第7話「初陣」
くはぁ〜書きました、打ちました。
またまたテスト期間と言うにこんな夜中にまで携帯いじって更新してます十握剣で〜す。
この作品にはモデルとなったアニメキャラがあり自分は小説や漫画から容姿や性格をパクっちゃってます。
実際にこの「死神の奇想曲」の登場人物は容姿はオリジナリティをちと加えただけで後はそのまんまパクってます。
黒神零の容姿や性格は漫画・アニメ・小説の「とある魔術の禁書目録」の主人公:上条当麻から。
凪瀬水波の容姿はアニメ「けんぷファー」の主人公:瀬能ナツルから。
と言った感じです!!
それを想像しながら読んで頂くと少し面白くなるかなと思います。
それではどうぞ。
初めて戦うことって“初陣”って言うんだよな、と零が目の前にいる金髪の男を見ながら思っていると何やら金髪の男が叫んでいる。
「オラァ!! 人に向かって妖刀投げる馬鹿が何処に居やがる!!」
「んだとゴラァ!! そこら辺バンバン爆発させてる金髪爆発変態馬鹿野郎に言われたかねぇわ!!」
「ゴラァァァァァァァァ、初対面でどんだけ悪口言ってんだテメェェ!!」
金髪の男は妖刀・爆花から火球を零目掛けて放つ、零は勢い良く飛んでくる火球を見るや急いで横に避けるが雹華のように零の近くで爆発した。
「ぐはぁっ!!」
零は火球に直撃はしなかったものの車に跳ねられた衝撃並みに吹っ飛んだ。
金髪の男は爆花を振り回しながら零に近付く、零はまさかこんなに衝撃を受けるとは思っていなかったらしくまだ痛がっている、金髪の男はそんな零を見る鼻を鳴らしながら笑う。
「ハッ…何だよ、もしかしてお前、妖刀師と戦うの初めてなのか? ハハハハハ!!」
金髪の男は物凄い勢いで零の脇腹を躊躇無く蹴る、零は爆発の衝撃だけでも痛かったのに脇腹を蹴られたことに口から大量の唾が出た。
「アッハハハ!! 何だよ、弱ぇなオイッ!!」
「………呼んだか…」
金髪の男が踞っている零の前で笑っていると金髪の男の後ろに青髪短髪の少年が立っていた、金髪の男はビクッ!! もの凄く驚いたが何もなかったように平然を保とうとしたが何回か足を崩しては転んだ。
「…俺を呼んだのかお前」
「ななな何だお前、急に背後から声掛けるな、ちょっとちび………」
「「ちびったのか!?」」
零と青髪の少年は声をハモらせながら言った、零も激痛を抑えながらも聞いた。
「ち…ちびるハズねぇだろバーカ!! アーホバーカ!!」
((ちびったな…))
二人はそう確信すると青髪の少年は零の背中を擦る。
「大丈夫か、黒神」
「済まないな尾井群」
尾井群と言う青髪の少年は零に「肩を貸すか?」と聞くは零は尾井群の耳元に何か呟くと尾井群は頷き立つと、金髪の男の前に立ち塞がる。
「…何の真似だ、コラ」
金髪の男は目の前に立ち塞がる尾井群に睨み付けながら言ってくる、だが尾井群はなんの動揺もせず立ち塞がる、いきなり尾井群は勢い良く右手を金髪の男目掛けて振るうが金髪の男はかなりスレスレに避けた。
「…ぬほぉ!!、テメェいきなり何しやが…」
金髪の男が言い終わる前に尾井群は拳を振るう、金髪の男はスレスレに避ける。
零は蹴られた脇腹を抑えながら雹華に近付いて行く。
「ハァハァ、ちょ〜痛ぇよ畜生。あの金髪野郎マジで蹴りやがってクソッ」
脇腹を抑えながら走る零は本気で蹴った金髪の男が許せないのかぼやきながら走る、すると「黒斬」が話掛けて来た。
《…すみません、ご主人さま。まだ“アレ”を出すにはご主人さまに妖力を与えなければご主人さまの体がバラバラになっしまいます、故に……あんな…あんな仕打ちを…》
黒斬はどうやら金髪の男から受けた時に何も出来なかった事を相当悔しかったらしいのか零が握っている柄がかすかに震えていた。すると零は力強く柄を握り返す。
「大丈夫だ、黒斬から妖力が流れて来てるのが分かる。多分これがあと半分くらい溜まれば“アレ”が出来る、でも尾井群だけじゃあの金髪野郎を足止めするには時間が…」
零が黒斬と話していると…
ドガァァーン!!
