2話
3年前、魔神によって混沌とされた世界は勇者と魔王によって救われた
2人の協力が無ければ、今この世界は決して無かった。勇者と魔王はこの星の英雄、又は救世主と言える
今では、いろんな街や王都の復興が終わりに近付き、この星は活気が満ちている
もちろん、魔神を討伐したからっと言ってモンスターが居なくなることは無い。モンスターは永遠と湧き続け、冒険者はこの世界に必須だろう
魔神を倒した勇者は、永遠の富と絶対的な権力を手に入れた
しかし、勇者は決して権力や金に溺れず、モンスターを倒し、この世界をより良くしようと働きかけていた
そんな勇者に人類はますます勇者を崇拝し、勇者教までできた次第だ
勇者教は世界の救いを題材として、人助けを主に行動しているそうだ。
そしてこの世界の守り神、女神アルテミス教と並ぶ世界三大宗教まで上り詰めた
もちろん、もう1つの宗教は魔王教だ
こっちの宗教は、魔王に全てを尽くすと言うことを題材としている。魔王教の民は、魔王に絶対的な忠誠と、魔王本人の好感度が限界を突破してカンストしている
しかし、勇者教と魔王教は仲が壊滅的に悪い!
お互い教主の話となると(2人共教主になった覚えはない)やれ勇者の方が強い、又は魔王の方がカッコイイとキーキーと喧嘩している
世界は実感する。混沌な時代はもう終わったのだと
魔王のお陰で、魔族や亜人による差別は小さくなり、星は混沌から輝きを取り戻した
しかし、世界を救った魔王は魔神を倒したと同時に消えてしまったのであった