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出会い

お久しぶりです 久しぶり過ぎてちょっと設定とか飛んじゃってたんですけどまた時間取れるようになったので更新です

 どれだけ明日が来てほしくなくても明日は来てしまう、昨日は「valhalla」をプレイしなかったのもあってかなり早く寝たからまだ薄暗い時間に起きる事が出来た、時間で言うと6時になるかならないかぐらいかな?健康的な時間だけど出来るならもっと寝ていたい、睡眠で時間を稼いでそのままお昼、夕方まで寝ていたい そうすれば出来るだけ姉とは合わなくてすむ 嫌いという訳では無いんだけど、本当に


   ◆◇◆◇


 現実は残酷なものでベッドでだらだらと過ごしていると朝ごはんの時間になった 僕の部屋にノックの音が響く あぁ、姉が起こしに来たんだろう、きっと朝ごはんを作ったから一緒に食べよう、体調は大丈夫?なんて他愛のない会話をしながら僕と食事をする気だろう 非常にまずい

 まず何がまずいかって言うと僕にそれを断る様な理由は無い訳だ 仮に体調不良を強行しても多分病院に連れて行く為に部屋に入ってくるだろう かと言って寝たふりをしていたら起こす為に部屋に入ってくるだろう つまり詰みって事だね 今から言い訳とか考えておこうかな 何度も聞こえるノックが段々と音が大きくなってきた


 「士郎?起きてる?ご飯できたよ?」


 しょうがないからメッセージを送って返事をしよう、どんな返事をしようか悩んだけどシンプルに


 『起きてる、着替えて行くから待ってて』


 そうメッセージを送ってそのまま寝間着から着替え始める 寝間着といっても適当に来たシャツとぶかぶかのズボンを着替えてぶかぶかのズボンとシャツを着るだけ、つまり殆ど変わってないし少しだけの時間稼ぎだ

 いっその事開き直って何事もなかったかのようにリビングに座ってみようかな、姉から言わせて僕が気づく...うん、いい作戦だ これで行こう 

 やはり少しある胸とすべすべの肌に違和感を持ちながらいざ部屋の外に出る 部屋の外に出るといい匂いがする その匂いを嗅ぎながら廊下を歩いていく 一歩一歩進むごとに心臓がうるさい程鳴り響いているがそれを無視してリビングに向かう

 どうやら姉はまだ座ってない様だ、机を見るとご飯とお味噌汁、そして卵と鮭が焼いてあった...THE和風な料理だ、少なくとも僕には作れないしそもそも材料は何処から持って来たんだろう?僕の冷蔵庫何も入ってなかったと思うんだけど

 すぐに姉も来るだろうけど少しでも現実逃避をするために僕は机の前に置いてある椅子に座って携帯を弄り始める 確認するのはメッセージやら「valhalla」について、新しい情報とか出て無いかなと思ったけどそんな情報は無さそうだ


 「おはよう士郎、よくね....れ....た?」


 姉が目の前に来て椅子に座る前に声をかけようとして固まってしまった それはそうだろう、私だって逆の立場だったら固まるだろうし ただ私としては違和感を感じない対応をしないといけない訳だから出来るだけ自然体に、自然体に


 「おはよう姉、ちゃんと寝れたよ」


 自分の声に違和感を感じる、前までは女の子っぽい声ってだけでちゃんと聞けば男だった...はずだ、そう信じたい だけど今は完全に女の子、それも100人が聞けば全員がかわいいという声だろう それでも私は自然体で姉に返事する他ないのだ

 姉が固まった状態から普通の状態に戻るまでおおよそ五分ぐらいの時間を要した そして最初に出た言葉は


 「...私の知ってる士郎は少なくとも書類上の性別は男だったはず...いつの間に性転換したの?それにこんな可愛い物まで付けて」


 可愛い物というのは多分猫耳の事だろう、私だって聞きたいよ、お尻の方にはかわいらしい尻尾もついているし というか思ったより驚かないし、書類上ってなにさ、そこまで女っぽい見た目では無かったと思っているんだけど...

 しょうがない、こういう反応をするんだったら正直にある程度話してみよう、最近流行りのゲームでこうなった事と今僕はすごい困っているという事


 「....という訳なんだけど」

 「正直理解が追いつかないけど...実際士郎は目の前で可愛い女の子になってるし...それに癖とかはそのままだしね」

 「癖?」


 僕に癖なんてあるのだろうか、でも実の姉がそういうのならばそうなのかな? そういう癖は自分では分からないから直しようもないしね

 でも凄い安心した やはり姉は姉だったしこんな事があっても真摯に僕に対応してくれて正直今僕は泣きそうだ、これで拒絶でもされようものなら多分僕は部屋からすら出れなくなっていただろう こういう想像もよくないな、取りあえず今考える事はこれからどうするかとかだ 姉もきっと力になってくれるだろう


 「でも士郎が女の子になってるけど...正直見た目は日本人とは言えないし...頭にも変なの付いてるし...うーん、大変だね」

 「...他人事だとおもって...でも本当にそう、大変なんだよね」

 「お風呂とかトイレとかどうしてるの?私以外に誰かに言った?」


 姉がその話をした途端僕は目を逸らして目の前のご飯に手を付け始める うん、お味噌汁も美味しいし卵も美味しい、お母さんと同じ味がするから姉にもちゃんと母の味が継承されているのだろう いい味だ


 「はぁ...その様子だと問題を放置しているか男の時と同じ方法で洗ってるのね...それに考えてみれば士郎がこんな事を他人に言える訳ないか...じゃあ今日はこの後買い物でも行く?」


 買い物...この姉は一体何を言ってるのだろうか? 私がこの見た目で外に出れば一体どうなるか、それに頭についているこの猫耳もどうにかして隠さないといけないし...


 「でも士郎は服も持ってないし、仮に緊急的に出ないといけない...なんてなった時に服を持ってないと困るわよね?」

 「....いや...でも...」

 「...んー...そうね、流石にいきなり外はきついわね...じゃあ士郎のそれが治るまで私が一緒に住んであげようか?」


 正直それは非常に助かる、一緒に住んでくれたら僕が外に出てやらないといけない用事とかすべてを任せる事が出来るから、食材の買い出しとか ただ僕は姉に何もすることが出来ない...ただ負担を大きくするしそれに姉も一か月もしたらまた仕事だろうし 結局僕が外に出れる様にならないといけないのかな  ちょっと早朝から現実逃避したくなってきた ちょっとお箸で魚と遊んでおこう

ツギハイツカナ

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