と激しい爆発音が響いた、零が後ろを振り向くと尾井群の姿は無く、金髪の男しか居なかった。
「あぁ〜くそ、あの青髪野郎のせいでマジで時間を食っちまったぜ、クソやろうが!!」
金髪の男は朝日が登っていくにつれて段々と焦っていた、どうやら時間が決まっているらしい。
「…やべぇな、時間通りに終らせねぇと妖刀を貰えなくなっちまう。おいクソガキ!! お前もさっきの青髪野郎と一緒に跡形も残らねーようにグチャグチャにしてやるからそこ動くんじゃねぇぞ!! ただでさえ学校も壊さねぇといけねぇんだからな…」
そう金髪の男が言うと勢い良く地を蹴るとあっという間に零の一歩手前まで跳んだ。
(んな馬鹿な!? どんな脚力だよ!!)
零がたった一歩で近付いて来た金髪の男に驚きつつも半歩下がり妖刀・黒斬を金髪の男に斬りつけようとした瞬間にまた爆発が起きた。
「がああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
どうやら金髪の男は斬られ掛けそうになった瞬間に地面に爆花を斬りつけ爆発を起こしたらしい、当然その間近で爆発を起こした本人もただではすまないと思っていた零が金髪の男を見ると無傷で立っていた。
「ワハハハ、ばぁか俺は爆花を持ってるから大丈夫なんだよ。爆花の能力“爆散行刃”は爆発させる場所を自在に決められ爆花が放つ爆発は俺には一切効かない、つまりな…」
金髪の男は爆花を空に向けると空中に何か黒い点が徐々に集まりだんだんと真紅色の火球となっいく。
「ここ一帯を一気に焼け野原にしても俺だけは無事って訳だ…ヒハハハ!!」
金髪の男は爆花を空に向けながら高笑いする。
(…オイオイ冗談だろ? アレまさか今まで攻撃してきたあの火球か!? 今までの火球とは比べ物にならねぇじゃねーか、運動会に使う巨大ボール並だ。もしあんな爆弾がここで爆発すりゃあ学校まで届くが………クソ!! 無差別かよ!! てかそんなことすりゃ確かにアイツは爆発を受けないが…)
「よぉ〜く分かってんじゃねーかお前も…」
零が考えていると金髪の男の声を掛けてきた、零は考えを遮断する。
「確かにこんな間近で巨大爆発を起こせば俺には爆発は効かない、だがその代わりに酸素が一気に無くなっちまう、だが俺もそこまで馬鹿じゃねえ、ちゃんと酸素も確保する方法がある。だからって言ってもこれは使いたくなかったんだがよ、駄目だ…もう時間制限だ」
金髪の男は軽い感じで話掛けてくるが零は思った、何でコイツはこんな“感じ”なんだと、今から何をするのか分かってんのか? と零は思っていたがそれ以外にも今一番にキテるのは単純な“怒り”だった。
何故コイツのせいで学校を壊されないといけないのか
何故コイツにせいで思い出の場所を壊されないといけないのか。
そして何より何故コイツのせいで、義妹の高校生活を壊されないといけないのか。
零は次々と金髪の男に対する“怒り”が溜まっていく。
《な…なに? どんどんご主人さまに妖力が吸い取られていく……これなら…》
黒斬が零に妖力を吸い取られているのを感じると零の頭の中に念話する、だが、金髪の男がそれを待たなかった、待つハズがなかった。
「以外と疲れんのよ、火球爆弾造るの、だからだいたい出来たから…もうやっちまうよ」
金髪の男はまるでこれからやることは全然大した事では無いような感じで零に話し掛ける、零は一瞬、一気に金髪の男のがら空きの懐に入り込み斬り飛ばそうかと思ったがそれでは空中に浮かんでいる巨大な火球爆弾が落ちてくるだけで意味が無かった。
「…悪いけどさ」
「あん? 何だ、最後に遺書でも残したいってか?」
軽薄そうな笑い方をする金髪の男をソッと零は見ると、そこには絶望の表情では無く、これから形勢逆転をするかのような笑みを出し黒斬を構える。
「勝たせてもらうよ、この金髪馬鹿クソヤロウ」
ブチッ
まるで縄が重さにたいきれずに切れたような音が聞こえると金髪の男は怒りの顏をさらけ出しながら言う。
「…押しちまったぜ、押しちまったよ、お前自身がこの巨大な火球爆弾のスイッチをなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
金髪の男は爆花の降り下げる、空中に浮かんでいた火球は零目掛けて徐々に地に近付いて行く。
だが零は特に慌てている様子は無く、落ち着いており黒斬を目線の所まで持っていき横垂直に構えると、零は小さく呟いた。
「…纏え…『黒刄衣』」
零がそう呟いた瞬間に丁度、火球がぶつかった。
ドカァァーーン!!
