第24歯 自信がないと下を見たくなる
支度を済ませたネルは玄関でくるっと振り返り、少し寂しそうに微笑んだ。彼の大きな手にそっと頭を撫でられて、濡羽色の長い前髪が鼻先をくすぐると、蛍は嬉しげに目を細めた。
ネルは目の前で手を振る姫魅の中身が、蛍であることには気がついていないようだ。
「今夜は遅くなる。もしかしたら、帰らないかもしれない」
「うん」
ネルの言葉に蛍の不安と好奇心がうずく。
帰らないかもしれないとは、どういうことだろう。隊長試験とは一体、なにをするのだろうか。
寝ぼけた頭で余計なことを訊けば、ボロが出るかもしれない。蛍は気持ちをぐっと抑えて、姫魅がするように気弱に笑った。
「わかった。隊長試験、がんばってね」
「ありがとう。行ってきます」
「いってらっしゃい」
「行ってらっしゃい」
「いってきます」
このやり取りがあったのは今朝のことだが、蛍は今しがたあったことのように思い返して、だだっ広い廊下をニヤニヤしながら歩いていた。
その表情は眩しい日差しを受け、ぐずぐずに溶けたアイスクリームさながらに情けない。すれ違う生徒たちは皆、彼女を気味悪がって避けるように大回りをしている。
そんな無慈悲な光景すら、ネルで頭をいっぱいにする蛍の目にはこれっぽっちも入ってこなかった。
「…恋だわ」
蛍は頬に手を当てて、ふうっと悩ましげなため息を吐いた。
「だめよ、蛍。11歳上の教師と禁断の恋…お兄様が許さないわ」
始まってすらいない恋の行方を妄想し、蛍の心臓は朝からずっと、全身全霊をかけて鼓動を打ち続けている。
蛍は真っ赤な頬に両手を添えると、胸を張り裂かんばかりに膨張し続ける想いを「きゃー♡」と黄色い声に変えて発散した。
「それに…」
ひと足早い学生生活にも心躍る。蛍は教室の前で仁王立ちすると、仰け反るように大きく息を吸い、身体の隅々まで蔓延ろうとする不安や緊張を根こそぎふうーっと吐き出した。
(浮かれてばかりはいられないわ。正念場よ、蛍)
扉の向こうをキッと睨んで、蛍が気合いを入れ直す。姫魅の…もとい蛍の入学試験はとっくに始まっているのだ。
ジョニー魔法学校は「誰もが魔法を使える世界」を目標に掲げ、魔法名門校には珍しく基礎知識と素質さえあればパンピにさえ門戸を開いている。
(難しいのは受験資格を得ることと、激しい競争を勝ち抜くこと。維千さんの推薦枠で受験する私には関係ないけど。そもそも最高峰と名高い人気校だから、入試で厳選しなくとも、自然と受験生のレベルが高くなるのよね。誰もに魔法を…と謳うだけあって、入試は断然甘いわ。卒業は難しいようだけど)
とはいえ、蛍はその入試すら端から諦めてしまったのだが。
「あなたはゼロからのスタートになる。待っているのは、自分の選択を後悔し、過去も未来もすべてを放棄したくなるような苦難の道だ」
維千の言葉が思い出されて、蛍は苦虫を噛み潰した。
(0どころかマイナスからのスタートじゃない)
この1週間、蛍は何もしなかったわけではない。むしろ寝る間も惜しんで魔法知識を叩き込み、2キロ増えた体重は実技試験合格のためにケーキと向き合い続けた彼女の努力を物語っている。
(学科試験なら合格できるわ)
しかし、蛍にとってやや難解な学科試験は1時間半もあれば解けるような基礎の基礎を問う内容で、重視されるのはもっぱら実技試験である。
それも姫魅の実力を考えれば、試験終了を待たずして呆気なく合格するだろうが。
(バレなければ…ね)
替え玉受験がばれたら、たちまち不合格だ…いや、不合格で済むだろうか。
維千の高揚感に満ちた冷笑が頭を過って、蛍はぶるるっと震え上がるとゴクリと唾を飲んだ。
(そういえば…姫魅って、いつもひとりね。クラスメイトの話なんて聞いたことがないわ)
果たして学校での姫魅は、蛍が知っている姫魅なのだろうか。
姫魅は維千やサラのような華やかさはないが、彼らと同じく容姿端麗と言える。加えて誰にでも優しいのだから、間違いなくモテるだろう。もしかしたら、扉を開けるなり人集りができるかもしれない。
蛍は恋愛小説にどっぷり漬け込んだロマンチック脳で、姫魅が目をハートにした女子たちにもみくちゃにされるのを想像した。
(ネルさんの時は一対一で、気を遣いながら話すことができたけど…)
大勢の注目を浴びる中、果たして自分は姫魅を演じ切ることができるだろうか。
要人の集うパーティーでじゃじゃ馬を隠し、求められる自分を演じるのは慣れっこだ。しかし今、蛍が演じるのは理想ではなく、自分と真逆の性格をした実在する人物なのである。
(自信なんてなくて結構!できなくたって、やるしかなのよ。必要なのは覚悟!)
