短編小説どもの眠り場 幼い頃の創作 作者: 那須茄子 掲載日:2023/06/29 一人の少女の夢をみた。 もしもの世界の少女を夢みた。 小さい頃、一生懸命に描いた未完成の作り話。 未だに完結のめどは立っていなかった。時間が経てば経つほど、あの幼い頃の素直な感性を失っていくため、思うような文章が書けずにいる。どうしても歳を重ねるにつれ、巧く書こうと綺麗な言葉を蛇足する。 今の私には、壊してしまいかねない。だから長らく手を付けてもいない。そっとしとく方が、幼少の私を傷つけなくて済む。過去の自尊心が傷つくのを嫌がっていたのだ。