今までの火球とは程遠い爆音がグランドを染めた、だが…学校までを破壊するハズだった核並の爆弾がかなりの小規模な爆発に抑えられていた、爆音だけなら学校まで届いたかもしれない。
だがこの事態を一番に驚いている金髪の男だった。
「な…何でだ!? 何でこんな小せぇ爆発なんだよ!?」
何故こうなった事を理解出来ないのか、かなり慌てている。すると金髪の男の後ろに“何か”が居るを感じ振り向くとそこには…。
黒い衣に身に纏い、黒い刀を持った一人の男が立っていた。
それを見た金髪の男はギョッと目を見開き、爆花の切っ先をすぐにその黒衣の者に向ける。
「ヒィィ、な…何だお前!!」
「…お……を………」
金髪の男からかなり離れている所に居るためか言葉を発しているが聞こえない、だが逆にそれが不気味で“恐怖”と言う感情が金髪の男を支配していく。黒衣の者は黒刀を横に翳すと一瞬にしてそこから消えた。
「何処だ!! 何処に居る!! 出て来やがれ、ぶっ殺してやるぅ!!」
黒衣の者が消えた為に余計に恐怖が倍増する、金髪の男はパニック常態だ、爆花を何回も空を切っている。何もしないよりマシだと身体が勝手に動く。
だがそんなこと無意味だということをすぐに気付かされる。
「…お前を逝かす事なんていつだって出来るが…正直迷うトコロだな…」
パニック常態の金髪の男はこの声を知っていた、さっきまで殺そうとしていた黒髪の少年の声だった、金髪の男は声が聞こえる方向を探す、聞こえる聞こえているのに姿が無い。
「このままお前を殺しても楽になるだけだ…だが、そんなの駄目だよな? 俺の仲間をあんな目に合わせたんだからこの程度で死ぬなんて軽い、軽すぎだよなァ?」
まるで地獄の門までの道のりをカウントするような囁きで金髪の男に語り掛ける黒衣の者、だが声はするのに姿が無い。
金髪の男は完全に“恐怖”が頭を支配した。
「うぁ…あぁ…うぅわぁああああぁぁぁああああああああああああ!!」
金髪の男は叫ぶ、声帯が潰れそうになるまで叫ぶ。
さっきまでの余裕など何処かに吹き飛んでいた。
「オイオイ…騒ぐなよ」
金髪の男はグランドから逃げようとしているが突如、足首を何かに掴まれ前方に倒れる。
黒衣の者がゆっくりと金髪の男の影から這い上がる。
その姿は漆黒の衣に頭まで覆い被さり顔が隠れている、『死神』と言う単語が似合いそうなその者は妖刀の妖圧が金髪の男を軋込ませる。
「な…何なんだテメェは、な、何で…俺の…爆撃が効かねぇ…」
妖圧を受けながらも金髪の男は黒衣の者…に聞く。
「…まぁ冥土の土産に聞かせてやるよ、俺の妖刀「黒斬」はある能力があるみたいでな…頭の中に直接に入ってきたんだがこの『黒刄衣』は材質は布上なんだが外部からの攻撃には鎧のようになる、お前が放った爆発の寸前に『黒刄衣』を円形に展開させて爆発の衝撃を小規模に抑えた。そしてこの姿になっていると色々な能力も付いてきたと言うわけだ」
淡々と説明していくにつれ、金髪の男は顔が青白くなっていく。
俺は一体何と戦っていたのかと。
「…まぁ、確かに経験は絶対にアンタの方が上だったが、簡単にだな…“俺がアンタより強かった”だけだ」
金髪の男も分かっていた、自分の方が戦い馴れていると、こんな子供に負けるハズが無いと。
…だが負けた、
「チ…ク…ショウ…」
金髪の男はそれだけを言うと瞳を閉じる。それは黒衣の者が黒刀を振り上げていたからだ。
「…逝けよ」
黒衣の者がそう告げた。
※
