専門用語編
ここではsecret GARDEN内で使用頻度が高く、かつ日常的に使われている言葉について説明する。多くの言葉が存在し、その全てを網羅するのは困難なため、最低限の知識に留めておくことを了承願いたい。
----------------------------------------------------------
●時間について
SG内では経過する時間を音楽のテンポで表現されている。音楽の知識のないプレイヤーのために、併せて紹介する。
■基本
ANDANTE(アンダンテ:歩くような速さ)
現実世界と同様の時間経過
■倍速
ALLEGRETTO(アレグレット:やや速く)
×1.2
ALLEGRO(アレグロ:速く)
×1.5
AFFRETTANDO(アフレッタンド:急いで)
×2
AGITATO(アジテート:激しく)
×3
PRESTO(プレスト:急速に)
×4
■低速
ADAGIO(アダージョ:ゆるやかに)
2/3
ADAGIETTO(アダージェット:よりゆるやかに)
1/2
ATONALITY(アトナリティー:無調)
∞
他にもトラップクエストと呼ばれる倍速の表示すら偽りのクエスト、これよりも早い表示のクエストも難易度の高いクエストには出現するようだ。
●鍵について
一言に鍵と言っても、この世界では鍵にまつわる言葉が多く存在している。
クエストで入手出来る他に、SG内で鍵にまつわる言葉には主に以下のようなものがある。
開錠:パス(リンク)を開ける
力を使う・ドアを開ける
階錠:ダンジョン内で次の階層へ転送する扉を開ける
解錠:第三者(他プレイヤー・敵・トラップ等)の能力を解析する。別途解析コード(リンク)が必要
(アナライズ):相手を精神的に攻撃・破壊し作用させる
壊錠:プレイヤーにPK(※別章にて説明)を宣告する
レベル差100以上の攻撃(または警告)
介錠:第三者に対して影響を与える効果を発動する(快錠以外の行為)
快錠:回復行為
中には同音異義語のように、1つの言葉で違う意味を持つものもあるので、知っておく必要がある。
もし、プレイヤーの中で『怪錠』、『戎錠』この2つを聞いたことがある方がいれば連絡が欲しい。噂だけのものなのか、本当に存在するのか、議論の余地がある言葉である。
●スキルについて
スキルとはこの世界で使用される、いわば『魔法』のようなものである。
だが、他のゲームとは異なり、その魔法は一度覚えれば永久に使えるものではない。SG内ではスキルは回数制限があるのがほとんどで、永久的に使えるものは、かなり入手難易度が高い。
また、スキルは入手に際して一定の条件を求められるものもあり、当然効力も強く設定されている。(女性用・男性専用スキルも存在している)
スキル自体は入手レベル、レア度からランク設定がされているが、それはそのスキル自体の力によるものではない。
スキルは使用するプレイヤーの力に依存し、同じスキルでもより強いレベルのプレイヤーが使用する方がより強い効力を発揮する。レアだからといって、一気に強くなるわけではないことに気を付けよう。
■回数
●1回のみ
●回数制限つき
●特定クエスト内でのみ繰り返し使用可能であるが、他クエストでは使用不可
●永久使用可能
下に行くほど入手難易度が高く、手に入れられればそれだけ優位に進めることが可能。スキルは1度でも使用した場合他人への譲渡は不可だが、未使用品および永久使用品については譲渡および略奪(※後述『PK』にて詳細説明)可能
■スキルの種類
スキルにはスキルを使用することを宣言することで効力を発揮出来るもの、自動的に効力が発揮出来るもの、一定の条件下で発揮出来るものがある。
●パスコード
主にクエスト受注する際に用いるコード。これは提示を求められる場面で自動的に処理される。
ダンジョン内の脱出・上下階の侵入の際にも用いる。
●アディットコード
武器や装備品などに新たに付加出来るコード。プレイヤーのレベルに応じて様々なコードがあるようだが、レア度が高いほど要求されるレベルも高くなる。
●スキルコード
所持しているスキルを使用する際に用いる。種類によって『宣言』なのか『自動』、『条件』か異なる。
・攻撃型
文字通り攻撃を行う時に使用するコード。一番種類が多彩
・トラップ型
敵の足止めや拘束、眩惑のために使用するコード。あるとないではクリア難易度が変化するほど実は大事。
・防御型
敵からの攻撃や拘束、眩惑を防止するために使用するコード。ある意味トラップ型と相反する意味合いがある。
・能力変化型
