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皆の趣味。胸と呼ぶ派か、おっぱいと呼ぶ派か。

いつもありがとうございます!



……pv数がそこそこ出てくるようになって、話別ユニーク数なんかも計算したりしていますが

ロボットではないことを期待したいですね……。

 別にその全てが嫌というわけではないが、理不尽極まりないところが多少あった。

 椎菜を無言で見つめると、椎菜は可愛い顔で首をかしげるだけ。……笑えばいいという話ではない。


「とりあえず、今すぐ無理に会話しようとしなくてもいい。幸いうちの苹果とアインツベルンくんとは特に深い交流があるみたいだし、それ以上は特に求めないよ」

「それでいいなら別にいいんですけどね」


 わらわらと集まってきたリリィーナやまいまい&亜夢を見ながら俺はそう言った。

 結局この場にいる四人と交流があるだけで頑張っている方である。

 

「何の話~?」

「テストの話だよ。このままでいいのか~的なことを話してたんだ」

「なるほど~私は潤一君と出会えてよかったけどなっ。亜夢もそうでしょっ?」

「……うん。潤一はからかうと楽しいし」


 や、それ以外では何も感じないのかよ。……とにかく、まいまいと亜夢も優しい子である。


「私は別に……あなたと会話ができて嬉しいなどとは……」

「はいはい。それより煉夏、コイツのお守りありがとな」

「お礼などいりませんっ。煉夏はお兄ちゃんの命令なら何でもします!」

「じゃあ服脱げって言っても?」

「……お兄ちゃんが求めるなら……くっ……お兄ちゃん以外にも見られるなんて」

「……もういいよ」


 どんだけ俺のことリスペクトしてるんだ。俺が命令しさえすれば、犯罪でもしちゃうんじゃないの?

 ……あぁ。煉夏の相手をしていたら金髪娘ハムスターの頬が膨れに膨れている事に気づく。

 先程もいい感じにプリプリしていたところで煉夏に預けたし、きっと小うるさい説教が続くのだろう。


「あなたっ――――」

「はい! じゃあここにいる皆で話でもしようぜ! 趣味とか言っちゃおうか!」

「煉夏は料理ですっ」

「私も料理……お菓子作りといった感じでしょうか」

「私は寝ることかなぁ~」

「……食べること」


 リリィーナのキンキンと甲高い声が聞こえてくる前に、俺が口を挟む。

 俺がそう聞いてみると、煉夏、椎菜、まいまい、亜夢の順番に答えてくれた。


「で、お前は?」

「私はっ! ……切手を集めるのが趣味ですわ」

「切手って、あの封筒に貼るやつ?」

「それ以外に何がありますの? 寧ろあるなら説明してほしいですわ」


 少し喧嘩腰の彼女に苦笑し、俺は「へ~」とだけ言う。

 切手集めとか中々いい趣味なんじゃないの? えぇ? と、表情にだけ出していると、それをリリィーナが感じとったのか、少しだけ饒舌になった。


「気になりますのっ? そうですわよね! 切手を集めるというのは生半可なことじゃありませんの。今では手に入りにくい切手もありますし、大量の中からどんな順番で集めていくかなど――――」

