中編
「ただいまー」
その後、新那と別れて家についた。
「千尋、、、こっちに来なさい。話がある。」
父に呼び止められ、リビングに向かう。
そこには、母の姿もあった。
「新那ちゃんとはどういう関係なんだ?」
「親友だけど?知ってるでしょ?」
「じゃあ、最近の子は親友とも恋人繋ぎをするのか!?お前、レズなんじゃないのか!?」
親にバレた!?
でも、なんで!?
何か言わなきゃ、、、
頭が混乱する。
頭が真っ白になって何も言えない。
「お前、携帯だせ。」
父に冷たく言われる。
母は父の隣で黙ったまま、、、。
「、、、。」
私は無言で携帯を差し出す。
父が私の携帯を見る。
「やっぱり、、、レズなんだな、、、!?二度と二人で会うな!」
私の携帯の中には、新那との恋人メールや写真などが入っている。
それを見られた、、、。
バレた、、、。
それは私たちが一番恐れていたこと。
携帯も没収された、、、。
突然終わりを迎えた。
もう二度と新那に会えない、、、。
私は自室に戻った。
リビングからは母親のすすり泣く声と父親のため息が聞こえる。
その頃、新那の家には、両親が来ていて、私と同じ状況だったらしい、、、。
(新那、、、会いたい、、、。)
私の呟きは、私のくるまっている毛布に埋もれて消える。