に流れた金をすべて世の中に戻す、なんて恐ろしい手口、私の銀行マン/裏職業ヤクザでは金策で太刀打ちできないっ!」


「ふっ、大変でしたよ、あなたが何をしているかを暴くのは。しかし私も警察の端くれ。しっかりと責務は努めさせていただきました」


「いや、端くれにも入ってない一般人……」


 ああ、やばいどうしよう……!?


 小田くんが部活に入ったって聞いたからちょっと気になってきてみただけなはずだったのに……


 本当にどうしよう、何がどうしてこうなったの!?


 なんで私はぼっち部の部員の人たちと人生ゲームしてるの!? というかこれ本当に人生ゲームなの!? 


 あ、あれ? 私の番? 


 私の番来ちゃった!?


 え、もう何もすることないんだけど!? ゴール目の前で持ち金∞(いくらでも引き落とし可能)、夫一人に子供が5人って言う幸せルートを突き進んでるけど!? 盤面の物件全部買ってるけど!? こわいよ、この人達、勝利に執着してこないよ、一切の妨害行動が私にとんでこないよォっ!?


~何故こうなってしまったのか、それをすべて思い出すには、今から三十分ほどさかのぼらなくてはならない~


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