役作りした内容を脳内で何度か反芻すると、蛍は意を決して教室に踏み入れた。
「おはよう!」
蛍のこの上なく爽やかな笑顔に視線が集中したのは、ほんの一瞬だった。しんと静まり返った教室は少し間をおいてから、他愛のない雑談で再び賑やかしくなる。
(あれ…?聞こえなかったのかしら)
教壇を囲うように三重に配置された円卓。その最後列を目指して、蛍は戸惑いを周囲に悟られぬようまっすぐ歩みを進めた。
(拍子抜けしたわ。学校と言えば、もっとこう…)
もっとこう、キラキラした世界が待ち受けているのかと思っていたが、この教室に蛍が思い浮かべたような煌びやかな青春は微塵もない。
「愛駆ける君に」のワンシーンと比較して、蛍は肩を落とすとつまらなそうにため息をついた。
その様子を2列目の座席から退屈そうに眺めているのは、とある国最大の財閥ハミング家のご令嬢パエリアとその取り巻きである。
「嘘…パエリアちゃん。あいつ、挨拶してる」
「うわっ…初めて見た」
トカゲでも見つけたかのようなざわめきにパエリアは小さくため息を吐くと、長いツインテールをふわっとなびかせて、取り巻きをくるっと振り返った。
「嬉しいことがあったのかな?もしそうなら、パエも嬉しい!」
パエリアが祈るように両手を組んでアイドルさながらニッコリ微笑むと、取り巻きは化学反応でも起こしたかのように爆発的に表情を明るくした。
「なんて健気なの!」
「他人の幸せ願うだなんて。パエリアちゃん、良い子すぎる」
「……」
パエリアは肯定も否定もせずにただニコッと笑い返して、光のないジト目を姫魅に戻した。
(他人の幸せを願う?アホちゃうか?他人の不幸は蜜の味に決まっとるやろ)
パエリアの心の声なんぞ聞こえるはずもなく、彼女の取り巻きはまるで天使に出会ったかのように、あるいは妖精を愛でるかようにはしゃいでいる。
(…だるっ)
人間なんて本当につまらない。肩書に釣られて、能天気に上っ面を鵜呑みにして…それとも自分はやたらめったら、よいしょされているだけなのだろうか。
(くっだらない。おままごとをしとるみたいやわ)
背後から聞こえてくるはしゃぎ声が耳障りで、パエリアは頬杖をついた手でさり気なく耳を塞いだ。
(自分が何にはしゃぎ浮かれているのかも理解せんで、なんとなく周りに倣ってきゃっきゃうふふ、きゃっきゃうふふ…やかましいわ)
彼女たちに意思はあるのだろうか、甚だ疑問である。たったひとつ明白なのは、肩書きのおこぼれにあずかろうという下心と、有能な人間との繋がりを自分の存在価値にすり替えようとする惰性だ。
(こんな自分のあらへん人間が魔法使い?冗談きついで…お祖父様は甘っちょろいこと言ってないで、ほんま人を選ぶべきやわ)
家のことなど気にせずに、たったひと言「ボケカスどもが」と言えたならどんなにすっきりするだろう。
(あーあ、人生おもろないわ。天才過ぎるわたくし様に相応しいモブはおらんのかいな)
「はあーあ」
「はあ」
張り合いのない人生に絶望するパエリアと、憧れとかけ離れた現実に落胆する蛍のため息が重なる。
(おもろいこと、あらへんかなあ)
(ときめくようなこと、起きないかしら)
ふたりが同時に顔をあげて、パエリアの空虚な目と蛍の悲観する目がパチンとあった。
(あいつの名前、なんやったっけ?もやしみたいに軟弱で地味なくせに、難易度の高い魔法をすまし顔で使いこなして…)
基礎魔法学の講義で箒にまたがり浮遊したときには、バランスを取るのに悪戦苦闘しながらも地から足を離すことにいち早く成功し、拍手喝采を浴びるパエリアを差し置いて、彼は箒から両手を放し余裕綽々で飛んでいたのだから腹が立つ。
さらに癇に障るのはパエリアがそれを見つけた途端に、彼が態とらしくバランスを崩し始めたことだ。
(馬鹿にしとんのか?)
