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Afte:r  作者: こーはい
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始時の契り編 その3

少し進みました。

チンピラに絡まれ、その対応をしている譲治を見ながら俺は考えている。

(さてどうしたものか?素直に帰しては貰えないだろうし)

「おい、いまなんつった?」

考えていると譲治がドスの効いた声でそう言った。

「なに?そこのお嬢さんを貸して欲しいだけだ?彼女って訳じゃないんだろ?」

正直呆れた。渋谷でももう少しマシな絡み方するぞ。俺はチンピラ共に言い返した。

「お前らもう少しマシなナンパ出来ねぇの?そこらの中学生だってもう少しマシな事言うぞw」

「あぁ?んだと?」

「悪いが、お前らにこいつ(朝凪)はやれねぇな?なぁ譲治?」

「ああ、そうだな」

「黙ってきいてりゃ、お前正義の味方気取りか?」

チンピラのリーダーが声を張り上げた。

「お前らよりはマシだぜ?」

「上等だよお前!力づくで攫え!」

俺が言った言葉で喧嘩が始まった。

産まれてこの方喧嘩はした事ないが、こっちも切れていたので否応は無かった。

俺は背負っていたカバンをチンピラの1人に投げた。

「グゥ!?」

中には教科書が入ってるので結構重いため当たったチンピラは少し怯んだ。

(今だ!!)

ゴスッ!!

俺はそのチンピラの股間を容赦なく蹴り上げた。動画で少し護身術を見たりして譲治と一緒にやったりはしてるが、実践は素人のためこうした方が手っ取り早い。

「はぅは!?」

俺の金的をくらったチンピラはその場で倒れ込みうずくまった。

「てめぇ!」

もう1人殴りかかってきたが、

ガンっ!

譲治がいつ取り出しか分からない鉄の水筒で

その1人の頭を殴った。

「水筒で殴った事は無いが、効くもんだな」

もう1人も頭から血を流しながらその場でうずくまった。

にしても人間の火事場の馬鹿力ってほんとにあるんだな。2人を鎮圧したぐらいで2人で安心しているとチンピラ共が騒ぎ始めた。

「なんでだ?こんなはずじゃあ、、、!」

「どうします!?龍垣さん!?こんな事話には聞いてないっすよ!?」

「あの女と男をを連れ出して来いと言うだけなんじゃ!?」

うん?あの女と男?それって朝凪と俺か譲治ってことだよな?何故?

「おいお前ら!聞きたい事がある!連れ出して来いってどう言う事だ!」

俺は声を大にして質問した。

「お前らに言う必要は無い、そうだ!確かあいつからこまった時はこれを使えと言われた奴があった。お前ら!使うぞ!」

敵を前にして堂々と言いやがった。

「あれ使うんですか!?」

「つべこべ言うな!使うぞ!」

そう言ってチンピラ共はポケットからなぞの薬を取り出した。

「これで加減は出来てねぇぜ?最悪怪我させてもいいと言っていたからな!」

そう言ってその男は薬を飲んだ。さすがに俺も譲治も得体の知れない何かに怯え。

「おい譲治!逃げるぞ!さすがの俺でもやな予感しかしない!」

「そうだな!逃げるぞ!」

「分かっt、、、」

分かったと言おうとした瞬間腹部に鈍い痛みが響いた。そして気づいたら後ろの壁にぶつかった。

「がは、、、!う、、、!」

俺はその場で嘔吐をした。

「青崎!!」

「青崎君!!」

2人の声が聞こえた。意識が朦朧とする中で、見えたのは吹き飛ばれる譲治と押さえつけられて抵抗する朝凪が見えた。

(何が起こっ、、、た、、、)

男達が怪しい薬を飲み少し目を離した隙に起きた出来事だった。

内蔵が消し飛ばされたと錯覚するような痛みと脳震盪の中、チンピラのリーダーが目の前に立った。

「ふん、少し驚いたがビビらせやがって!にしてもあの薬は凄いな人間辞めた感覚だ」

「人間辞めたって、、、ほんとに、、、辞めてんじゃねぇか、、、?お前、何をした、、、あの薬はなんだ、、、!」

「俺も分からん。ピンチになったら使えと言われた。なんでもドーピング剤のようなものと言われたがそれ以上だ」

「クソ、、、」

「まぁいいや、お前らが倒した奴らもあの薬を飲んだから直ぐに復活するだろ。とりあえずお前だ。少し恨みがあるから少しいたぶっても問題ないだろ?」

そう言って男は俺の首に手をかけ、絞めた。

「ぐ、、、かはっ」

息が出来ない、、、苦しい、、、俺の意識は段々消えてきた。その時声が響いた。

(ふーん、力を貸したけどさすがに無理だったか)

自分の頭からだった

(誰だ?)

