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漢字のエッセンス

国会議事堂会議室では首相はじめ関係閣僚が集まり、会議が開かれていた。

「神代文字エッセンスが問題の核心ではない。つまりは世界線の移動で国際社会にいる私たちと異なる文明が日本で出来上がること、それが問題だ」

「世界線が変わったとしても人・モノへの影響はバラツキがあるがこの秩序がいつまで保たれるか」

「既に神代文字エッセンスのアジトは掴んでいるが片平の動向が懸念材料だ」

「片平の拘束は?」

「現行法でも可能です」

「ただ彼の世界線を変える力は国民の記憶改変にも軽重あるが及び、迂闊に手を出すには…」

「しかし、手をこまねいては」

「片平の武力装置である神代文字エッセンスの殲滅が前々からの先決事項だ」


その時、会議室で若い女性が静かに話した。

「そう、私もいます」

「世界と日本の未来は君にかかっている」

「お任せ下さい。隣国との友好のために漢字のエッセンスである私がいます」


彼女の額には闘の旧字体であるとうが輝いていた。

首相は静かに会議の幕を降ろした。


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