SAVE5: Scarecrow①
Phase5
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噂関係
○オズの魔法使いクエストの報酬があんまりよくないって聞くけど、人によってはすごくいいとか。結局どっち?- 20**-06-** (*)23:12:44
●噂通り。人によってはクソだけど、人によってはかなりうれしい。アイテムというよりイベントが-201**06-** (*)23:16:25
●隠しアイテムゲットした人の話だとその人はさっさと売ったらしい。換金用のアイテムってことかも-201**06-** (*) 23:39:07
○イベントで新しくなった魔女が芸能人に似ているっていったい誰に似てるの?それ次第ではやろうと思っているのでネタバレありでお願いします- 20**-06-** (*) 00:00:37
●女優のS・A。確か数年前までドラマとかにひっぱりだこだった女優。運営側に『彩〇 桜』推しがいるとしか思えんw-20**-06-** (*) 00:08:50
●おれもその女優好きwなんか家庭の事情とかでぱったり出なくなったけど、あの女優はマジで綺麗だったし、演技もトークもうまかったから惜しかったな-20**-06-** (*) 00:12:31
●俺も好きだったな。やるしかねぇ-20**-06-** (*) 00:14:33
○オズの魔法使いクエスト内にNPCじゃないキャラクターが出るって噂知っています?- 20**-06-** (*)02:22:22
●なにそれ-20**-06-** (*) 02:22:57
●NPCじゃないって?乱入のプレイヤーじゃなくて?-20**-06-** (*) 02:23:10
●もしかしてJDさんだったりして-20**-06-** (*) 02:23:25
●JD?あー…最速の攻略者だっけ?誰も見たことねぇんだろ?-20**-06-** (*) 02:24:08
●見たことある人いるらしいよ。だからその噂もありかも-20**-06-** (*) 02:40:13
●なにそのチートキャラw見てみたいんだけど-20**-06-** (*) 02:41:29
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「…」
ざっと視線をさまよわせて辺りに人が誰もいないことを確認すると自然と口元がへの字に歪む。
「やっぱりソロスタートか」
パスの表示からしてそんな予感はしていたし、情報が割と載っていたサイトを覗いた時もそんな事は書いてあった。
ただもしかしたらそれもデマで・・・ということも考えていたから、情報は正しかった。と思うだけだけど。
「ん?」
そこで自分の後ろが何かにひっかかっているのがわかって後ろを振り向くと、太陽に照らされてまっすぐ伸びた影、その影に小さな杭がいくつか刺さっているのが見える。
「…」
これをプレイするにあたって本は読んだつもりでいた。本ではドロシーがかかしが動けなくなっていた杭を引き抜いて、それで仲間になるという流れだった。
(よく考えてるな)
場違いな感想がこぼれて思わずはっとする。いやいや、そんな感想をこぼすのはあいつだけでいい。少なくともオレはそんなキャラじゃないし。
杭の数を見ると全部で6本、頭と両手足、一番大きな杭が胴体に刺さっている。
(ってことは謎は6つか)
(ゆずるにもちゃんと調べておけっていったからストーリーから大きく外れた変な行動はしないだろうけど)
出来ればさっさと合流したい。あの鉄仮面みたいな制服野郎が最初に合流するのはなんか・・・と思って頭がわずかに熱くなってきているのがわかる。
(あいつ嫌だし)
あの何とも思っていないような表情が癪に障る。
そのくせオレ達の事を見透かしたような、無感動で無機質な変な目でみやがって。
(あのメガネも何か隠してるし)
それが何かまではわからないけど、少なくともオレやゆずるが知らないかなりのことをあのメガネは知っているハズだ。
知っていて、知らないふりをしてオレ達と一緒にいる。
最初にそのことに気づいてからは警戒していたけど、それが何かはわからないままだったし、隠しているのは確かだが、それでオレやゆずるが不利に働くようなことはなかった。
何ともないといったような態度をとるくせに、ゆずるを心配しているのはひねくれ者のオレでもすぐにわかった。
危険な目に遭わせたあの狂人や制服野郎に対して怒っていたのは嘘ではないだろうし、誰でも隠し事はある。それはもちろんオレだってそうだ。
人の事を棚にあげてそれを非難する程子供でもないから、とりあえず黙認しておこうという結果に行き着いた。
だから非常に不満で納得はいかないけど、最悪オレが攻略が遅れてもあいつが最初にゆずると合流してもいいとも思ってる。大いに不満ではあるけど。
だけど心理戦という不確定で答えが曖昧なものをあいつが担当している限り、その負担はオレより大きいハズだ。
そうならやっぱりオレが最初に合流出来るにこしたことはない。
「くそ…動けないな」
両足は特に顕著でまともに動くと言ったら両目と首が動く位だ。
全くどうなってる。
首が多少なりとも動くので辺りを見回してみたけど、やっぱりどこかの森のような場所である以外方向感覚もここがどこであるのかもよくわからない。
ストーリークエストじゃないから次に何をしたらいいのか明確な指針がない。
(視線と首が動かせるってことは)
きっとその見える範囲に次につながるヒントはあるんだろうけど。と考えて足元、踏み均されて地肌が見えているその場所に、誰が書いたかわからない人の文字でこう書かれていた。
脳の中に隠されている体の一部
英語じゃなくて日本語のあたり、プレイヤーを日本人と認識しているのだろうか。相変わらず無駄に高性能なAIだ。
(脳の中…)
答えがすぐに思い浮かんで視線を少し上、両手に移動させて、その答えの場所を見ながら自分が思い描いた答えを頭の中で反芻させると、縫いとめられていた内の首から上の部分とが自由になる。影も頭の部分の杭が消えていた。
G
S
「Sの上にG…」
ヒントを口にしてそれを英語で読み返した時に答えがわかり呆然とする。
(ウソだろ…)
確かに今自由に動かせるのは首から上だけだから答える方法も限られているけど、それはかかしの役目でもなくドロシーの役目じゃなかったか。
気まずくて見ているヤツなんかいないのに視線を必要以上にきょろきょろと動かす。森の中には人間はおろか動物の姿も見えなくて、時折木々がこすれてさわさわと音を鳴らすぐらいだ。
「…っ」
そう自分で周りを認識しても抵抗がなくなったかというのは全く別の話で。自慢でもないがオレはその手のものには自信もへったくれもない。
答えはわかっていて、口にするものもおそらく間違っていないハズなのに、どういうわけか口がもぞもぞと所在なさげに開閉するだけで「あ」とも「え」とも出てこない。
(~~~~っ覚悟を決めろ!覚悟を!)
「…さ」




