第9話.出発
第9話です。
「誘惑しきれないなんて、自信無くしちゃいます。」
「いやお前誰だよ?」
俺はこんな美女は知んないししかもこんな痴女は元カノしか知らん。
「忘れちゃったんですか?」
やめろ!首を絞めるな!し、死ぬ。助けて、誰か…。
「どうしましたか?お父様?」
救世主だ。カラ、助けて!
「そういう状況ですか。お父様、女性を傷つけてはいけませんよ。」
いや、こいつ初対面だし。そりゃ、おれだって涙目の女性に首を絞められてる男がいたらそいつが悪いと思うが。
「言ったじゃないですか、私が具現化したら指輪をくれるって、この薄情者!」
え?それを言った相手はあなたじゃ…え?もしかして、もしかすると…先生?
「そうですよ。」
嘘だー!あの真面目で冷静なクールビューティーなあの先生がこんなバカ力に。ごめんって!絞める力強くしないで!
「真面目な部分はあなたの中に置いてきましたから。」
そういえば能力のほうの先生は?
《いますよ。ご主人様。》
おっ。先生がこっちにも。ちっす。
《…。》
あれ、反応してくんない。いつもは対応してくれるのに、寂しい。
「遊び心とユーモアをこっちに詰め込んだからね。だからそっちの方は私が具現化してるとそっけなくなるわ。」
な、なんだって…。俺のユーモアセンス溢れるネタが通じなくなるだと…。
「こっちに話しかければいいじゃない。あと戦闘系の能力はあまりないから強い敵に当たったら能力に戻るわ。」
嘘だ!お前絶対強い!異世界にきて初めて命の危機を感じたぞ!
「そんなことはいいから早く隣町に向かいましょ?あと、セーラって読んでね?」
先生の名前ってセーラだったの?
「仮名よ。」
うそん。いつか本名を教えてもらおう。
ちなみに剣たちは人化して行く?
「ソウ様の腰にゆられたいと思います。」
「我も剣の姿のまま行きたいと。」
りょーかい。それじゃ行きますか。
「おー。かっこいい。なんですかこれ?」
よくぞ聞いてくれました。これは車で、名前はレッドザク。他意はないぞ。ちなみに燃料は空気中の魔素で、エンジンはV型6気筒エンジンだ!FR車で流線型。見た目はRX7に似ている。空調完備の6人乗りで衝撃を完璧に吸収する優れものだ。他にも俺のロマンに応えるためにたくさんのギミックが搭載されているのでお楽しみに。赤く塗装されているので通常の3倍の速さで走行可能だ。
「趣味を詰め込みまくりましたね。」
セーラが呆れたように言う。
うるさい。自分が創るもん好きにしてなにが悪い。
カラ、計画通りに、せーの!
「「となりの町へ、さあ行くぞ!」」
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