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【神話・伝承】メリジューヌ
「メリジューヌ」
メリジューヌはフランスで伝承されている、上半身は女性で、下半身は水蛇のいわゆる蛇女。背中にはドラゴンのような翼があります。
蛇女の伝承は、ラミアなどあんがい色々ありますが、こちらのメリジューヌは怖いことはなく、普通の感じです。
異種恋愛の物語の女主人公なのです。
伝説の概要としては、メリジューヌはある男の前に現れて求婚し、やがて二人は結婚するのですが、彼女は夫に「日曜に沐浴するので、そのときは決して除くな」と言いました。しかし、ある日夫は誓いを破って彼女の正体――つまり半人半蛇であることを知ります。実は彼女は呪いによりそのような姿に変えられており、人間の男性の愛を得れば元に戻れるが、変身した姿を見られれば永遠に呪いがつきまとうことになるということでした。夫は彼女の正体を知っても、を最初は愛していました。しかし、あるとき夫が他人に彼女の正体をばらしてしまったために彼女は永遠に呪いとともに生きることになってしまいました。彼女は悲しみ、夫のもとをさり、水妖となったということです。




