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創世の魔法使い  作者: 朱雀
第一章.始まり
10/12

第10話.第一村人発見

第10話です。

 出発すること1時間。


「うわ、前からモンスターが!」


 お困りですね?奥さん。そんな時はこれ!


「カラ、そこにある赤いボタンを押してみ。」


「これですか?ぽちっとな。」


 ガシャン!


「すごい!車の横からガトリングが!」


 やっぱり車に武装はつきものだよね?ちなみにガトリングはAA、熱源追跡ミサイルも搭載してるよ❤️


 ブーン。スパシュ。ドカーン。


 最近のガトリングは発射速度が速すぎてブーンって音が鳴るんだぜ。


「モンスターごときになんて高火力使ってんの?」


 ははは、火力はロマンなんだよ、セーラ君。 

 自動運転に切り替えて談笑にしゃれ込んだ。







「ソウ様、2キロほど先に男の子がいるとのこと。」


 ツクヨミからの報告があった。

 こんなモンスターしかいないところに子供だけで?危険じゃないか?ちょっと寄ってみるか。


「少し先に子供がいるらしいからちょっと寄ってくぞ。」


「わかりました」


 進むこと1分。


「こんなところでなにしてんだ?」


 身長は160前半ぐらい。赤い髪で黒い剣を持っていて、木にもたれかかっていた。


「休憩してるの。人生に疲れて。」


「人生にって、親はどうしてるんだ?」


 人生に疲れるとか中年のおじさんかよ。


「いない…え?なんでここにいんの?」


 男の子の視線の先に居たのはセーラだった。


「人違いじゃない?」


「ごめん、知り合いに似た人がいて。どこに向かってるの?」


「アストラ王国の首都ラウゼンに行こうかと。」


「車速いし俺も連れてってくんない?」


 待て、こいつ、車のことを知ってる?


「お前、どこから来た?」


「多分君と同郷だよ。」


 こんなすぐに異世界から来た仲間に出会うなんて。是非とも仲間にしたい。


「連れてくのは大歓迎だ。そのあとも色々旅する予定だから一緒に来ないか?」


「考えとくよ。名前は何て言うの?」


「ソウだ。よろしく。東京に住んでた。」


「レイだ。よろしくな。」


 こうして、異世界仲間に出会ったのだった。







 レイはいいやつだ。趣味が被ってる。

 やつはラノベが好き、ガン◯ムが好きという俺と同じ民だったのだ。


「僕はサ◯ビーが好きだったかなー。」


「サ◯ビーかっこいいよな。俺も同じ逆シ◯アのνガ◯ダムが好きだ。」


 ガンダムを語れる…いい!

 本当は男なんて入れず、女の子オンリーでパーティーを組みたかったが、ロマンがわかるやつなら大歓迎だ。   


「ソウはあっちの世界でいつこっちに来たの?」


「2073年だ。ちなみに27歳だった。」


「僕は2080年で29歳だったから、僕の方が向こうに遅くまでいたんだね。」


 流石にいきなり死んだ理由は聞かなかった。俺は紳士だからね。マナーとモラルは弁えてますよ。


「ソウ様、前方5キロ地点に盗賊と思われるものが20人ほどいます。始末しましょうか。」


「いや、遊びがてらこっちでやる。目標、20名。第一部隊は戦闘体制に入れ。ないとは思うが万一の時にいつでも出動できるよう待機しろ。カラ、聞いて喜べ、初めての対人戦だぞ。」


「やったね。私も龍人化(ドラゴノイドモード)のまま戦闘してみようかな。私はもちろん殲滅するで、拳で。」


 いい略奪品持ってればいいけど。こっちの世界は盗品を盗賊から取ったら自分の所有物になるんだよな。盗賊狩りを趣味にしてもいいかも。


「どっちが盗賊なのやら。」


 いいの。略奪者を略奪するのは合法です。  


「止まれ!俺たちは盗賊団『オークの牙』だ。持ち物全て出せ。お前ら。男は殺していいが、女は丁重に扱えよ、高く売れるかガバァー!」


 カラが突っ込んでいった。待て!楽しみが減る。俺の分も残しとけ。


「オークの涎の間違いじゃないか?」 


 刀でズバッシュズバッシュと切って行く。返り血はちゃんと結界でガードする。


「お前ら何者なんだ?」


「通りすがりの旅人ですよ。」


 そう言いながらも斬りまくる。刀の切れ味が良すぎて豆腐を切るみたいだ。


「弓隊、打てー!」


 10本以上の矢が飛んでくるが、


「ははははは、当たらなければどうということはない!」


 ふっ、言いたいセリフランキング6位を言えたぜ。


「動くな!こいつがどうなってもいいのか?」


 あの下衆野郎!人質になってんのは…何っ!異世界で会いたい種族ランキング第2位のネコ耳少女だとっ!絶対に助けなければ!ここで助けなければ男が廃る!


「剣を捨てろーーっ!こいつぶっ殺すぞ!」


 短剣をネコ耳少女の首に突き付けた。


「ひいっ!」


 あの野郎!あんな子供を怖がらせやがって!


「わかったよ。」


 カランカラン。2本の剣を地面に捨てる。


 《カラ、あのごみ野郎から少し離れろ。発砲する。》


 《了解。》


 3、2、1、


「ファイア!」


 バーン!


