借金だらけで処刑寸前だった私、気づけばローマ最強の英雄になっていました
なろう系主人公の持つ理不尽な強さや、逆境からの大逆転。
読んでいて気持ちが良いものです。
もし、そういった要素を、実際に持っている人がいたとしたら?
今回はそんなチート能力を持っていた歴史上の英雄について解説します。
借金まみれ・政治的に孤立・何度も命の危機に晒される。
なろう系で言えば「序盤脱落寸前」の主人公。
その男の名は、ユリウス・カエサル。
そんな彼は、ローマ史において最も劇的な成り上がりを遂げます。
今回は、ユリウス・カエサルを
**実在した「なろう系主人公」**として読み解いていきます。
引用:クリエイティブコモンズ
第1章:名門の血筋なのに、現実は破産寸前
カエサルは名門ユリウス家の出身です。
ただし、それは「かつて栄えた家柄」という意味に過ぎませんでした。
若き日の彼は、
・十分な財産が無い
・政敵に囲まれる
・多額の借金
そして債権者に捕まれば人生終了
という、極めて不安定な立場にありました。
第2章:処刑されかけても生き延びた理由
カエサル最大の危機の一つが、独裁官スッラの時代です。
一部の方の為に念のため言っておきますが
「ウォッチポイント」の人ではありません。
スッラは政敵の粛清を進める中で、カエサルにも命令を下します。
「妻と離婚せよ」
これは政治的忠誠を示せという要求でした。
拒否すれば、死が待っています。
そういう時代でした。
しかしカエサルはこの命令を拒否します。
その結果、彼は財産を没収され、逃亡生活を余儀なくされます。
それでも最終的に処刑されなかった理由について、
スッラはこう語ったと伝えられています。
「あの若者の中には、マリウスが百人いる」
敵に才能を見抜かれる――
「ローマを震撼させた英雄マリウス級の才能が、百人分詰まっている」
と敵である独裁者自身が認めた点です。
処刑対象だった若者を即座に“国家を脅かす存在”へ格上げする、最大級の評価でした。
第3章:戦場で覚醒した「人心掌握」というチート能力
軍人としてのカエサルは、当初から突出していたわけではありません。
しかし彼には、他の誰にも真似できない資質がありました。
・兵士一人ひとりの名前を覚える
・功績を言葉にして称える
・危険な局面では必ず先頭に立つ
これにより兵士たちは次第に、
「この人のためなら命を懸けられる」
と感じるようになります。
これは剣や戦術ではなく、
カリスマという固有スキルの覚醒でした。
そして、時代は動き始めます。
第4章:ガリア遠征で完全無双
ガリア遠征は、カエサルの人生を決定づけた舞台です。
ここでのカエサルの強さは異常でした。
引用:クリエイティブコモンズ
指揮官として非常に優秀でありながら
タフな精神力を持っていたカエサル。
・勝ち筋を作り出す分析力
・敵同士の分断と懐柔
・地形を活かした戦法の考案
といった頭脳プレーを展開して
敵を次々と攻略していきます。
しかし、時には敵に数で圧倒されて
自軍が窮地に立たされた時もありました。
そんな時、味方の士気が下がっていると
気付いたカエサルは
自ら前線に駆け付けて全員を鼓舞。
そのまま退却せずに、敵をなぎ倒して
勝利することもありました。
そして勝利した後は
自らの偉大さと寛大さを示し、
反乱を未然に防ぐ。
諸葛亮の様に頭脳明晰でありながら
前線に立って突っ込んでくる。
それでいて決して倒れない。
戦場に立っている
カエサルは正に英雄そのもの。
コーエーテクモが「ガリア無双」を
発売しても不思議でないほどにです。
結果として彼はこの戦争で、
軍事的勝利をいくつも積み重ねます。
そして戦果を分かりやすく文章化し、
敵を「ローマの脅威」として描写しました。
その成果が『ガリア戦記』です。
こうすることで、
ローマ市民は戦場を見ていなくても、
「カエサルは英雄である」と理解するようになります。
第5章:ルビコン川を渡る
カエサルが次々に武功を立て、
その勢力を拡大させている様子を見て、
国に居た元老院は、
力を持ちすぎたカエサルを恐れ始めます。
元老院とはワンピースで言う五老星の様なものです。
そして元老院はカエサルに命じました。
「軍を解散し、単身で帰国せよ」
従えば政治的に終わり、
逆らえば反逆者です。
カエサルはここで
あの有名なセリフを残します。
「賽は投げられた」
そう言って彼は自軍を引き連れたまま
ルビコン川を渡ります。
なろう系で言えば、ここが
世界を敵に回すイベントでした。
第6章:勝者でありながら、孤独
ルビコン川を渡った後、
彼は内戦に勝利し、カエサルは事実上の独裁者となります。
しかし、そこから物語は暗転します。
・突然の政権交代
・貴族たちの反感
・理解されない焦り
・独裁者カエサルへの恐怖
彼は強すぎたのです。
そして、時代よりも先に進みすぎていました。
最期は、かつての仲間たちによる暗殺です。
引用:クリエイティブコモンズ
彼が一人になったところを見計らい、
数人の男たちが彼をナイフで切りつけます。
その場で倒れるカエサル。
そして、息を引き取る直前、
カエサルは自分の息子が
その場にいることに気づきます。
「ブルータス、お前もか」