敵の能力を抑制、または味方の能力を向上させるために使用するコード。こちらはある一定の条件下で力を増幅させる効力があるとか。カード自体の入手が困難なのか、使用者が少ない。
・回復型
味方の回復を行う時に使用するコード。
回復は実はこの世界ではアイテム使用が8割以上を占め、アイテム自体が豊富にあるが、どれも回復量はそれほど高くない。
カードを持っていること、それはすなわち飛躍的に生存確率が上昇をすることを表しているといっても過言ではない。
当然ながらスキルコードの中でも1番レアで、一番入手困難。
当然野良でもこのカード持ちが重宝されている。
●能力について
お手元のパスに注目してもらいたい。操作画面で『パーソナルデータ』という項目があるのがおわかりだろうか。
そこには自身の現在の強さからレベル・所持品・付加能力まで実に様々なデータが記載されている。
身長や体重、血液型まで記載があるのは不気味なことこの上ないが、今回はそこには触れず、画面にあるデータグラフとして表示がある数値について説明する。
●VA(Vital Average:バイタアルアベレージ)生命力
某有名ゲームで言えばHPに相当する。
残念ながらこの記載はなく、言葉のみが存在する。当然ゼロになれば訪れるのは永遠の眠りだ。
●DP(Deep Psy:ディープパス)深層心理
これも別ゲームでいうところのMPに相当し、VA同様記載がない。
HP、MPが表示されず、認識も出来ないというのは自分の体力やスキルの使用限界が客観的に判断出来ず、全て自分の感覚に左右されるということである。
過信は禁物。ただし、出し惜しみをして攻略出来るほど、このゲームは甘くない。
●RS(Reflective Speed:リフレクティブスピード)反射速度
行動力・反射速度の速さを示す。高いほど敵の攻撃が遅く見えたり、早く動くことが出来る。敵へ攻撃を繰り返してもほとんど当たらない現象はこの値が、敵が自分より大きく上回っていることを示している。
地味だが、かなり大事な数値。
●H(Hardness:ハードネス)硬度
防御力に値する。装備品による依存が強く、また男女差が顕著にある値。
当たっても痛くないのは、精神的余裕にもつながる。
●ES(Emotional Strength:エモーショナルストレングス)精神力
DPと連動し、スキル使用の際の強さに繋がる。頭がいいからこれが高いというわけではなく、そのままその人の精神力の強さに比例する。
これが高い、つまり魔法使いのような超人的なスキル攻撃が可能となる。
DPが切れてしまえばただの人。そこそこ他の能力も鍛えることを勧めておく。
●DS(Destructive Strength:ディストラクティブストレングス)破壊力
ESとは反対に、純粋な力の強さを示す。格闘タイプのプレイヤーはぜひともDSの向上に努めたいところ。
ESが高いためDSが上がらない、また逆の現象があるということはこの世界ではない。高めた力はそのままに、己の身を守るすべとなる。
レアアイテムで使用するだけで値が向上出来るものも存在するが、入手の困難度を考えれば、鍛える方が早道であろう。
現実世界で鍛錬を組んだり、SG内で鍛える、レベルがあがることで値の上昇は可能。元々の素質や今までの運動環境・自身のポテンシャルが反映される。
■特殊な値について
以下で紹介する2つについては不明確な点も多い。ここではある程度の推測も交えて紹介する。
この2つの値は後天的に鍛えることはかなり難しい。どうしても言うのならば、お勧めしにくいが大きな罪や犠牲を犯して社会的立場を失う可能性が出てくることを覚悟してほしい。
●OS(Origin Sin:オリジンシン)原罪
罪とは何か。言葉のまま社会的に『罪』とされていることを犯せば値が上がるのか。それとも存在自体が第三者にとっての『害』と認識された場合、その存在が『罪』ともなりうる。極めて危険な数値、だがDSと連動し力を上昇させる数値でもある。
●SA(Sacrifice:サクリファイス)犠牲
誰しも何らかの犠牲のもとに生きている。ただそれが人よりも多く、己よりも他人を優先する自己犠牲力は、並大抵の精神力では務まらない。そういう由縁からなのか、悲しいこの数値はESと連動し力を上昇させる数値ともなっている。
この2つはこの世界ではかなり優遇されているのか、見えないところで力の付加上昇がされている可能性がある。ただし、この値が高いということは当然その人物が『危険』であることを意味している。
