『自己を解放する思想』
『自己を解放する思想』
㈠
自己というものは、生命を受けてから、大きな何かに形作られるのである。
㈡
それは、アプリオリなものだし、精神の内部まで、誰にも届かない程の場所に、心が位置する。
㈢
誰にも分かってもらえないで、精神が辛いというのは、心を分かってもらえない、精神の現象である。
㈣
それが、時が経つに至り、まさに、心奥からの現実への言葉の投げ掛けによって、共鳴しようとするのだ。
㈤
その時、意識の一致という現象で、自己が現実で解放されるという、一つの現象が起こり得る。
㈥
その時、初めて、人間は、人は一人ではないという、不可思議な感覚を得る訳であって、その推移を述べたのが、上記した思想である。