(別に今は気にしない気にしない♪、それよりも君の方が危なくない?手伝おうか?)

(何を言って、、、)

(そんな事を言ってていいの?君の幼馴染が危ないよ?)

そう謎の声が言った瞬間俺の頭に映像が入ってきた。

「止めて!何するの!離して!」

「うるせぇ!!静かにしろ!!」

「きゃ!」

(!!朝凪!お前らやめろ!)

(ほらほらー、時間無いよー)

朦朧とする意識の中俺は決めた。

(頼む、今は藁にもすがりたい思いだ)

(了解、じゃあ僕の手をとって)

そう言うと手が現れ伸ばしてきた。

(朝凪、待ってろ、、、今、、、助ける)

手を取ろうとした瞬間

「こりゃ大惨事だな」

救いの声が響いた。

男の声がし、俺の首を締めていた男が手を離した。

「がは!がは!」

助かったのか?

「お前、なんだ?野次馬なら失せろ」

チンピラの男がそう言うと

「そうは言っても、人の首を締めている男と女性を攫おうとしている男4人を放っておこうなんて無理な話だろ?」

ん?この声どこかで聞いた事があるな。

その男の方を見ると思わずあ!と声にだした。その男はコストに向かう際にぶつかった大柄な男だった。

「あなたは!」

「おう、誰かと思ったら君か。大丈夫か?」

「自分は大丈夫です。逃げてください!自分の事はいいのでそこの2人を連れて!」

「いきなり切羽詰まってんな。どうした?」

「そいつらの身体能力は人間じゃない!いくらあなたでもこの数は無理だ!!」

「大丈夫大丈夫!!俺こう見えても強いしむしろ人間じゃないやつとは何人も戦ってきた」

「えっ?一体何を言って、、、」

そう言った時チンピラリーダーが口を開いた。

「お前が何者だろうとどうでもいい、この場を見たものは殺してやる!」

そう言ってチンピラリーダーは大柄の男に向かって走っていった。

「ふむ、大分奴らに()()()()()。自覚は無いようだが、当たり前か」

男はそう言って静かに構えた。

「しねぇ!!」

「ふん」

その時俺はありえないものを見た、チンピラリーダーが放った蹴りは男に当たらずむしろ攻撃を避けた男の攻撃が、蹴りが入った。攻撃を受けたチンピラはそのまま後ろに吹っ飛び5メートルぐらい吹っ飛んだ辺りで倒れた。

「がは!?お前何をした!」

「ちっ、武器があれば良かったが今は無いからな。しょうがないか」

「おい、お前らやっちまえ!」

チンピラリーダーの合図と共に4人の男共は一斉に襲い始めた。

「ふむ、鬱陶しいな」

そう言って男は4人の攻撃を捌いていく。俺は見てる事しか出来ない。

「は!譲治!朝凪」

俺はあいつらの所に駆け寄る。

「おい譲治!大丈夫か!」

「うー、、、」

苦しんではいるが生きている。

「朝凪!」

朝凪も気絶しているが命に別状はなさそうだった。

「ふぅ、良かった。にしても首を締められていた時のあの声、、、」

俺はあの声が気になっていた。あの声は一体なんなんだ?聞き覚えは無かった。

「はっ!そうだ!あの人は」

あの人の事をすっかり忘れていた。俺はあの人の方に目を向けると。

「嘘だろ」

それは少し前に遡る。

「さすがにこの人数は無理だろう」

「どうだろうね、その前に俺はお前らに聞きたい事がある。お前らはその薬を誰から貰った?」

「ああ?言う訳ないだろw」

「言え」

「!!?」

(なんだ、こいつ!?たった一言で俺達が動けない、、、!?)

「仕方ない、少々手荒にはなるが無理矢理にでも吐いて貰うぞ」

(来る!?)

