出会い
多分ほとんどの人に見られてないと思いますが、それでもこれを見つけてくださった人はありがとうございます
「性格も、趣味も、考え方も、好きなものも違うのに仲がいい友達は不思議といるものだ。
そんな友達ほど、生涯の仲になったりする。
恋愛でも同じことがいえる。
一見相性が悪いように見えて、全然分かれなかったりする。
きっと人は目に見えるものとは違うところに惹かれたりするのだ。」
「.....何言ってんの?」
「いやぁ~、本に書いてあってね。いい言葉だと思って。守はそうは思わないのか?」
「うーん、どうだろ。まぁ、いいと思うよ。」
「おい!それ絶対思ってないやつじゃん。」
「あはは、ばれっちゃたか。ちなみに健吾はどこがいいとおもったの?」
「え、なんか、目に見えない運命的なものに惹かれるとこがいいだろ?」
「そうかなぁ~?」
「そんなことよりもさ!今日転校生来るらしいぜ。」
「そんなことって...自分から話ふっといてぇ..」
「女らしいぜ!かわいいといいなぁ!」
「話聞けよ。てか、この話するためにさっき話ふったの?」
「あーー、きっとかわいいんだ、俺の運命の人に違いない!」
「顔も見てないのにそんなことよく言えるね。」
「まぁ、きょう夢を見たんだよ。なにかは詳しく覚えてないけど、運命の人っぽい人とどっかいくゆめみた んだ。」
「でも、高校生になってから、初めての転校生だからなんか緊張するよねぇ~。」
「そだな。それにしても転校してくるのはやいよな。まだ、入学してから二か月だし。」
「なんか事情でもあるんじゃない?」
キーンコーンカーンコーン
「走れー。走れー。チャイムなったぞー授業遅刻しないように急ぎなさい!」
「守、教室まで走るぞ。」
「うん。」
「てか。またお前らか!急げよ!」
「はーい、みんな席についてください。ホームルームを始めます。」
「席が増えていることもあるし、知ってる人もいると思うが、今日は転校生が来るぞ。」
ガラガラガラ
いつもは見ない制服、長くたなびく黒髪、窓からさす光に照らされながら歩く彼女はきれいだった。
「こんにちは。栗山茜です。仲良くしてくださるとうれしいです。」
ザワザワ
「か、かわいいーーー」
「めっっっちゃ可愛くね?」
「すげぇかわい~~」
「け、結婚したい」ボソッ
「え、何言ってるの?健吾」
「やっぱり運命の人だったんだよ。」
「おーーい、静かにしなさい!」
「栗山さんは、あそこの席に行ってね」
「はーい。」
テクテクテク
「よろしくね。」ニコッ
「は、はい!」
「チッ、席遠いし。」
キーンコーンカーンコーン
「あぁ~、やっと午前中の授業おわった~。」
「今日も学食食べるの?」
「いや、今日は弁当。茜と絶対食べる!」
「...いきなり下の名前..」
「よし、いこーぜ。」
「でも、もう栗山さんの周り囲まれてるよ。」
「って、もういないーーーー」
わー、転校してきたばかりだからかな
周り囲まれて、出れないよ~
今日は行きたいとこがあるのに...
「ねぇ、栗山さんはどこ住んでたの?」
「えっと、千葉市に住んでたよ。」
ほんとはちがうけど...
「趣味はあるの?」
「とくにないかなぁ。」
「ちょっと、お手洗いにいきたいんだけど..」
「じゃあ、栗山さん一緒に行こ♪」
至らぬところが多いと思いますが、改善点や感想など行ってくださるとうれしいです。