「早く!! 早く来てよ芦田先輩、零兄が危ないんだよ」
「なら、尚更オレらも行かねえ方が良いじゃねーか!! さっきも凄い爆発の音が聞こえたぞ」
「…芦田先輩、ビビり過ぎですよ」
凪瀬姉妹と芦田峰春はというと会長からむちゃぶりな『お願い』を出され、妖刀師同士の戦いの結果の様子見に行くために学校の玄関の所に居る。
「アイツはこの位で死なねーよ(多分)、アイツは強いんだ(多分)」
芦田と水波はまだ黒衣の者(零)を確認していない為に零は首を傾げる。
(おかしい…流石にこんな地味な黒衣だからって動いてる俺を気づかないなんて…)
「おかしいと思ったでしょ〜♪」
「……!?」
零は突然後ろから声が聴こえ、急いで背後を向いて見るが誰も居なかった。
「こっちよ、こっち〜」
「…!!」
背後を向いていた為、正面はがら空きだった。零はすぐに黒斬を構える。
「あ〜らこんな可愛い子に負けちゃった金野〜」
正面には白い衣のような布を身に纏い、真っ白と言って良い程の白色、そして太股まで伸びている長い髪。白衣で顔は隠れて少ししか見えないがかなりの美女で例えるならば『仙女』とでも思わせる雰囲気を持っているその女性は地につく程長い白衣を掴みながら話し掛けてきた。
どうやらこの白衣の女性は零が倒したこの金髪の男、金野の味方らしい。
金野は気絶しているため白衣の女性に返答が出来なかった。
零は思った、この局面において金野の味方が出てきたということは助けに来た可能性が高いと、だが、
「あの“お方”からの伝言だけど「もうテメェは終わりだ」だってぇ〜、キャハハハ!! アンタはもう用済みなのよ」
白衣の女性は腹を抑えながら笑っている、金野を助けるどころか見捨てた事を言うだけにワザワザ現地まで来たらしい。
「…あんだテメェは」
零は黒衣に顔が隠れているがかなりのガンヅケをしながら白衣の女性に言い当てる。だが、当の白衣の女性は軽く咳払いして薄い笑みを浮かべながら零のガンヅケに応じる。
「駄目よ〜シニガミちゃん、いくら私が『死神をもウットリさせる美貌の持ち主』だからってそんな力強く見つめないでェ〜♪♪」
検討違いにも程々しい、零は黒斬を白衣の女性に斬りつける。だが、
「あら、切れたかしら私」
白衣の女性はまるで煙の様に消えた、零が辺りを見ると何処にも居なかった、だが声はする。すると零は声が聞こえた方向を向くと宙に浮かんでいる白衣の女性が居た。
「私には貴方の妖刀は届かないわ、ま…だからと言ってコッチにも貴方に勝てる勝算も無いんだけどね」
白衣の女性はクスリっ、と笑うと白い衣を掴み円を描くように舞う、すると白い衣は透明になっていき、身に纏っている女性もだんだんと消えていく。
「うふふふ、貴方とはまたいずれ会えそうだわ、次は“あの方”も一緒にね」
白衣の女性はそれだけを言うと完全に白衣に身体が纏わり消えた。
「何なんですかあの白髪ババァは!! 何気にご主人さまに色気出してましたよ!! いィーだ!!」
いつの間にか人型に戻っていた黒斬は白衣の女性が消えていった所に舌を出しながら怒っていた、当然に黒斬が人型に戻っているので零も『黒刄衣』も解除されており、黒須学園指定のブレザーの姿だ。
「のわっ!! いきなり出てきたぞ!!」
零が振り向くと近くの所まで来ていた芦田たちが驚いていた。
(…そうか、あの女の人の『白衣』の能力か)
零は芦田たちが気づかなかった訳があの白衣の女性の『白衣』の能力だと知ると水波と火波が零に抱き着いてきた。
