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レンを故郷へ  作者: Ar
1/1

プロローグ

「ママ!行ってきまーす!」

「それじゃあ、お願いね。森の中には入っては行けませんからね!」

「うん!」

 僕の名前はセウス。

 今日は大事な使命がある。

村の近くの魔物退治をしているパパにお弁当を届けに行くんだ。

魔物退治と言っても、冬の時期はあまり出てこないから僕がお弁当を届けに行っても大丈夫。

初めてママに頼まれて嬉しい。

絶対に届けるぞ。




「着いた!」

 森の手前に小さな小屋がある。

中を覗くと誰もいない。

普段ならもう小屋の中で休んでるはずだけど、まだパパ達は森から出て来てないみたい。

「まだかなー。まだかなー」

 イスに座って足をぶらぶらする。




「パパ!?」

 しばらくすると森の方から足音が聞こえる。

「パ、パパじゃ、ない…!」

 外に出ると細長い巨体が、自分の五倍も上から牙を剥き出しにして見下ろしていた。

「誰か…、た、助けて……!」

 巨体がふっと下がったと思った次の瞬間、大きな口が近づいて来た。

 いつの間にか尻もちをついていた。

思いっきり目を閉じる。

身体が震えて動けない。

「……?」

 何も起きない。

恐る恐る目を開ける。

「大丈夫か?」

 いつの間にか眼帯をした男が肩に大剣を担いで立っていた。

そして怪物は縦に両断され倒れた。

「その眼……名前はなんて言う?」

 男はセウスの顔を覗き込む。

「あ…え? せ、セウス」

「ははは、じゃあ兄弟はベルか?」

 男は納得したように頷き笑い出した。

「兄弟はいないよ。おじさんは誰?」

「俺か? ……弱きを守る冒険家さ」












 魔物がいて人々は魔法を使う。

そんなファンタジーのお約束の世界。

強気者は神と冠して呼ばれる。更に世界は人大陸、魔大陸、海大陸、天大陸に別れ、大陸毎に最強と謳われる帝王がいる。

それは世界を見渡せばの話であるが、主人公は人大陸の小さな村に住む1人の青年である。


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