「グアッー!」


 短剣を持った手、肘そして肩を打ち抜く。銃声は一発だが3発別の狙いに撃ち込む技、ゲット・オブ・スリーショットだ。今回はSIG SAUER P226をモデルにした小銃を使用した。


「このクソガキがー!あべし!」


 あっ。カラにぼこぼこにされとる。かわいそうになってきた。もうやめてあげて。


「大丈夫か?」


 青い瞳に白い髪。俺と同じだ。そしてかわいい。やっぱネコミミはもえるな。そんなネコ耳少女に聞く。


「だ、大丈夫。助けてくれてありがとうございます。このままだと奴隷にされるところでした。本当にありがとうございます。」


「俺はソウっていう。君の名前は?」


「ミーナです。ベルガリア獣王国から来ました。」


 この世界には大国が3つあり、サンダナーヴァ神皇国、ハルリア合衆国、ソラエド連邦、そしてベルガリア獣王国の4つの大国とアストラ王国を中心とした50近くの小国がある。サンダナーヴァ神皇国は王政、ハルリア合衆国は直接民主主義、ソラエド連邦は帝政で、アストラ王国は王国なのに議会制民主主義だ。東にあるハルリア合衆国は西のソラエド連邦と対立し、北のサンダナーヴァ神皇国は南ベルガリア獣王国と対立している。その4つの国に囲まれているのがアストラ王国だ。4つの国全てにおいてアストラ王国の立地は重要なので、4大国は睨み合い、アストラ王国は今のところ平和だ。


「こっちは龍のカラで、彼はレイ。これはセーラだ。」


「りゅ、龍?」


「これってなによこれって。」


 セーラにはこれで十分だ。


「これから俺たちはラウゼンに向かう。一緒についてくるか?」


「いいんですか?ありがとうございます。」


 ネコ耳少女はやっぱり可愛いね。あとで耳を触っていいか聞いてみよう。


「ところで、ソウは日本の警察にいたのか?」


 ぎくり。なんで気づいたんだ?


「通常時の銃の持ち方と構えが日本の警察と同じだ。しかし、実際に打つときは片手保持してるから機動隊かな?」


「ご名答。SATに所属していた。」


「SATでゲット・オブ・スリーショットの使い手、もしかしてお前SATのガンマスターか?剣道で日本一になったくせに銃の扱いに極めて長けているとかいう。」


「俺ガンマスターなんて呼ばれてたの?一応配属は特殊部隊第4班班長だったけど。」


「ならそうだな。へー。名前は確か御剣創来だったね。しかし同業者だったとは。」


 同業者?どういうことだ?


「俺の元の名は帝乃零斗だ。国際警察突入戦闘部隊総隊長だった。」


 国際警察だと?

 国際警察の創設の原因になったのは2064年にニューヨークで起きた史上最悪のテロ、国際連合本部占拠爆破事件。アメリカではラントマン大統領政権時、軍備を大幅縮小し、アメリカ陸軍、海軍、空軍、FBI等の武器などの装備が弱体化し、使えるのは防弾チョッキを着れば豆鉄砲でしかない光景が5㎜ほどしかない小銃のみになった。そんな時に起きた事件で、突入するのにも装備が足りず、2日間の占拠の末爆破、200人以上の各国の要人が死亡した。そのほかの日本、イギリスなどでも装備の弱体化が顕著で、テロに対応できなくなってきていた。

 この事件から、強力な装備を持ち、国境を越えてテロや立てこもりに対応できる戦力を世界は必要としていた。そこでできたのが国際警察突入戦闘部隊だった。

 そして、日本は大変お世話になった。東京地下鉄ジャック事件、最高裁判所銃撃事件など、日本の警察では対応できない事件を解決してくれた。しかも、死者を出さずに。

 この功績で警察界では伝説になっているのが帝乃零斗だ。名前しか聞いたことがなかったが、まさかこんなところで出会えるとは。


「真紅のパンとは俺のこと。ソウのことも知ってたぜ。あの豆鉄砲装備で新宿ビル立て篭もり事件を解決したって聞いて驚いた。」


「あれは、仲間が強かったんだよ。いや、クリムゾンブレットって真紅の弾丸だろ。かっこいい異名だよなー。」


 そう、帝乃零斗の異名はクリムゾンブレット、断じて真紅のパンではない、真紅の弾丸だ。

 その他にも犯人を殺さず方や関節を撃ち抜き戦闘不能にすることから不殺の帝ともいわれた。


 今回は誰も殺してないのでステータスは奪えなかった。その代わり、お宝はもらっていくぜ。


「おっ。お金溜め込んでんじゃん。もらってくぜ。」


 その他にめぼしいものはなかった。残念。ちなみにお金の単位はルート。1ルート=1円のイメージだ。


「盗賊は犯罪奴隷にすれば儲かるわよ。」


 おっ。まじで?


「そいつらはMATに任せてください。アイテムボックス内の施設で情報を締め上げます。そしたら売ってもらって結構です。」


 なら、ツクヨミくんに甘えて任せとこう。


「ハッ。了解しました。」


「それじゃ、ラウゼンに進みましょう。」

誤字脱字、こうした方がいいなどありましたら報告お願いします。気軽に感想、面白かったらいいねなどしてくれると嬉しいです。

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