それ以来、パエリアは彼を目の敵にして、自分の才能を見せつけてみたり、ちょっかいをかけたりしている。しかし、パエリアがどれだけ才能を見せつけても、彼はすまし顔をぴくりとも崩すことなく、ぼんやりと佇んで拍手ひとつしようともしない。
(いちいち、鼻につくねん。このわたくし様が取るに足らない存在とでも?)
完全にパエリアの被害妄想なのだが、もてはやされて当然の傲慢ちきな彼女にとって彼の態度は耐え難かった。
(ほんま、ムカつくわ)
すぐ横を通り過ぎようとする蛍に、パエリアはにんまりと意地悪な笑みを浮かべた。
「わっ!」
パエリアの華奢な足がサッと飛び出して、姫魅に扮した蛍の脚を引っ掛ける。
蛍の身体なら涼風仕込みの体幹で踏み留まるのだが、姫魅の身体はそのように鍛えられてはいないようで、蛍はガッと前傾になると見事にすっ転んでしまった。
(あんの、もやし!足腰がへなちょこじゃない!次に会ったら叩き直してやるわっ!)
恥ずかしくなった蛍は思いついた文句を手当たり次第に、脳裏の姫魅に投げつけた。完全に八つ当たりである。
姫魅の中身が気丈な蛍だと知らないパエリアは、黙りこくったままの蛍に両手を合わせて無邪気に笑いかけた。
「ごっめーん!いたんだね、天才くん」
善良な…姫魅のような人間なら、万に一つの可能性を信じて、お互い様とその謝罪を受け入れたのだろう。
しかし、蛍は違う。
彼女は社交の場数を粉微塵になるほど踏み倒し、放浪生活にてうんざりするほど人間の闇を見てきたのだ。
綺麗な人間も汚い人間も知り尽くした彼女に、その汚物を包み隠す薄皮の微笑みは通用しない。
(はあん…なるほど。相手にするだけ時間の無駄ね)
無垢な子猫のように首を傾げるパエリアには一切目もくれず、蛍は黙って立ち上がると無視を決め込んで歩き始めた。
それがますます気に入らないパエリアは、大袈裟な身振りで足首を庇うように抑える。
「いったーい!!」
パエリアが大きな瞳を潤ませると、彼女の取り巻きが矢継ぎ早に蛍を攻め立てた。
「パエリアちゃん、大丈夫?」
「ちょっと!謝りなさいよ」
(なによ?脚を引っ掛けてきたのはその子じゃない!)
一方的に責め立てられ、蛍が流石に苛立ちを露わにすると、パエリアはおもしろおかしくなって緩む口元を袖で隠した。
(おもろくなってきよったで)
パエリアのしたり顔にしばらく眉根を寄せていた蛍は、小説のワンシーンを思い出すなりニヤニヤと意地悪く笑い始めた。
(ふふーん?おもしろくなってきたじゃない)
彼女はきっと姫魅の気を引きたいのだ。恋愛小説には欠かせない、好きな子に意地悪をしてしまう素直になれない子…彼女がそうに違いない。
恋愛経験の乏しい蛍は小説の擬似体験から得た現実味のない知識で、パエリアを都合よく解釈した。
「態々、足をかけて引き留めるだなんて…ふーん。君、僕に惚れているんだ」
(はあー?!)
