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順調すぎないでしょうか?

商業ギルドに到着しました。



1枚だけ着替えにセーターを持っていたので、昨日と同じ格好じゃないですよ?


カジュアルなのは気にしたら負けです(笑)


今日こそお金と仕事をゲットすべく気合いは十分です。




受付にマチルダさん、何かホッとします



「マチルダさん、こんにちは‼昨日はご馳走様でした。」


「こんにちは‼お待ちしておりました。(笑)」


「査定に入るまえに、登録は如何されますか?」

「商業ギルドに登録されると、さまざまな特典が受けられてお得ですよ。登録料は私の友人と言うことで、初回利益から天引きにできます。オススメですよ。」


「マチルダさんのオススメでしたら、登録お願いします。」


「畏まりました。少々お待ち下さい。」


マチルダさん、仕事モードも素敵です。今、サラッと友人なのでって?私たち同じ気持ちで嬉しいです❗




申請用紙に記入、名前をイメージすると、象形文字のような文字が浮かび、不思議な感覚でしたが、ちょっと面白いので楽しく記入(笑) 名前と年齢、職業は会社員?


「鈴、職業、会社員?」


「今は、無しかな?」


「そうなるよね。」




正直に記入(笑)




次は魔力測定をするらしく、ちょっと大きな温度計に似た長細い計測器の一番下の丸い部分に魔力を流すそうです。


「平均40位ですが、慣れない方は上手く数値が上がらないので、後日再測定も可能です。低い数値でも何も問題ございませんので、気を楽にして、ゆっくり魔力を流して下さい。」



まず私から、言われた通り、ゆっくり魔力を流すイメージで・・・


目盛りがゆっくり、10・20・30・・・・・・・・・・・180・190



「ス、ストップ!!!」


あ❗目盛り、200までですね‼


「申し訳ございません。商業ギルドの測定器は、魔力量200までしか測定できなくて、冒険者ギルドには、300までの物があるのですが、すごいです❗魔力量200は、宮廷魔術師レベルですよ?」


「魔力量200でしたら、商業ギルドで優良待遇の対象に十分ですが、後日冒険者ギルドの測定を希望されますか?」



「冒険者にも、魔術師にも、今のところなる予定はないので、このまま申請をお願いします。」



魔力量∞(むげん)ですから。冒険者ギルドでも測定不能ですよね?


先に冒険者ギルドにいかなくて良かったかも?


魔力量200の方はいるようですし?・・・・



次に鈴も・・・ご想像通りです・・・



「お二人ともとは・・・」





「マチルダさん?」



「ハッ! 失礼致しました。少々お待ち下さい。」





待つこと、 15分。





何やら豪華な応接室のような場所に通され、


そこにはマチルダさんと、恰幅の良い紳士。



「私は、こちらの商業ギルドの、ギルドマスターをしております、ヨハンと申します。」




「桃花と申します。」



「鈴と申します。」




「ご丁寧にありがとうございます。少々私の話を聞いていただけますでしょうか?」




「「はい」」



この状況、NOって言える?



「現在、我が国は素晴らしい発展を遂げ、我々の生活も豊かになり余裕が生まれ、娯楽に時間を使えるまでになりました。

その為、商業ギルドでは、優秀な人材の確保が急務となっているのです。

あなた方は、このマチルダのご友人で、素晴らしい魔力量をお持ちだとか!!」


「是非、その魔力を活かし、こちらで働いて頂けないでしょうか?」


「もちろん相応の給料と生活面の補助、厚待遇をお約束します。」




エ~???こんな上手い話、あって良いのでしょうか?


「もちろん直ぐにお返事下さいとは言いません。是非!!前向きにご検討下さい。」


「詳しくは、マチルダから説明させて頂きます。」


「私は、この後商談がございますので、失礼致します。」




「マチルダさん?」




「急な話で驚かれたでしょう。

昨晩、お二人と別れた後、何かもっとお力に成れないか色々考えまして、同僚に査定でなるべく優遇して欲しいって今日頼んでみたのです。

もちろん不正にならない最高額ということですが、

その様子を、ギルドマスターが見ていて、説明を求められまして、昨日お会いしたところから全てお話したのです。

それでギルドマスターもお二人に興味も持たれと言いますか、シャンパントリュフになのですが(苦笑)」


なるほど、シャンパントリュフの美味しさを熱く語るマチルダさん、想像できます・・・


「それで、主人と一緒に食べようと思って取っておいた包みを家に取りに行き、ギルドマスターと同僚に食べてもらったのです。」


「二人ともあまりの美味しさに驚き、是非買い取るようにと、ギルドマスターの提示金額は1包銀貨5枚まで出して良いと言う事になりまして(苦笑)」



ここで説明しよう(アレックス君情報で日本円に換算した結果です)


小銅貨・・・・・ 10円

銅貨 ・・・・・ 100円

小銀貨・・・・・ 500円

銀貨 ・・・・・ 1000円

金貨 ・・・・・ 10000円

大金貨・・・・・ 100000円


なんと❗シャンパントリュフ 1つ 5000円? 残り10粒、半分自分用にと思って取っておいたけど、全部で、50000円!? ボッタクリ?いやいや嬉しいですけど・・・助かりますけど・・・・


「それで、いつもの流れで登録して頂いて、」


ハッ!!お話の途中でした(汗)


「魔力量が、お二人揃って最高値!! 査定どころではなく、最高の人材確保のチャンスと言う事になりまして、今度は、お二人の勧誘をすることになったと」

「ここまでご理解頂けましたか?」


「「はい」」


「それでは、お給料等のご説明をさせていただいて宜しいでしょうか?」




「「お願いします。」」




「月収大金貨4枚、これは新人の10倍程です。そして給料の半額大金貨2枚まで前借りが可能です。

住宅手当ても出ます。ギルドと契約しているアパートメントでしたら半額、それ以外でも、3割の援助が受けられます。ギルドには寮もあり一人暮らしの職員の殆どが寮生活を選んでいます。私も結婚するまでは寮生活でしたよ(笑)、ワンルームですが、広さは十分ですし、簡易キッチンに、トイレ、シャワー付きで、何より!24時間利用可能な大浴場完備です❗」



いまなんと?大浴場・・・・




「「是非!!働かせてください❗」」







大浴場ですよ?


順調すぎないでしょうか?





「ありがとうございます。では、雇用契約書類をご用意致しますので、このままお待ち下さい。」



マチルダさん、出ていく後ろ姿もカッコいい・・・





「鈴、夢じゃないよね?」


「思わぬ展開ではあるけど、良かったよね?」



「大浴場あるって。」



「「早く入りたい!」」




順調すぎないでしょうか?






その後、無事に契約を交わし、寮に案内して頂いて、



もちろん、大浴場に直行です(笑)



順調すぎないでしょうか?

















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