「怪我しても文句は言うなよ?」

たっ、、、

ボゴ、、、!

「ぐえあ!!」

「な!」

(一瞬で間合いに入り拳1つで沈ませた!?)

「デタラメかよ、、、!」

「なんの事かな?」

「お前ら!遠慮はいらねぇ!殺れ!!」

そして今に至る。

「嘘だろ、、、4人を一瞬で、、、」

「ふむ、口ほどにもないな。さて質問の続きだ、あの薬をどこで手に入れた?」

「く、クソ!」

チンピラはそう言って逃げ出した。

「逃がすか」

男はそう言って、逃げるチンピラの背中に蹴りを入れた。踏み込んだ所のコンクリが沈むぐらいの踏み込みで。

「かは、、、嘘だろ、、、」

そう言って、チンピラは倒れた。

「ふぅ、大丈夫か?君?」

「ええ、何とか。にしても強いですね?」

「まぁな、一応鍛えてるし」

「鍛えてる?何か鍛えてるご職業を?」

「そうだなー、自衛隊、、、と言えば分かるかな?」

「え?」

「そうだ、自己紹介がまだだったな。自衛隊特別派遣所の金剛 正樹(こんごう まさき)だ。はい、名刺」

「あっ、ありがとうございます。自分 青崎 時雨って言います」

そう言って名刺を貰った。

「とりあえず、この男は俺の方で預からせて貰うよ」

「ええ、それでいいですよ」

そう言って男、、、金剛がチンピラを担ごうとした瞬間。

「させねぇよ」

「!!?危ない!青崎!!」

「えっ、うぉ!」

認識すること無く、金剛に担がれた。避けた所はコンクリが凹んでいてその上にどす黒いモヤのような触手があった。

「大丈夫か!?」

「はい!金剛さんは!」

「こっちも大丈夫だ」

「これは一体、、、」

「避けられたか、勘は鋭いようだな」

そう言って暗いところからスーツを着た白い肌をした男が立っていた。そしてその声は聞き覚えがあった。

「この声、学校で聞いた声!正体はお前だったか?」

「ふむ、精神を操作してこちらに来ようとさせたが無理だったか。いやはや人間とは面白い」

「お前があいつら(チンピラ)に薬をやったやつか?」

金剛が尋ねると

「ああそうだ、精神を惑わし人間を超えた力が手に入る薬だ。あいつらに使っても問題ないと思っていたかが所詮は人間だな」

その男はそう言うと顔を曇らせる。

「?お前ら、使()()()()()俺達の力をいや、1人は使うではないな?なんだこの力?こんな反応見たこと無いな」

「何1人でブツブツ言っている?」

俺がそう言うとその顔面白男が

「よし決めた。君、今日の所は見逃そう。だけど次会ったら君は殺す。それこそが私達が存在できる理由だ。ではまた会おう」

「待て!!」

金剛が追いかけるとその男は闇に消えた。

「消えた?一体何が起きてるんだ?」

「、、、青崎君だったかな?」

「あ、はい」

「いいか?このほとぼりが冷めるまで夜外に出るな」

「え?何故?」

「いいから、死にたくないならそうしろ。今日はたまたま俺がいたから良かったが、今度はそうもいかない。いいか絶対だぞ?」

「分かりました」

「ここから家に帰れるか?」

「はい、大丈夫です」

「分かった、あの二人は俺の方で届けとく」

「え?でも住所分かるんですか?」

「安心しろ、そこも何とかする。ではちゃんと帰れよ?」

自分は少し考えた後で

「分かりました、では2人をよろしくお願いします」

と言って頭を軽く下げた。

「ああ、任せろ」

「ではさようなら」

そう言って俺は帰った。




青崎が帰った後金剛は

「まさか俺達と同じ力を持っているとは、そしてもう傷が癒えていやがった。あの力()()()()ってレベルじゃ無かった。まさか、、、いやそんなはずは無いか」


金剛は電話を取り出し電話をかけた

「お前らか?ああ、いい人材を見つけた。それと今回追っていたあの事件のあいつと接触した。このことは帰ったら詳しく報告する」

電話を切り、金剛は考えた

「さてどうしたものか?」

この2人の男女の運び方を











主人公が覚醒するのは後もう少しかな?

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