パーソナルデータは個人情報保護の名のもとに、自身でしか閲覧が出来ない。当然かなり高度な解錠コードを持っているプレイヤーならば覗き見されてしまうこともあるが、基本的には不可とされている。
この値をさらけ出し、互いの長所を理解した上で長い攻略の道を歩んでくれる、そんなメンバーに恵まれることを祈ってならない。
●クエストについて
現存するクエスト数については申し訳ないことに数の把握には至っていない。
それだけクエスト数が膨大で、全てのクエストをクリアしたものはいないことを理解してほしい。
定期的に増加・減少を繰り返している他にも、不具合のあったクエストについてはメンテナンスと称し、一定期間受注が出来ないようになっているものもある。
その場合は運営側からすぐに連絡がくるようにはなっているが、その場合速やかにそのクエストから退却することが迫られる。
噂によるとその場に長く留まっていると、とんでもないものに遭遇するとか。
■種類
●通常
平時からあるクエスト。数が一番多く、レベルに応じて様々選べる。
●緊急
運営側から至急クリアするよう求められているクエスト。不定期に発生し、そのクリア条件はシビアだが、その分報酬は高い。
●限定
期間限定・季節限定・日付指定で行われるクエスト。報酬の良し悪しはばらつきがあり、イベント要素が強い。
●討伐
ある特定の敵を倒すことを目的としている。敵が多く、ギミックは少ない。純粋な力を持つものに適したクエスト。
●物語
物語風に進むクエスト。クエスト自体が結構長時間に及ぶものが多く、いくつかのミッションをこなして進んでいく。『if』がある唯一のクエスト。チケット持ちやその物語が好きなプレイヤーはぜひプレイしてみよう。
■クエストエリアについて
●神話(難易度:☆☆☆☆)
主に神話・伝記に則したクエスト。レア武器や、名前のみ噂であがっている『魔』に属する武器の入手はここだという指摘もある。敵の強さも神話級。
●始まりの話(難易度:☆)
動植物をメインとしたクエスト。初心者や風景を楽しみたいプレイヤー、ミニゲームのようなもので遊びたいプレイヤーにお勧め。わりと短時間でクリア出来るクエストが多く、時間がないときやさくっと遊びたい人で人気。
●童話(難易度:☆☆)
主に童話やおとぎ話をメインに扱っている。小中学生や、童心に返りたい大人のプレイヤーに人気。難易度を☆2としているが、きちんと童話に出てくる怖い存在も出てくるので油断しないように。
●噂話(難易度:☆~☆☆☆☆)
口伝されている噂話をメインに扱っている。噂というものはくだらないものから命の危険にかかわるような危険なものまで存在する、そんな様相そのままに難易度もかなりばらつきがある。
●歴史・史実話(難易度:☆☆☆)
史実や歴史に則したクエスト。だいたいが戦争の歴史で構築されている背景から、戦うことをメインとしている。最近流行りの歴女や歴オタ等一部の熱狂的なファンが多く、人気のクエスト。
ちなみに『フランス革命』と『新撰組』のクエストは人気のため、チケットが事前購入の必要があるとか。
●オリジナル(難易度:☆☆☆~☆☆☆☆☆)
強制クエストやチーム対抗戦などはこれに含まれている。大規模なものが多く、犠牲者も多い。不定期開催で観戦可能。
チーム選びは慎重に。
クエストには特色があり、前述したクエストの種類にプラスして、エリアと呼ばれる区分が存在する。
例えばそれは『神話の通常クエスト』や『童話の限定クエスト』といったように表現される。
慣れたプレイヤーでは直接クエストの名前を言うが、正式には〇〇の〇〇クエストの方がわかりやすい。
エリアによってかなり難易度が変わるからだ。
●攻撃について
攻撃の方法についてでなく、攻撃の際に聞く用語について説明しておく。交戦中に聞くことが多く、そのだいたいが危険なものだということは意味がわからなくても感じるが、言葉を知ってより理解を深めよう。
●アラート(危険域攻撃)
能力値紹介のところで自身のVAは客観的には認識出来ないと説明したが、わかる場合もある。それがこのアラートという警告である。
これは今から行われるであろう攻撃を受けた場合、自身のVAがかなり危険な状態に追い込まれることの予想として言われる警告であり、退却を勧められているアナウンスでもある。
危険域、つまり瀕死を意味する。
●オーバーキル(限界値攻撃)
これは事後に主に言われることが多い。それは残念ながら受けてしまった相手からではなく、それを見ていた第三者によって発せられる言葉であるが。
自身のVAの限界、それを超えての攻撃を意味する。わかりやすく言い直せば、瞬殺。これが最も近く、理解しやすい言葉であるだろう。