「零兄!! 大丈夫なの!?」
「お兄ちゃん、怪我無い!?」
「おおおお、おぅお!?」
水波は長身な方なので零と同じ身長だ、故に零の首に腕を巻き付き、抱き着いている、火波は零の目線辺りの身長なので水波の横から零の腹に抱き着く。
そんな抱き着き合っている三人を見た黒斬も「私もです♪」といった感じに零の背中に抱き着く。
そんなハーレム状態の零は
(はぁ〜〜幸せ〜)
といった感じに顔がふにゃふにゃ状態になっていると芦田がぶち切れてきた。
「ウォイウォイあんちゃん、こんな真っ昼間から見せびらかしてくれるやないのぅ…ぶっ潰してやろか!!」
芦田のウザったい突っかかりを無視して零は片手にずっと引きずっていた金野を放す。
「お…おい大丈夫なのか? 一応コイツが爆弾魔なんだろ、ならけいさ…」
「警察に言ったって意味ねぇよ、完全にコイツは妖刀を使った。てぇーことはこの町の警察も完全無視って訳だ。押し消されてんだよ、黒須学園理事長の無駄な権力と言う圧力でな」
零は抱き着いている三人をはがして戦闘をした痕跡を眺める、これ程の騒ぎを起こしたと言うのに警察が動かないなんて黒須学園の理事長が何かしろしたに決まっている。
そんな事を思っていると金野の妖刀・爆花の攻撃を受けて気絶していた雹華を背負いながら尾井群がやって来た。
「…終わったか」
「尾井群!! 無事だったんだな」
尾井群は「あぁ」と頷く、水波や火波は雹華がボロボロなのに気付くと急いで尾井群の手伝いをした。
「やぁ、終わったねレイくん」
校舎の玄関広場からグランドに繋ぐ階段の上にこの黒須学園生徒会の生徒会長である斑備、その横には副会長の大月詠、その横には灯璃もいた。
「…まさか本当に妖刀師に勝つなんてな、黒神」
灯璃は当然のように驚いていたが、何処か無事で良かったと思わせる顔を見せ、詠もホッ、としている。
ただ一人はいつも笑顔を絶やさない斑備会長は笑っていなく、真剣な面持ちで零を見た。
「…何故殺さなかったんだいレイくん」
斑備会長は零の足元に気絶している金野を見ながら零に訊ねる。
「その男は雹ちゃんを殺そうとしたんだよ、しかもオイくんも殺されかけたかもしれない、そんな奴を殺さなかったレイくんの理由を僕は聞きたいな」
自然に皆の視線が零に集まる、水波と火波、黒斬は心配そうな目で零を見る。零は皆からくる視線を気にしながらも肩をすくめて答える。
「気まぐれッスよ」
零の答えに皆は一瞬固まった、今何て言ったと。
「気まぐれですよ、気まぐれ。気まぐれにコイツを殺さなかっただけです、気まぐれに…殺したくなかっただけですよ、ただそれだけです。まぁ…確かに雹華や尾井群が殺されかけた時は頭に血が登って冷静じゃ無くなってコイツを殺してたかもしれない」
零は後ろにいる黒斬を見ると頭を優しく撫でて言う。
「でも気まぐれに…黒斬に救われたんですよ」
零はニカッ、と微笑みを出しながら斑備会長を見る。
斑備会長はそんな零を見てハァ〜、とため息を出すと。
「…君は大物になるかもしれないね、この妖刀育生計画で」
斑備会長はそう言った途端に零はぶっ倒れた。
どうやら初めての戦いだった為かかなり体力を消耗したらしい。零は寝てしまった。
死神は奇想曲を鼻唄いながら眠った。
完全にBLEACHの黒崎一護の卍界をパクってます、個人的に一護の卍界が大好きなのでやっちゃいました。
すみません(涙)
近い内に人物紹介をやりたいと思っています、CVとかも考えておきます!!