蛍の爆弾発言でクラスメイトの心中は爆風を受けたかのように突散らかり、教室内はなにか大事件が起きたかのようにどよめいて、やがて張り詰めた静けさに誰もがじっと耳を澄ませた。
「まったく。蒼詩姫魅、罪作りな男だね」
「なっ…」
姫魅に扮した蛍の予期せぬナルシストっぷりに、パエリアの鳥肌がゾワゾワッと起立する。彼女は引きつった表情のまま、二の句が継げなかった。
蛍はその様子に図星を突いたのだと勘違いして、フンッと得意げに鼻を鳴らした。
「意識してしまうのも無理ないよ。姫…僕は容姿端麗、魔法の実力者、そして底抜けに優しいからね」
蛍は気障ったらしく笑うと、そこで口角をヒクヒクと痙攣させているパエリアにご満悦の表情で目を細めた。
「わたくし様が?あんたみたいな軟弱なもやしに?」
「はあ?軟弱?もやし?」
「うんうん、軟弱もやし」
パエリアは腰に手をやって2度大きく頷くと、光のない目をかまぼこ型にしてニタァと不穏に笑った。
自分もまた姫魅を「もやし」と呼んだことなど棚に上げて、蛍はわなわなと怒りに顔を歪めた。
「僕を侮らないほうがいいよ?僕は君よりずっと強い」
「そこまで言うなら、パエがお相手してあげる!決闘なんだから!」
「受けて立つよ。僕は魔法を使わなくたって、君に負けない」
というより、魔法が使えない。売り言葉に買い言葉を返してしまい、蛍はしまったと自嘲してススッと目を逸らした。
パエリアはついに怒り頂点に達する。
「きぃーっ!いちいち鼻につくんだから!魔法がちょっとできるくらいで、馬鹿にしないでよね!」
「姫…僕は!他人を馬鹿にするような奴じゃない」
蛍が歌うような姫魅の美声に凄みを利かせると、パエリアはその気迫にうっと怯んだ。魔法がなくとも負けない…もしかしたら、はったりではないのかもしれないと不安が頭を過ぎる。
(なんやねん!こいつ、さっきから偉そうに!)
(自分のことは聞き流せるけど…大切なひとを言われなく悪く言われるのは、どうにも我慢ならないわ!)
「おう、おまえらぁ!席につけ」
タイミングがよいのか、悪いのか。現れたメロウは顎髭を撫でながら教壇に立つと、腕に抱えた魔獣学の教科書をダンッと乱暴に置いた。
彼はいがみ合う蛍とパエリアを見つけて、その鬼も泣き出す強面をキョトンとさせている。
「おー?なんだ、どうし…」
メロウが言い終わるのを待たずに、蛍とパエリアは非常な剣幕で彼をパッと振り向いた。
「メロウさん、槍!」
「先生、決闘だよ!立ち合い!」
「お?おお…」
憤慨した様子のふたりに気圧されて、メロウが困ったふうに頭を掻きむしる。彼は場を濁そうとしばらくそうしていたが、ふたりの鋭い眼光はどうやら見逃してくれそうにない。
メロウは大きなため息を吐き、魔法で生成した木刀を渋々蛍に投げてよこした。
「若えなあ。ぶつかり合いも勉強だが、ほどほどにしとけよ」
なんてメロウの忠告は、ふたりの耳を掠めもしない。メロウは呆れ顔で匙を投げると、肩を落として先程より大きなため息を吐いた。
「わたくし様の輝きに撃ち抜かれなさい!」
パエリアが右腕をサッと振り払うと、彼女の周囲に無数の宝石が浮かんだ。
「撃ち抜かれているのは、あんたの心だよ」
蛍はフッと笑いをこぼすと足を大きく開き、左肩を前にして低く腰を落とした。突き出すようにまっすぐ構えた木刀の先端が、余裕をかますパエリアを鋭く捉える。
「始めっ!」
メロウの深みのある声が教室中に響くと同時に、パエリアは右手で銃の形を作ると照準を蛍に合わせて撃つ動作を真似た。
「バーン!」
