a Painting Star light
はじめましてFESといいます。
初めての投稿なので至らぬ所もありますが、最後まで読んでもらえれば幸いです。
とても短いので、
「わたしは……あなたに逢いたい…………」
黒いキャンパスに星という名の光をちりばめて彼女はそう口にした。
キャンパスに幻想的な様々な色の光をちりばめて一枚の絵を彼女は生み出した。
絵の名前は、「Star light」
星々は少しずつ集まって1つの大きな渦となり自分たちがここにいることを遠くの誰かに伝えようと必死になって自分を明るく光らせる………。
そんな星々の姿を彼女はそこに生み出した。
きっといつか逢えると信じて彼女は絵を描き続ける………。
「ねぇ知ってる?絵に不思議な力が宿るってこと………」
「えっ知らない?私、持ってるんだ不思議な絵。君にも見せてあげるよ」
そういうと僕の手をとって駆け出す。
真っ暗な空間に所々に傷のある古めかしい木製の大きなドアに辿り着いた。
僕は、「このドアが君の見せたい不思議な絵」と尋ねようと声を出すが声が出ない。それどころか僕は………息もしていない。
ドアがギギギギと軋むような音を立ててゆっくりと開き始めた。
開くドアからは、まばゆい光がとめどなく溢れて僕の目に入ってくる……………眩しくて手で顔を覆う。あれ?目が無い。
「ならどうして僕にはこの絵が見えるんだ?君は知っているかい」尋ねたいでも、僕は声が出せない……………何故なら僕には口がないから。
そういえばあの子もいないや。
ギギギギと僕の頭に映る絵。
君が見せたかったものはこの絵だったんだね。
ドアが完全に開ききると光は止んでそこには黒いキャンパスがあった。
未だに何も描かれていないそれに僕は飛び込んだ……………。
星々は少しずつ集まって1つの大きな渦となり自分たちがここにいることを遠くの誰かに伝えようと必死になって自分を明るく光らせる………。
「やっと逢えた………私の可愛い子」
彼女は微笑み、我が子の誕生を喜んだ。
「僕も答えないと………僕を生んでくれた誰かに伝えよう」
そういうと僕はより一層輝き出す。
目も口もないけど僕にはあるんだ伝える方法が…………。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
かなり読み取るのが難しい内容になっていてすみません。
ちなみに登場人物は、実は2人です。
僕に話し掛けてきた子は、僕の錯覚のような妄想のような、生まれたばかりの僕に対する通例儀式のようなものだと考えてください。
ネタバラシすると僕は彼女の描いた「Star light」の絵の中の星々の1つなんです。
最後まで自分勝手で申し訳ないです。