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日本政府vs神代文字エッセンス

「行くのですよ!」


火炎がこちらへ伸びてくる。私は詠う。円環が立ち上がり、熱は触れた途端に花のように散る。間合いを詰める私の足に、不意の痛み――龍体の肘が入った。技の軽さに、私は遅れて息を呑む。


「今日はここまでです」


稽古の幕は静かに下りた。

「龍体、こんなこといつまで続けるの」

「カタカムナが立派なカタカムナになるまでです」

「そこから先は?」

「片平様が仰るように日本の大危機に備えるためです」

「いつ来るか分からないんでしょ?」

「そうです。…ただ必ずその大危機は訪れます」


名の挙がる者たちが、国中で兆しを探っているという。空気が一度、重くなる。――爆ぜる音。土煙。

「やったか!」

「ロケットランチャーではひとたまりもあるまい」


迷彩の影がいくつも。弾丸の雨。円環を二重三重に重ねる。

「神代文字エッセンス、覚悟しろ!」


横からの射線も、小さな盾で受ける。その瞬間、龍体の髪の龍が、ひとりの腕を噛んだ。影が空を走る。


「カタカムナ乗って!」


龍の背に初めて身を載せる。下界の銃火は次第に小さな音へと変わる。

「あいつら何なんだ?なぜ私や龍体を殺そうとした」

「前の歴史を求めてる人たちです。日本政府とも言います」


歴史――誰の過去を正とするか、その一点で世界は牙を得る。

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