Phase7-3
部屋に戻るとおもむろにネットを立ち上げる。
(昨日正親さんが何気なく言ってた)
『攻略サイトとかには載らねぇんだよ』
(あれだけプレイしている人がいたらそういうサイトがあってもおかしくない)
試しに検索サイトのところで
secret GARDEN
攻略
と入力してみる。
「うわ…すごい…」
326,000件という表示。中には個人的に運営している攻略サイトから攻略ブログ、wikiプディアに至るまで実に様々なサイトがある。
試しにその中の一番上に表示されている攻略サイトに飛んでみると、secret GARDEN内で使われる主な用語から装備品、スキルの一覧、クエストの種類まで細かく細分化されたものが載っている。
自分がその知識を1度で覚えきることは出来ないのはわかっていたので、とりあえずそのサイトをお気に入りに登録し、用語の欄から開いてみる。
そこにはあ行の『あいさつ』からわ行の『割り勘』まで細かく分かれていて、特によく使われるだろう用語は赤く表示されていた。
その中の1つ、『鍵』の項目には、私が『招待状』としてもらった手紙の中の内容と同じものが載せられていた。
「ん…?」
『鍵』の項目の下、小項目として『鍵の用語』としてかかれている中に、昨日正親さんや、お礼を言い損ねた人が使っていた言葉があった。
開錠:パス(リンク)を開ける
力を使う・ドアを開ける
階錠:ダンジョン内で次の階層へ転送する扉を開ける
解錠:第三者(他プレイヤー・敵・トラップ等)の能力を解析する。別途解析コード(リンク)が必要
(アナライズ):相手を精神的に攻撃・破壊し作用させる
壊錠:プレイヤーにPKを宣告する
(ブロークン):レベル差100以上の攻撃(または警告)
介錠:第三者に対して影響を与える効果を発動する(快錠以外の行為)
快錠:回復行為
※使用したことのある方・目撃証言募集
怪錠、戎錠
「こんなにあるんだ…」
説明文の中に(リンク)と書かれたものがあったので、PKに貼られてあったリンクへ飛ぶと、PKについての詳しい紹介が載っている。
「PK…」
どのゲームの中でもPK制度はわりと導入されている。特にネットワークゲームではほとんどといっていい位人対人の戦闘システムがある。
一定の動きしかしないNPCよりも、こっちを倒そうとあれこれと力を使ってくる相手を倒す方が面白いし、倒せた時の満足感が違う。
(これで倒されちゃったらどうなるんだろう)
昨日の3人組の男の中で「PK」という言葉を使っていた人がいた。
結果としては助けてもらったのでPKがどんなものなのか実際に体験せずに済んだが、このゲームが『本物』だと私は感じている。
そうした場合、PKも
(きっと『本物(死)』になる…)
PKについて
以下のエリアではPTを組んでいない他のプレイヤーと同フィールド内でクエストを同時に行い、宣言なしに攻撃が可能となっているため、サイト側公式のPK場所である可能性が高い。
神話エリア:オリンポスコロシアム
噂話エリア:学校の七不思議
歴史話エリア:本能寺の変
童話エリア:赤ずきん
始まりの話エリア:鏡の国
少なくとも各エリアに1つ以上あり、そこでのクエストレベルは設定値より格段に危険度が高いため注意が必要。
※記述されていないだけで他にも公式のPK場所と思われる場所はあるため、わかり次第追記予定
その他の場所では以下の手順にてPKが成立する。
① どちらかが壊錠を宣言
② それに相手が了承するまたは強制的にPKさせるアイテム(リンク)を使用する
③ どちらかが別エリアへ転送するアイテム(リンク)を使用する
④ 転送先にて参加人数が揃った時点で開始
※③は公共施設で宣言を行った場合のみ必要。公共施設内で強制的なPKアイテムを使用しても転送アイテムがない場合無効となる。(実証済)
「各エリアにそんな場所があるの…?」
しかも条件が揃えば一方的にPKに巻き込まれる危険性までもある。書いてあるアイテムのページに飛ぶと、強制的にPKさせるアイテムはレアのようで高額な値段が書かれているが、それでも不可能という話ではないようだ。
(転送するアイテムは確か3人組の1人が持ってた)
転送アイテムのページを見ると、それは強制アイテムまで高くはなかったが、2人、3人と数が増えていくに従い高額になっている。
場所でも値段が分かれているようで、特にPKが出来る場所として書かれている場所は他の場所に比べて値段がかなり高い。
(この値段でも取引はされているってことか…)
このゲームが見せる『悪意』を垣間見た気がした。