「分かったから、そこまででいいよ。今度家に行った時見せてくれ」

「分かりましたわ。頼まれたら仕方ありませんもの」


 これは自分の趣味の話を長々としようとした状態の時を邪魔したことにより、不機嫌になるだろう展開を避けるための折衷案せっちゅうあんである。

 自分が集めた物を見せてと言われれば悪い気はしない。というか、好きな物なら逆に自分から見せに行くぐらいだと思う。

 俺の計算通りリリィーナは機嫌を直してくれた。それどころか「いつ見に来ますの?」と、言ってるくらいである。

 ……全て俺の計算とは知らずに、実に呑気なものだ。


「切手ですか、リリィーナの趣味は素敵ですね!」

「そう言われると悪い気はしませんわね」

「煉夏も素敵だと思いますよっ!」

「あ、あなたに認められても嬉しくないですわ!」


 おー怖い怖い。やはり親しくない同性とは仲良くしようとはならないようだった。


「……まいまいの趣味も素敵。寝るのは大切」

「だよね! 本気で寝ようとする時とは違う快感があるんだよね~」

「……私もまいまいの胸に顔を埋めて寝るのが好き」

「私の胸は残念ながらあんまりないんだよな~ごめんね、潤一君!」


 え、どうして今俺は謝られたのだろう。別に俺は求めてないぞ。

 しかもな、大事なのは大きさではないのだ。重要なのは、好きになった人の胸ということ。

 それが大きかろうが小さかろうが、俺は差別するつもりはなかった。大体、好きになった人の部位だったら絶対認められるはずだから。


「そういう意味では、生徒会長さんの胸は気持ちよさそうだよねぇ」

「確かに大きいは大きいな」

「私の胸がどうかした?」

「お、姉貴か。丁度今姉貴の胸は気持ちよさそうだと話してたんだよ」


 急に現れたことに驚くことはしない。そして、どんな会話していたかも隠さない。


「胸? おっぱい触りたいの?」

「姉貴はおっぱい派なんだな。俺は胸と呼ぶ派だ。昔色々とそれで争いあったなぁ……」


 絶対におっぱいだ! とか言い出して暴れていたあいつが懐かしい。


「……す、少しは遠慮してください……そこだって大切な部位なんですから……」

「え、普通しないの? 女の子同士なら「また大きくなったねぇ」とか言って触りあってると思ったんだけど?」

「そ、そんなことしてません! ですよねっ、皆さん!」


 椎菜が赤い顔のままそんなことを聞いたが、


「私は亜夢の成長をいつも確認してるよ~」

「……まいまいの確認は私が適任」


 あっさり仲良しコンビに裏切られてしまったようだ。最後の砦! とばかりにリリィーナの方を見やる椎菜だったが、まずソイツは椎菜以外とはさほど仲良くない。つまり聞く意味がないということである。

 椎菜はよよよと地面に崩れ落ちた。椎菜が悪いわけではない。


「……う、裏切られた気分です……」

「俺は寧ろ意外だったけどな」

 

 危うく女子校のイメージが壊れるところだった。……ま、もう半ば壊れているようなものだが。

 女子更衣室ではそういう魅惑的な雰囲気が広がっているのだと、男子ならば誰もが考えることだ。

 だから実際に女子更衣室を覗いてやろうとする馬鹿は尽きないわけだし。男子にとってはオアシスでしかないわけだ。

 ただ、その理想とは全く違う場合だったら? ……皆がコソコソと着替え、なるべく互いの視界に入らないようにしてるような空間だとしたら。

 それは何とつまらない事だろう。下着なんかよりもよっぽど興奮するそのシチュエーションが――――


「俺は何を考えているんだ」

 

 無論俺は覗きなどしない。あれをやるのは馬鹿だけ。

 それに家に帰ればどうせ煉夏が無理やり風呂に連れ込むから、女性の柔肌というカテゴリーだったら毎日体験できてしまう。


「何を考えていたんですの?」

「女子更衣室の神秘についてだよ」

「……通報しますわよ?」

「別に何をしたわけじゃないし、お好きにどうぞ? 寧ろ後から怒られるのはお前なんじゃないか?」


 いつまでも女に対してへりくだってばかりでいられるか。理不尽には屈しない。


「てか、いつから話が逸れたんだっけ? 俺は学院長と真面目な会話をしていたつもりだったんだけどな」

「あなたが私が話そうとしている時に話題転換するからですわ!」

「そうか。じゃあ謝ってくれ」

「どうして私が悪になっていますのっ!!」


 リリィーナのツッコみは気持ちがいい。遠慮なんて一切ないから。

 彼女は自分が悪と思ったことに対してはこうやって動いてくれる。時には罪もない俺を責めてくる時もあるが、基本は常識のある女の子であった。

 煉夏が家にいるのならリリィーナもセットでいてもらいたいが……。一応ダメ元で頼んでみよう。


「リリィーナ。お前、俺の家に住むつもりってないか?」

「は、はいぃっ!? 私が! あなたのっ? 何故っ、どうして!?」

「お、落ち着け金髪娘よ……」

とにかく、読んでいただきありがとうございます。

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