フローラちゃんとポチ
「おはよう。」
「おはよう。」
「夢じゃなかったか~ 鈴、コーヒーの良い香りがする。」
「でしょ、このマグカップにミルの機能つきの試したくて、やっぱり挽きたて淹れたてのコーヒーの香りは良いよね~どうぞ。」
「ありがとう。」「寝られなかった?」
「寝袋、なかなか寝心地良かったよね?もうぐっすり、私って図太かったのかな?」
「鈴の新しい一面、ゴチになります。」
「桃花も、いつもの感じに戻ったね。」
「うん、もう大丈夫。」
「朝ごはん準備しようか。」
「ふふふ、ご飯が間もなく炊き上がります。いつもパンだけどどうする?」
「お~飯盒炊飯って何年ぶり? ゴチになります。少し二日酔いっぽいから、パンよりごはん、嬉しい!」
「え?桃花も私もちょこっと二日酔いっぽいんだよね~いつもより飲んでないのにね? お味噌汁の具は? 長葱と豆腐、小松菜と油揚げ、なめこ、あさり、しじみ、揚げなす、豚汁 をご用意しております。」
「では、う~ん・・・しじみ、やっぱり揚げなすお願いします。」
「私も揚げなす~今どきのフリーズドライって美味しいよね~」
「種類も豊富だし、軽いのが良いよね~ 2個づつもってきてくれたんだ。」
「ふふん お代わりもあるよ。」
「4個づつ? 」
「残っても持って帰れば良いって思って~エヘヘ・・・」
「・・・ そうだね~ 実は私も、クリスマスケーキ買うついでに、チョコレート買いすぎちゃったんだよね。年末の大掃除の時に、休憩に必要とか思って~エヘヘ・・・」
欲望に忠実な二人・・・
「ピピピッ ピピピッ ピピピッ・・・」
「ごはん炊けた!」
「あ‼コーヒー、ストレージに入れとく?」
「おーホント、便利。」
こうして、美味しく炊けたごはんとお味噌汁、鈴オススメのご飯のお供で、ホッコリ朝食をいただいた後、今後のスケジュールを決めることにしたのでした。
そして、鈴の異世界知識で話し合いの結果、
1 人の住む場所を探す。
2 お金を稼ぐ。
3 宿を探す。
4 情報を集める。
まあ、話し合うほどでもなかったですけど何か?
そこで、大事なことを思い出す‼
「鈴、昨日海に船浮かんでなかった?」
「そう言えば、何隻か浮かんでたかも!」
今日も漁船?浮かんでいましたー近くに港があるのでは?
期待に船を見つめる私たち
「こんにちは。」
おー第1村人発見!? 金髪碧眼の美少女とかわいい子犬だけどね!発見されたの私たちだけどね!
「「こんにちは。」」
不審者ではございませんアピールの笑顔でご挨拶。言葉通じてるし、美少女には怪しまれたくないですしね!海外旅行で鍛えたコミュニケーション能力を活かして、美少女に、色々教えてもらいたいと思います。」
「おねえさんたち、だぁれ?」
「私たち、旅をしているの、私は、桃花、彼女ほ鈴、よろしくね。」
「わたしは、フローラ、この子は、ポチだよ。」
「え?ポチ?・・・か、かわいい名前だね・・・」
笑わなかった自分をほめても良いですか? 鈴さんや面白い表情でも美しいです。
おっとイケナイ、レッツ コミュニケーション!!
「ここに着いたばかりで、この国のこと何も分からなくて困っていたの、フローラちゃんの知ってること教えてもらえると助かるんだけど・・」
「モモカおねえさんと、スズおねえさんは、がいこくの人なの? パパとママがこまっている人はたすけてあげなさいって言ってた。なにをおしえればいいの?」
フローラちゃん、めちゃくちゃ良い子でした~
まだ幼いフローラちゃんを質問攻めに出来ないので、
「近くに街はある?」
「あるよ。馬車で10分位で街の門に着くよ。」
「フローラちゃんのお家は近くなの?」
トトトと走るフローラちゃん、
「あそこだよ。」
お~ カーブになっていて気付きませんでした~こんなに近くに要塞があるなんて‼
「え?お家なの?」
「パパは、りょうしゅさまって言うお仕事なの。」
「へ~偉い人なんだね~ そうだ!!街はどっちかな?」
う~んと、あっち!」
「ありがとう‼時間大丈夫?」
「もう帰らないと、おねえさんたち、あしたも会いにきて良い?」
「「もちろん。」」
「じゃあ、またね。」
「ちょっと待って、これお礼にどうぞ。ミルクに溶かしても美味しいよ。」
「ありがとう‼」
トトトと後ろ姿もマジ天使!!
チョコレート、喜んでもらえると嬉しいな~
「フローラちゃん、可愛かったね~」
「めちゃくちゃ良い子だったね~」
「「街、行ってみよう!」」
お弁当作って持って行こう、お金無いしね、
売れそうなものも、コットン素材のエコバッグに積めたしね❗
目指せ!!宿泊代!!出来れば、お風呂付き、出来れば、美味しいごはん付き!?
目標は高く!?苦労が報われますように!?
え?鈴と楽しくキッチンペーパーに包んだり、アイデア出しあったり・・・
苦労してませんね。失礼致しました。
フローラちゃんに癒され、元気に街を目指す二人・・・
「ワンちゃん、ポチって・・・」
爆笑の二人・・・
(コラーッ素敵な名前ですよ‼映画にも?あれは、ハチでしたか?ポチ、誰がつけたのでしょうか?)
「馬車で10分って思ったより遠いね~~~それに、外壁?に着いてから20分は歩いてるよね。」
「海沿いに来たから遠回りしたんだと思う、あっ桟橋見えてきた!!すごい⤴⤴予想外に大きな客船みたいなのも停泊してるし、人もいっぱい。」
「何か勝手に長閑な漁村とかイメージしてたわ。ちょっと驚いた。」
「私も、立派な外壁だから、村とは思わなかったけど、港にあんなに人が居るとは・・・」
「何か緊張してきた。」
「何かワクワクしてきた。」
「まずトイレ探そう。」
「だから桃花も我慢しなければ良かったのに、昨晩は大丈夫だったのに、我慢は健康に悪いよ。」
「フフ・・・海外旅行で培った私の我慢強さを舐めないで頂きたい!まだまだ余裕、冷や汗も出てないしね!!」
「体に悪いよ。」
「フフ・・・海外で、キレイなトイレを見つける勘には自信があるし、自慢じゃないが、私の勘は当たるのだ❗」
「何の自慢?」
大急ぎで港を探す二人なのでした・・・・・