パエリアの掛け声を合図に、色とりどりの宝石が蛍めがけて一斉に飛びかかる。
「はあっ!」
蛍は身体の前で木刀をくるくる回し、向かってくる宝石をひとつ残らず弾き飛ばすと、サッと体勢を低くしてパエリアの懐に潜り込んだ。
「魔法に頼りすぎだ。隙だらけだよ」
木刀の切先をパエリアの喉元に突きつけて、蛍が得意げな笑みを浮かべる。
「姫…僕があんたより強いのは、自分より下を作らないからだ。僕ならきっと、あんたすら対等に扱う」
「きっと?」
パエリアが眉をひそめて訝むので、蛍はしまったとしかめ面になった。
「油断したね」
パエリアはしめたとばかりにニヤリと笑って、すかさず開いた手を蛍にかざした。
「ビーム!」
パエリアの掛け声で宝石が一斉に輝き出す。その輝きは糸のように細い一線の光となり、蛍めがけてカッと一斉に放たれた。
「しまっ…」
蛍は咄嗟に腕で顔を覆い、ギュッと固く閉じた。パリーンと何かが砕ける音がして蛍がそっと目を開くと、粉雪のように細かになった氷の向こうに背の高い青年が立っている。
「あなたが止めなくてどうするんですか。メロウさん」
「維千。なんだ、その…こいつらが拳で語りあいてぇって言うからだな…」
ポリポリと頭を掻きむしるメロウの目は、逃げ場を探しておろおろと泳いでいる。
「察しはつきますよ。どうせ、生徒相手にあれよあれよと流されたんでしょう?女々しい」
「めっ…女々?!」
「その顔はお飾りですか?」
「っるせえ!顔は関係ねえだろうが!」
維千の言葉がグサリと胸に突き刺さり、メロウはへの字口にますます傾斜をつけた。
「維千…さん?どうしてここに…」
「さあ?」
維千がうすら笑いを浮かべて、蛍からサッと血の気が引いた。彼の手には死人のような顔をした蛍…に扮した姫魅がぶら下がり、何やらブツブツ呟いている。その声は風前の灯だ。
「ごめん…なさい…」
「あんた、まさか…」
すべてを察した蛍は凍りついた表情で、恐る恐る維千を見上げた。蛍を振り向いた天色の双眼は絶対零度の冷温を宿している。
「とっておきのご褒美を用意しました。いっしょに来てくれますよね、姫魅さん?」
ご褒美とは拷問か?死の宣告か?
喜色満面の維千に抱えられた顔面蒼白の己に茫然自失して、蛍はその場にへなへなと崩れ落ちた。
甘々のロリッ子設定だったパエリアが、ここに来て性悪のナルシストに…どうしてこうなった?笑
表裏のあるキャラは命斗くんと被るので、しっかり書き分けていかないといけませんね。
そんなことが僕にできるでしょうか…_(:3 」∠)_
難易度を上げて…なんてことをしてくれたんだ、パエリア。
彼女は大変、才能に恵まれた子です。
1年生の科目をいくつかパスして、2年の科目を履修しています。才能に恵まれ過ぎて、同世代を相手にするのは退屈なんですね…。
大した努力もせずにちやほやされて、逆に言えば才能がアイデンティティのすべてになってしまっている悲しい子です。
地味な姫魅が自分より魔法に秀でることは、存在を脅かされているようなものなんです。
マウント取りたがり、いじめっ子気質、嫉妬深いんで好かれるキャラじゃないかもしれないけど…僕はなんだか嫌いにはなれません。
さて、次は維千と姫魅に何があったのか、書いていきます…怖い笑
1歯1歯が長くなってきて、投稿にお時間いただくようになってきました…お待たせして申し訳ありません。
パエリアのような才は微塵もありませんが、みなさんと楽しめるもの、励みになるものをお届けしたくて…ない脳みそをフル稼働してがんばっております。
不甲斐ない作者と予測不可能なキャラを今後とも何卒よろしくお願いします。