●SBS(眠り姫症候群について)
SBS(sleeping beauty symdrome:英)
4年前から発症が確認され、近年の学会でその病名が正式に認定された原因不明の心機能不全症候群の1つ。
発症者の100%がゲームのプレイヤーであったことから、ゲームプレイヤーと確認出来た、原因不明の死亡者については、この名称を病名として記載してもいいことになっている。
【病態】
名前の由来となっている“眠り姫”さながらに、まるで眠るように死んでいるのが特徴。一切の外傷を認めない。
年齢層についても当初は若年層による発症が多かったが、今では乳幼児を除くほぼ全年齢層でその発症が確認されている。
ほとんどが家で見つかることが多く、また近くに携帯電話が落ちている。
中には出先で突然の心臓発作として扱われるケースもある。
【予防法】
secret GARDENをプレイしない。これに尽きる。
【治療法】
前段階というものが全くないため、治療方法および治療薬については確立されていない。
------------------------------
この謎の奇病『SBS』だが、あくまでこの病気を認定されるプレイヤーは、期限内にこちら側の世界に体があることが前提となる。
期限内に帰還出来なかったものについては、その限りではない。
●シンボルについて
シンボル(象徴)については“己の内に秘めた己自身の力の具現”とも言おうか。自分が他人に理解してもらいたい気持ちがあるのと同様に、他人に触れて欲しくない気持ちもまた存在する。
シンボルとは、まさにその気持ちの具現化になっている。
そういう背景からシンボルに関する情報はかなり少ない。誰でも言いたくないことを公開しようとする気持ちがないからだ。
ここではわかっている限りの情報を紹介する。
※現在では名前のみ※
■種類
●攻撃
●防御
●回復
●回避
●箱舟
●装備品について
購買の場合
装備品にはあらかじめ装備品にある追加能力と、付加可能なスロット数があり、その能力とスロットによって値段が変化する。同様の能力・スロットでも耐久値が高いほど高額
持ち込みの場合
持ち込みは可能だが、一度能力を付加すると持ち出しは不可となる。
なお、SG内で購入するものと比べ耐久値が低いものがほとんどだが、専門性を問われる装備品である場合、その限りではない。
なお呪いがかかった装備品については、能力を付加していない場合でも持ち出しは不可となっている。
■使用上の注意
・装備品についてはクリーニング店で“汚れを落とす”か、お祓い屋で“呪いを祓う”ことが可能であるが、耐久値の増強は出来ない。
・耐久値が0になってしまうと破壊され、破れる。公衆猥褻の関係により、破れたままの装備品は時間経過で自動的にSGへログインする前の現実世界での衣装に変化するが、防御はその際0となる。
・SGから現実世界へそのままの衣装で行き来をすると、耐久値が大幅に減少する。
・スロットの増加は不可、装備品についている追加能力を別の装備品に付加し直すことは可能(一部専用スキルを除く)
--------------------------------
装備品はかなり重要な位置を占める。追加能力によっては戦局を左右する効果を発揮するものも報告されている。
装備品は主に主要駅周辺に展開されている防具・武器関係のブティックで購入可能。現実で聞いたことがあるブランドも軒を連ねているが、その商業権を取得しているのかは謎である。
プレイヤー層から制服姿のプレイヤーは結構数いるが、自分が所属する学校または所属する会社のユニフォームのみ装備が可能となっている。それはすでに卒業した、転職・退職した職業の制服を持っていても装備は出来ない徹底ぶり。ある意味おそろしい。
攻略協力をしてくださっているPTの紅一点は、着替えの際靴に呪いがかかっていたのに気が付いたらしい。何とも彼女らしいが、かかっていたことにも気が付かない呪いは一体なんだったのだろうか。鈍感なのか些細な呪いだったのかは、知る由もない。
持ち込みの際には装着していることが条件となるが、たまたまその装着品に何かしらの異物が装着してしまっている際、それも持ち込みの条件に該当され持ち込むことが可能のようだ。
攻略班ではとある人物が靴の中に忍ばせた10円玉(消臭効果)を持ち込むことに成功しているが、一緒に背負っていたバッグは持ち込むことが出来なかったため、もしかしたらある一定の質量や数量の制限があるかもしれない。
