表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転移の魔王生活  作者: 心は10代だと思ってるおっさんかも?
4/8

4話

「.......マジか」


20分くらい小狐が示した方向に歩いていたら、森を抜け、丘の上に立っていた



そして、丘からは街がすぐそこまで見えていた。いや、街と言うには規模が大きすぎ、都市のようだ


都市の真ん中には城があり、周りにはたくさんの建物や人がいる。そして、都市の外側は壁で守られており、モンスターの襲撃等にとても有効そうだ



「お前のお陰で着いたようだな」


「きゅうぅ」


頭を撫でてやると、気持ちよさそうに鳴いた。そして、小狐を胸から出し地面に優しく降ろす



「きゅう?」


「まあ....なんだ、その.......ありがとう」



久々に本心から礼を言うとなると、結構恥ずかしく、顔を赤くする凪月


照れから逃げるために、早々に歩き去ろうとすると


「..........なぜ着いてくる」


「き、きゅう!」


凪月の声にびくっと反応した小狐だったが、何故か逃げ出さずてくてくと付いて来た。怯えながらもついてくる姿は、かなり保護欲をくすぐられる



「....もしかして、この都市に行きたいのか?」


「(こくこく)」


再び小狐を抱き抱え聞いてみると、どうやら肯定らしい。人が住む街に一体なんの用があるか知れないが、ついでに連れていこう



「それにしても、相変わらずお前は知能が高いな。まるで小狐に化けた人間のようだな」


そんなたわいのない冗談を口にしてみると....


「きゅ、きゅう?」


おい、何故今目を逸らした?

そして、なぜに「聞こえてません!」っと言うくらいに、前足で耳をぺたんと塞ぐ


じっっっっと見つめてみたら、だんだん体がふるふると震えて、仕舞いには目が潤んできていた



「.............まあ、今はいいか。それに早く都市に行きたいからな!」


何だか虐待しているみたいになってきたから、追求するのはここまでにした凪月


存外、性格は優しいみたいだ



























#####


「次、身分証明書と通行税を出せ」


「ほい、どーぞ」


門の前にいる衛兵さんに、お金と身分証明書(名前と年齢が書いてある、最低限の情報カード)を提示する


「ふん、見慣れない格好だと思ったら、辺境の田舎者か」


「ははは、仕事を探しにこの都市に来ました」


「まあいい、さっさと行け!仕事の邪魔だ!!」


明らかにこちらを馬鹿にしている言葉に少しむっとしたが、下手に騒ぎを起こすよりは無視の方向で行こう


「チッ!」


後ろから盛大な舌打ちが聞こえたが、無視無視



「(次会う時、でっかい虫を顔に投げてやろう)」


実際、心の中では黒い事を考えている凪月。ちなみに小狐は俺の服の中から顔を出している状態だ


どうやらペット認識されたらしく、普通にこの都市に入れてよかった



「さて、まずは食事だな!美味しいご飯を腹いっぱい食べるぞぉぉ!!」


幸い、ある経緯でお金は山ほどある。存分に食を謳歌するとしよう!!!


「よし、まずはあの屋台の串焼きだ!」


心をウキウキさせたがら、涎が出そうなほど香ばしい匂いを漂わせている屋台に向かう


「おっちゃん、串焼き5本!」


「おうよ!焼きたてだから暑さに注意しな兄さん」


お金を渡し、焼きたての串焼きを貰う凪月。行儀が悪いが、歩きながらさっそく一本目を口にすると.....


「うっっっっっめえぇぇぇぇ!!!」


空腹のせいか、発狂するぐらい美味しかった。肉は程よく柔らく、噛む度に肉汁がぶわぁっと迸る。まるでセ〇ンに売っているつくね棒みたいだ


「しあわせぇぇぇぇぇぇ」


「きゅるるるるぅぅぅぅぅぅ」


はふはふしながら食べていると、子狐が可愛らしくお腹を鳴らした。どうやらこの子もお腹ペコペコらしい


肉だし、食べさしても大丈夫か


「ほれ、リンゴのお返しだ。味わって食えよ」


「きゅうぅ!」


胸元に串焼きをかざすと、パクっと肉を食べる子狐。どうやらお気に召したらしく、耳をフサフサしながら、すごい勢いで残りを食べている


結局一本じゃ足りなく、仲良く3本ずつ分け合うことにした。そして一人と一匹は、お腹が満たされるまで色々な屋台を巡るのであった







読んでくださった読者の方

遅くなってごめんなさい


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