表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
88/295

87、夢のあと

 ピポパポン……


電子音!?


うわーーーーーーーーさっきのショックで完全に私固まってた!!


心臓が苦しい!

心臓止まってた感じ!

やっと心臓が動き出したがもうバクバクだ。

心拍数ガンガンあがってますよ!!


ピポパポン……


また電子音だ……?


これメール着信とかの音だね。



*********


歩きながら携帯を見た。


『コンビニ着いたよ』

『遅いぞー』

どうやらL○NEの画面だ。


 また前世の夢か……

結構あやふやなんだよね。前世の事。

覚えてることが部分的と言うか……

最近アレスの夢と一緒によく前世の夢を見るなあ……

前はこんなに見なかったのに



 コンビニに着いた。

髪の長い女の子が待っている。

こちらに気が付いた女の子が嬉しそうにパタパタ駆けてきた。

待ち合わせしていたようだ。


先にコンビニ入ってりゃ良いのに……


二人でコンビニに入る。


うわ~懐かしい。

いいな。コンビニ!!


おお、これは!私の好きだった、サツマイモを使ったモコっとしたスイーツ!

いいな~。食べたい~。


あ、一緒の女の子もスイーツを見てめっちゃテンション上がってる。


そうなんだよ。これ美味しいよね?

趣味合うじゃん。


この子私の友達か……この前の夢でも一緒に遊びに行ってたもんね。

仲良かったのか……


ごめんね。覚えてなくて……




ーーーーーーーーーーーーーー。





 目が覚めた。


何だか長い夢だった。


 いろんな所に意識が飛ばされていた気がする。


アレスの夢に前世の夢。


そして今の私はやっぱりリリアだよね?

自分を触って確かめる。

この手足の小ささ、見れば分かるけどね。

11歳のちびっこお姫様リリアで間違いないよ。



 それにしてもすごい夢だった。

ちょっと衝撃過ぎる。


人の首が跳んでいたような……

グロいのはもうムリです。


私は首をブンブン振った。


夢は夢! 忘れよう!!



 気がつくと隣のアレスと手を繋いでいる。


あれ?


手を繋いで寝たんだっけ?


 アレスの顔を見た。


アレスの顔はいつもと変わらず美しいままだ。

でもその瞳の奥に哀しみがあるように見えた。

そう思うのはさっきの夢のせい?


 夢の光景が甦る。


う、気分悪い……


 あれは本当に起きたことなのか? 信じられない。


やっぱり夢じゃないのかもしれない……本当に起こったこと?


アレスがあんな目に合ったと思うだけで涙が出てきた。



本当に起きたことなのか……?信じられない気持ちでいっぱいだ。

ただの夢だったらいいのに……


 でも目が覚めて頭が冴えるに連れ、何故か私の中であれは実際に起きた事だと言う確信のようなものが芽生えていく。


ニーナは? ニーナはあのあと……


考えたくなかった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