ちなみに嗜好品もどうやら持ち込みが可能のようで、SG内でも販売があるタバコについても持ち込みは出来るようだ。ただしお酒の類と合わせて厳しく規制がかかっているようで、未成年の持ち込み・販売は不可能。
いくら年齢を詐称しても販売されることはない。よって持ち込みも未成年では不可能になっている。その点だけに関しては、見習う必要があるかもしれない。
■武器についても装備品と同様持ち込みは可能
ただ、銃刀法が厳しく規制されている日本では所持出来る銃火器などたかが知れており、その点海外組が有利に働いているようだ。
銃に関してはそのような背景から幅広く流通されており、比較的初心者でも購入出来る機会があるが、追加で弾が必要なこと、現実世界に比べ火力の制限がかかっている等の理由により、中級者以降で使用されているケースは少なめ。
なお武器関係については、全く扱いのないものでも自動標準機能がついていたり、扱い方法は自動的に体が覚える仕組みになっているのか、全く使いきれないというケースは報告されていない。
ただし、それも全て能力値に依存しているため、能力値が低ければ扱えない武器・装備出来ない防具、命中率が著しく低下するというものは存在する。
隠れた値に魅力値や器用値でもあるのだろうか、その点は不明である。
●シアターシステムについて
■設置場所
駅から併設されているモールの上階
場所はある程度の中規模~大規模な駅に併設されており、イベント告知については駅の電光掲示板で確認可能。
席数は駅によって異なっており、席やそのイベントによって観覧の値段が決められている。
■用途
・平時は神話エリア等にある公式の闘技場(通称:コロシアム)で行われているイベントの映像や、チームのイベント開催のために貸出をされている。
使用時間や使用希望場所によって値段の変化はあり。
・また運営側が不定期で開いているイベントの際には、そのイベントのライブ中継を上映するために解放されており、大規模なイベントでしか見られない上位のチームの戦い方や、特定のイベントを狙って参加している上位プレイヤーの観覧、またはイベントに参加出来ず仲間の応援を行ったりするといった様々な用途がある。
もちろん映画も上映されており、現実世界ではまだ未公開の映画も上映することがあるとか。
著作権については深く追求していないが、おそらく観る方もそれなりに後ろめたさがあるのか、今のところ公な問題には発展していないようだ。
一部大規模なイベントでは立見席を設けている等の臨時措置がとられているが、それでも観覧希望者が上回った場合、シアター入り口前に設置されている大型モニターでの観覧に制限されてしまう。
なお、ある特定の上位プレイヤーが所持されているとされている特殊アイテムを使えば、VIP対応もされるとか。一度でいいのでそのような特別会場で観覧してみたいものだ。
視点についてはこちらも別途料金を加算することにより、ある特定のシーン、プレイヤーにスポットを当てて観覧が可能となっている。
通常金額自体はさほど高くないが、その場合定点カメラによるイベントビューになるため、視点の変更は出来ない。
●バグダスター(不具合調節者)
secret GARDEN内で発生したバグを直すためにサイト側が送り込む矯正プログラムと言われている。
人型なのかあるいは動物型なのか、それとも電子的な何かなのか、目撃証言がはっきりしないため不明。
一部の噂では人型が有力説。
なお、公式では『バグダスター』の存在を明記するまでに留まり、詳細情報については未公開。
【補足】最速の攻略者と名高いプレイヤーの目撃をバグ発生のクエスト内で確認したとの情報があり、何らかの関係性が考えられる。
----------------------------
目撃証言がはっきりしないというのは、目撃した者のほとんどが『逃走』状態または、『瀕死』であったためそう言われている。
きちんと対峙したもののほとんどは、それにより清掃という名の粛清を受けたようだが、完全に撃退者がゼロというわけでもないようだ。
残念ながら上級プレイヤーが持つ知識はほとんどは攻略サイトには反映されず、アングラ(アンダーグラウンド:闇サイト)で、同レベル帯のプレイヤーとの雑談の中に紛れ込まれていることがほとんどで、その一部上級プレイヤーの間では割と名の知れた運営側からの干渉という共通認識がされている以上のことは掴めなかったが、一部親切な上級プレイヤーの話によると、怖いのはそれだけではないとのこと。
何でも“ディーラー”と言われる上位の存在がいるとかいないとか。初級~中級プレイヤー主体の我々攻略班では、これ以上のことが判明出来ないのが口惜しい限りである。