表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/15

ホント、訳がわからない

寝袋に入ったけど、眠れない私・・・

目は閉じてみたものの、やっぱり不安になる。鈴は?寝ちゃった?

珍しく張り切ってたし、酔っ払ってた?

そんな姿も素敵に見える美人さんですね~

ちょっと冷静になれましたよ?




どうしてこうなったのだろうか?


ことの始まりは1週間前、私が2年と1ヶ月付き合っていた彼氏と別れ、鈴を、二人のお気に入りのBARに呼び出し、ちょっとだけ愚痴でも聞いて貰おうと思ったのだけど・・・

何と、鈴も振られたらしく、二人とも何時もより呑むペースが早かった、私はシャンパン2杯、赤ワイン1本空け、グラッパを3杯、鈴はビール1本、日本酒720ml2本、芋焼酎をロックで5杯呑んで、お酒の強い私たちも、かなりご機嫌だった。


「桃花〰来週末どうする?クリスマスイブなのに、二人とも予定無いんだよ!」


「イヤ、私、引越先見つけたり、荷造りしたり忙しいよ。年末だしさ・・・」

実は、2年付き合って1ヶ月前一緒に住み始めて、今日お別れすることになったのだ(泣)


「え~引越先決まるまで家に来れば良いじゃん‼20代最後のクリスマスイブだよ‼寂しすぎること言わないでよ‼」


「うーん、そう?じゃあお言葉に甘えちゃおうかな?早くあの家出たいし、お世話になります‼」


「やったー!嬉しい!これでクリスマスイブは、一人じゃない!」



「マスターおかわり!」 「私もおかわり!」


「ハイハイって!!良い女二人が勿体無い!せっかくフリーになったんだから、家に閉じこもってクリスマスイブに引越の片付けとか?無いわ~。」


「でも、今からじゃどこも空いてなくない?」

早速検索する鈴、温泉旅行が趣味だけあって慣れてる‼「全部満室(泣)」ですよね〰



「じゃあ来週もここで。」


「ごめんね~その日は、カップル限定~。」


「そんな~マスター(泣)」



「「「・・・」」」


「そうだ!今流行りのキャンプなんてどう?オフシーズンで今から予約も出来るだろうし、森林浴、マイナスイオン、薪の炎を見つめるだけで癒されそう‼」


「森林浴、マイナスイオン、ブランデーを飲みながら薪の炎(悦)」

「森林浴、マイナスイオン、芋焼酎飲みながら薪の炎(悦)」


「善は急げって言うじゃない!3件隣アウトドアショップ、閉店までまだ1時間位あるはず!!」


マスターのお告げ?を、天の声の様に(笑)ありがたく頂いたてしまった酔っ払いの私たちは、

その勢いでアウトドアショップに駆け込み、年末の売り上げ目標達成に燃える?仕事熱心な素晴らしい接客に感動すら覚えつつ、最新キャンプ用品を始め、勧められるままにプロの意見を有難くご伝授頂き、貰ったばかりのボーナスを気持ち良く差し出させて頂き、閉店時間きっかり帰路に着いたのでした!?



多分、疲れていたのだと思う…

でも、楽しかったですよ?(笑)



フワフワ気分そのままに、翌日には引越完了(元カレが目が点になってて笑えた~)まあ1月前の引越しの時に荷物整理したばっかりだったし(苦笑)



クリスマスイブの出発まで、年末の仕事の忙しさよりも、キャンプ場の検索やら、アウトドア料理の検索やら、持って行く物の取捨選択やら、二人でグラス片手にメチャクチャ楽しく過ごして、1月分のモヤモヤもすっかり忘れ、スッキリした気分でクリスマスイブの朝を迎えた。



キャンプ場に向かいながら、予定したお店を数件廻って、鈴おススメの日帰り温泉でまったりランチをとって、3時過ぎにキャンプ場に到着。

可愛い受付で説明を聞いて(薪の購入はマストです)、キャリーワゴンの便利さをアウトドアショップの皆さんに感謝しつつ、



「受付のおじいちゃんお元気だったね~、かわいいワンちゃんたち、ここのマスコットかな?」


「優しそうなおじいちゃんとワンちゃんたちも可愛かったね~」


「セントバーナードだったよね?」


「犬種は詳しくないけど、ハナと2代目ハチって(笑)」


「ヨーゼフの見た目で、ハナと、2代目?ハチ(笑)」



12月だけど、最新防寒着は最強で、寒空の下、ちょっとだけ心配してたのも忘れハイテンションな二人(笑)



「空気もおいしい~~~マスクも要らないしねー」


「おじいちゃんのマスク、ワンちゃんの刺繍入りで可愛かったね(笑)」


と、既に癒しを頂き、ハイテンションなまま、


指定の場所にテントを無事設営、寝袋を広げてちょっと寝心地を二人で確かめていたら、

いきなり眩い光が???





「うそ!雷?晴天だったよね。」

「山の天気は変わりやすいって言うし?」

「何で疑問形?ここってそんなに標高高くないよね?」

「雷だと今外に出ない方が良い?」

「でも、もし雨が降り出したら、せっかくの薪が…」

「確かに!!」



二人で慌てて外に出ると…

何と言うことでしょう、そこは異世界???


先ほどの場所は、川辺だったはずが、森?うす暗く感じる夕暮れの空には、薄っすら2つの月、そう月が2つ???訳が分からなくて混乱する私たち…


「鈴、ここどこだと思う?」

「多分。異世界?」

「異世界???」

ホント、訳が分からない。


暫し見つめあう…


「桃花、何か波の音?みたいな音聞こえない?」

「桃花!?」


はっ!!暫し現実逃避していた私…

耳を澄ませてみると!!!


「ホント!波の音?ぽい?テントの後ろ側の方から聞こえる?」



音を頼りに歩くこと、5分程でキラキラ煌めく海辺に到着。ホント、訳が分からない(二度目)。


「埼玉県に海ってあったっけ?」

「海に面してない、8県に埼玉も入ってたはず…」



「「…」」




「ステータスオープン!!」

「え?」

「スゴーイ出た!!」

え?何がでたの??


混乱する私、なぜかテンションのたかい鈴、

ホント、訳がわからない・・・




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