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商業ギルド

マチルダさんは、良い人でした!!!



私たちがお言葉に甘える事にして、この街のことを教えて欲しいってお願いしたら


何と、午後からお休みを取って街を案内して下さることに!?


そんなにシャンパントリュフ美味しかったですか?美味しいですよね❗



「マチルダさん、午後からお休みにしてしまって良かったですか?」



「はい。有給休暇が結構貯まっていて、今日午前中に大きな取引がちょうど片付いて、少し疲れも溜まっていたのですが、あの戴いたチョコレート、すごく美味しくて疲れた体が少し楽に感じる程で、すごく貴重な物を頂いてしまったって気付いて、思わず追いかけてしまいました。」



「喜んでもらえて嬉しいです。私も大好きなので、もう1ついかがですか?」


「え?そんな、すごく嬉しいですが・・・やはり頂けません。すごく高級なお品ですよね!?」


「どうぞ。」


「いえいえ。」


「まだありますので、どうぞ、これからお世話になりますし。」


「いえいえ、先ほどの物で十分です。」


「どうぞ、どうぞ。」


「そ、そうですか?」





ふっ 勝った!

これで、心置きなく色々聞けますね~




マチルダさんは、とてもハキハキしていてナイスボディーの美人さんで、25才。同じくらいかなって思ったけど、4才も年下でした~ 日本人あるある???29才って言っても信じてもらえませんでしたよ・・何歳くらいに見えるかは聞きませんよ?


マチルダさんの旦那さん(既婚者でした~)は、冒険者で、今ダンジョン都市に行っているんですって!?


キター 冒険者にダンジョンって、急に異世界ですよ!!



鈴さんや、キラキラ瞳輝いてますよ?(笑)




「1ヶ月も戻らないって、寂しくないですか?」


「そうですね、彼の仕事は理解してるので結婚する時に覚悟は出来ていましたし、独身気分に戻って、楽しく過ごすようにしています。いつもお土産いっぱい持って帰ってきてくれるんですよ(笑)」


ほうほうこれは、羨ましい・・・マチルダさん、乙女に戻ってますよ、旦那さん大好きですか~そうですかー



最近お別れしましたが何か?






「お二人の年齢も独身なのも驚きましたが、お金がないとは?私は仲間が持っていて別行動とか、宿に置いてきてしまったのかと思っていました。盗難とかでしたら、自警団にお連れしますよ?」



「いえ!実は、どうしても欲しい物があって全財産使ってしまいまして・・・」

(考えておいた設定ですが、大丈夫でしょうか(苦笑)、心配かけたり、同情されるのも嫌なので。)



「それで、どうされるのですか?」



「先ほどのような、ちょっと貴重な食べ物を、お金に代えられないかと思いまして。」



暫し考えるマチルダさん・・・・・




「一度、どんなものがあるのか見せていただけますか?」



「「はい!!是非!!」」



何か売れるといいな~~高額買取り希望です(笑)




マチルダさんオススメのお店でエール(少し白濁したビールっぽい)をご馳走になりながら、相談に乗って頂く事に・・・


もちろん遠慮しましたよ?でも異世界の飲み物ですよ?好奇心に抗えますか?




「「「乾杯!!!」」」



「プハー 仕事の後の一杯って最高ですよね‼」



ほうほうマチルダさんも行ける口ですね?


ほうほう鈴さんや、またまた瞳キラキラですよ?(笑)





エールはキンキンに冷えてて、少しアルコール度低めなのか、どんどん飲めちゃう美味しさでした~~





「それでは、拝見致します。」


用意した品(胡椒以外)を、並べて査定?していただく(ちょっとドキドキです)


包みを開けて丁寧に確認するマチルダさん、




それは、先ほどのシャンパントリュフですね、瞳キラキラですよ?美味しいですよね‼高額買取りお願いします‼


次は、昨日空になったシャンパンのボトルのラベルをキレイにして、スクリュータイプの赤ワインを移したものですね、コルクを削るのに苦労しましたよ‼高額買取りお願いします‼


そして、お気に入りの粒マスタード~かわいい陶器の壺にコルク栓がお気に入りのシャルドネ風味、高額買取りお願いします‼


最後は、鈴のお気に入りの金平糖とかりん糖、量り売りのシンプルな紙包み、何の苦労もしていませんが、高額買取りお願いします‼




と、心の中で叫びます。



待つこと数分・・・・



結果、



マチルダさんには、査定は無理でしたーーー




多分、高額になるけど、正確な金額は分からないので、


明日、職場の商業ギルドの専門家に相談して貰える事になりました。




商業ギルドの業務は、買取り販売他、流通、特許申請等々、各種申請受付など多岐にわたり、常に従業員は忙しく、マチルダさんのように有給休暇を取れないのはよくあることらしけど、残業はないので、不満はあまり出ないらしい。


それも、どんどん街が発展していくので、遣り甲斐があり、毎日充実しているそうだ。



「皆、日々、聖女さまに感謝して暮らしているのです。」




え?またまた出ました、異世界ファンタジー!?


鈴さんや、以下同文?




そして私たちは、マチルダさんと明日の午後会う約束をして別れるのでした。



お金が無い私たちは、アリスちゃんとの約束もあるので、同じ場所まで戻り今日も、キャンプ生活です(苦笑)




まあ、そう簡単にお金が手に入るとは思ってませんでしたよ?


まあ、ちょっとだけ期待してましたよ?





只今、薪の火に癒されております。



「ストレージって、本当に便利だねー」


そう、昨日の場所にたどり着き、秒でテント設営? 昨日は30分くらい掛かりましたよ?


「日本に戻っても、このスキルが欲しいよね。」


「日本に戻れるのかな?」




「「・・・」」




「聖女様、居るんだね‼」


「シルバーのサラサラロングヘアーに金の瞳かな~? プラチナブロンドにオッドアイ?日本人の召喚者だったりして!あっ‼私たちは巻き込まれた異世界!?」



鈴さんや、以下同文?



「鈴、マチルダさんの話聞いてた?マチルダさんの祖父母の時代から聖女様が頑張って下さって今の平和に感謝してるって言ってたよ、聖女様、かなり高齢だと思うよ。」



「聖女様に気を取られて、ちょっと聞いてなかったかも?ごめん。」



「まあ、明日もっと詳しく聞いてみよう。さて夕飯の用意しますか?」


「うん、お腹すいた~(笑)」




昨晩食べきれなかった残り物で夕飯をすませて、お酒は売れるかもしれないので我慢。マチルダさんにエールもご馳走してもらいましたしね(お代わりもしちゃいましたしね。しかも2回。今度はご馳走しますね‼)



「これからどうしようか?」


「売るものも限られてるし、やっぱり仕事探して、生活の基盤の確保かな。」


「異世界で就活?」


「異世界で就活・・・就活、懐かしいねーすぐ決まったけど。」


「桃花は、直ぐに内定貰ってきたもんね~(笑) それに比べて私は、卒業ギリギリまで決まらなくて焦ってたのに、桃花のアドバイスでやっと決められたんだよ。」


「そんなアドバイスした?」


「悩みすぎ決められないなら、時に直感に従ってみるのもありだよって。」


「そんな事言った?」


「それで、直感に従ってみて、まあ、2回転職したけど、やっと今の職場に落ち着いたんだけどね。」



「そのアドバイスは、正解なのかな?」








「就活、頑張ろう!」


「うん、おやすみなさい、」


「おやすみなさい。」






自分の言葉に責任を持とうと誓って瞳を閉じるのでした・・・


覚えてなくてスミマセン‼








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