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会社と街の生存競争  作者: ZEKE-A-TCC
2/3

開宴

 入社式は終わった。俺も横から見ていたのだが、新入社員の中に知り合いがいた気がする。たぶん他人の空似だとは思うけど…まさかな。

 それはさておき、ここで一つ忠告をしよう。この作品は登場人物が非常に多い(予定)。そのあたりについては、この作品の作者がキャラクター図鑑を作っていくので適宜確認していただきたい。

 しかし最近の若者はナントカって話は良く聞くものだが、それは間違っているのかもしれない。さっき見てきた新入社員はやる気のありそうなやつがほとんどだったからな。実際にやらせてみるまで確信は持てないが、五月が楽しみだ。

「おい、張巻。なんかあったのか?顔が怖いぞ」

 そう話しかけてきたのはちょうど玄関の掃除が終わったらしい、清掃員の中達延気(ちゅうらえんき)。中学の時の同級生で、一年ほど前に偶然会ったのだが、なかなか就職できずに困っているとのとこだったので、雇いました。一応正社員である。

「いや、新入社員の中に知り合いがいた気がしてな。気のせいだとは思うんだがなんか引っかかるんだよ」

「前言ってた大学の後輩か?それっぽい子ならさっき通って行ったぞ」

「まじか」

「まじだ」

 これは本格的にその可能性を考える必要がありそうだ。特別なにかするわけではないがな。

「まぁ、考えても仕方ないからとっとと行くことにするよ。掃除頑張れよ」

 そういって延気とわかれた。こうして話していると普通なんだよな。まだ二十度もないってのに半袖なところに目をつぶればな。ちなみに、延気は常にギャグノートを持っている。大量の寒いおやじギャグを集めているらしい。


 およそ一週間後、営業・広報部では定期会議を行っていた。内容は一週間の報告と製作予定のCMについてだ。

「報告書見せてもらったんだけど、なんで老人ホームからゴリゴリ君発注来てんの?しかも百個は多すぎだろ」

「発注なんだから知らねーよ。しかも職員だけで食うんだとさ。バカじゃねーのかってな」

 この口の悪いのは八字末吉(はちのじまつきち)。確かに同期だけどさ、俺一応上司なんだよ。気楽でいいけど。

「じゃあこっちの段ボール売ってきたの誰さ。うちは段ボールなんて売ってないだろ」

「俺です!段ボール捨てに行ってたんですけど、ホームレスがくれって言ってきたんで格安で譲ってきました!俺優しい!俺天才!イエーイ!」

 この五木愛斗(いつきあいと)にはいつも苦労させられる。性格は説明不要だろ?

「段ボールは売り物じゃないから!やめてくれないかな、ふざけるのはさ」

「このバカには説教なんて意味ねーって、オメーが一番わかってんだろ?」

「そうだよ。もう面倒くさいから次行くぞ。CMの案何かあるか?」

 未だに企画段階なので社員全員からアンケートを取っているが、これに関しては我々が率先して動かねばならない。広報担当でもあるからな。

「最近はやりのラブストーリー仕立てがいいと思いまーす!」

「それ前回も言ってたじゃん。他無いの?」

 会議に参加しているメンバー全員が「う~ん」と悩み始めたが、実はこれ、考えてないときのこいつらの癖のようなものである。大体の場合早く終われと念じている。

「何もないんだな?そんな気はしてたけどね。いいよ今日は解散だよ」

「「「お疲れっしたー!」」」

「ゲーセンいかね?」「おお、いいなそれ」「飲みに行くぞー!」「「おー!」」「買い物つきあってよ」「誰がそんなメンドイことするかよ」「夕飯作ってあげるからさ」「イエーイママ大好きー」「「きもっ」」「ないわ~まじないわ~」「今日はハシゴだ~!」


 …………ほんとこいつらなんなんだろうな。俺は、そうだな。ナツを飯に誘うとしよう。

キャラクター図鑑は気が向いたら更新していきます

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