表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/295

25、お見舞いに行こう

"マルタが一昨日から体調を崩している。"


 私はお見舞いに行く事にした。


 私はアレスを連れて部屋を出た。

アレスを連れて…と言うか勝手に付いてくる。

本当に私の言うこと聞いてくれるのかな?


 階段を降りて他の屍戦士がいる。ズラーっと等間隔に廊下に配置されている。

 久しぶりに見た。結構迫力。

あ、前見たのは屍兵の時だから屍戦士の等間隔配置は初めて見たのか。わあっ豪華!


て…どうでもいいけど。


 いつも部屋の前の屍戦士に下の階段を降りるのを遮られていたから、久しぶりの1階。私ホントに自室でしか生活してないな~いくら自室が広くてもちょっとおかしいよ。でもお姫様ってそんなもんなの? 籠の鳥って感じ?


 フェルの部屋に行ったりしてなかったら、これは息が詰まっておかしくなりそうだった。そう考えるとフェルが抜け穴を作ってくれた事はとても偉大な事です。ありがとうフェル。


 マルタの部屋と思われる奥の部屋に向かう。

ものすごく静かだ。静かすぎるくらい。まるで生きているのは私だけみたい。アレスの鎧の音しかしない。エリザもサリーもカーラも何処に行ったのか。そういえばお掃除とかしてない。

 普通、朝のメイドの仕事といえば掃除位してるよね?"あ、埃だわ"って私が意地悪なお嬢様だったら責めるのでは?でもこれだけ広い屋敷の掃除って大変そう。もしかしたら日替わりで場所を決めていて今日はどこか別の所にいってるとか?


 奥の部屋に到着。ここだよね。

扉をノックする前に少し考える。迷惑…かな?

でもマルタの顔を見たらすぐに帰れば良いし、私が具合の悪い時マルタは付いていてくれたし、うん。自己満足かもしれないけどお見舞いさせて貰おう。


「アレスはここで待っていてね。いい?ここで待っているのよ。」

私は扉の横を指差し、指示してみる。

「………」

無言で(当たり前だけど)アレスは扉の横に立つ。

通じたかな?流石にアレスを連れて入れない。


コンコン…ノックしてみる。静かだ。寝ているのか…。

念のためもう一度。

コンコン…

…静かだ。開けちゃおうかな。

ドアノブに手をかけるといきなりドアが開いた。


「何のようだ。処理は終わったのか?」

ドアを開けた男はボサボサの金髪に、はだけたシャツ。ズボンも急いで履いたのかボタンはまってない。誰だ!マルタの部屋に怪しい男が!?


 て言うか、これは見る影もないがロイドだった。

マルタとロイドは同室でした。やっちまった。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