SAVE2
Phase2
リニューアルクエスト攻略板 その2(ネタバレ不可)
68 taulrp8FKiFp :20**/0*/**(*) 01:24:03.39
てかマヂ雑魚がうざい(-_-メ)
69 1ackapp1e :20**/0*/**(*) 01:27:04.34
雑魚で手間どってるようならボスは無理w
70 ハツカネズミさん :20**/0*/**(*) 01:27:33.53
4人PTとか言いながら女の子必須って何。オンナノコッテヤワラカイノ?
71 モルモットさん :20**/0*/**(*) 01:29:11.90
女の子柔らかいおwwwドロシー役ね、そここだわるとこなんだwって運営側の女子招致政策ワロスww
72 ハツカネズミさん :20**/0*/**(*) 01:31:47.08
おれの周り柔らかい子いねぇぇええええ!腹回りぽっちゃりおっさんはたくさんいるけどなヽ(^o^)丿
73 1ackapp1e :20**/0*/**(*) 01:33:19.05
女性PTプレイヤーは選んだ方がいいよ。その子が弱いと他が強くても共倒れするクエストだから。
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『Somewhere over the rainbow … Way up high …』
「それなぁに?」
『ん?そうだな、女の子の冒険の主題歌だよ』
「きれいな曲だね」
『じゃあ覚えてみる?教えてあげるよ』
「ホント!?じゃあはじめから!」
『いいよ。…Somewhere――――』
「over the rainbow …」
懐かしい夢を見た。
夢の中の声は昔と変わっていなくて、透き通るような声が今も耳に残っている。
昨日斗真くんからオズの魔法使いについての説明を聞いたから影響くもしれない。今まで見ることがなかった懐かしい夢をみた。
夢の中の匡は楽しそうに歌っていて、そんな隣で歌っていた私もまたうれしそうな顔をしていた。
楽しかった、あのときは何の疑いも疑問も抱くことはなかった。
ただ匡のそばにいれば、辛いもの全てから逃げて優しい世界で生きられるとそれだけを考えていた。
それがただの夢だと知ってからも、私の世界を守っていてくれたのはその優しい思い出と、匡に会いたいという気持ちだけだった。
そんな優しい夢を見て懐かしく思っていたからかもしれないけど、やっと少しずつ足を運ぶことに慣れてきた図書館でも、今日は自然と児童図書のコーナーに足が向いた。
もう夕暮れ時になっていたから子供の数は少なっていたけど、どこから聞こえてくる子供特有のキーの高い声と、その笑い声が聞こえる。
そっと耳を澄ませて、そしてそっと笑いながら本棚の角を曲がると、そこには制服姿の周さんが1冊の本を手にこちらにやってくるところだった。
びっくりする私とは反対に、まるで私とここで会うことを前もって知っていたかのように、表情を変えない整った顔立ちの持ち主は私の顔を見つけると、軽く会釈をしてくれる。
慌ててお辞儀を返すと、すっと1冊の本が差し出される。
その表紙は『The Wonderful Wizard of Oz』と書かれた古ぼけた外国製の児童書。
その最後の単語に“オズ”と書かれていることからすぐにこの本が“オズの魔法使い”の原本であるのがわかり、思わず言葉を失った。
「やはり君達も『これ』に行き着いたか」
「君達…?」
湖畔の静けさのような声の主がじっと私を射抜く。
そこからは何の感情も映していないような透明な瞳に、困惑で揺れる私の姿が映っていたけど、そこに少しだけ周さんの感情だろうか、同じく少し困惑した感情が映っていた。
「1つ、聞いてもいいですか?」
唐突に周さんが私へ言葉を向ける。
「え」
その後に続く一撃は
「あなたは“皆守 匡”を知っているんですか?」
私を動けなくさせるのに十分な効果があった。
心臓が、音を立てて収縮したのがわかった。
質問された意味は分かるのに、それに対する答えが何も浮かんでこない。
いくつもの疑問が浮かんでは消えて、どれも明確な言葉になろうとしない。
それが何故なのか理由すらわからず動揺と困惑で支配されてしまった頭は、その歯車がしびれてしまっているのか、息を吐くことを命令するのも躊躇っているようだった。
反射的に両手で髪の毛の端を掴んでうつむく。
どうしようと自問自答を繰り返すことしか出来ないでいると、目の前の気配がまた困惑で揺れた。
「その…きつい言い方になっていたらすみません」
目の前でぱらぱらと本がめくられ、一番後ろの背表紙の1つ手前、そこには昔使われていた図書カードが、御伽草子のときと同じく刺さったまま残されている。
それをゆっくり抜くと目の前に差し出す。
「…たす…く」
そこに書かれていた文字に見覚えはあった。
するりと言葉が口から零れたが、その響きが頭にリフレインすることはなかった。
「これは英語の原本の方だったから借りる人も少なかったし、ほとんど借り手がいなかったからあの本と同じようにカードも偶然残っただけに過ぎないんでしょうけど」
あの本、と言われて初めて周さんとここで出会ったきっかけになった“御伽草子”のことを言っているのがわかった。
わかったけど、相変わらず言葉は口から出てこようとしてくれない。
「皆守 匡は…secret GARDENと関係があるの?」
まるで自分が考えていた質問を代弁されているような気持ちだった。
「……」
(それは、私も…知りたい)
周さんの答えに何も答えられずにただうつむくしか出来ないでいると、小さな溜息が1つ。
それに体が強張ると、小さく謝る声が聞こえたので、かろうじて頭を下げる。
「皆守…」
そう言いかけてかすかにだがぎこちなく笑う。
「紛らわしいですね。その…ゆずるさんはオズのクエストに参加するつもりですか?」
消え入りそうな声とともに頭を縦にふると、しばらく沈黙が続いた。
周さんが何で匡の話題を私に振ってきたのか、それは私が答えない限りわからないことだけど、久しぶりに自分と家族以外から言われた匡の文字は思った以上に私の心に突き刺さって、うまく抜くことが出来ない。
私の苗字と同じだったから?
それとも偶然2回匡が借りていた本を探していたから?
それとももっと他の事?
疑問ばかりが堂々巡りして、聞きたい気持ちはあるのに、それ以上にわからないという恐怖が強くてどうしようも出来ない。
ああ、強くなりたいなんて思っていたくせに、実際に突き付けられるとこんなにも弱くて脆いなんて。
自己嫌悪でぎゅっと目をつぶって何とか沈黙に耐えていると、その間にも立ち去っていなかった目の前の人影がぱたんと小さな音を立てて本を畳むと、そっと私の名前を呼んだ。
「クエストは4人用です。後1人、足りないようだったら誘ってください」
「……え…」
きつく結んでいたせいで両手がしびれていたが、その力をこわごわと抜いて頭を上げると、そこには最初と変わらない静かな視線があった。
その視線は私をバカにするでも憐れむでもなく、ただ静かにそこにあるようにじっと私を映すと、綺麗な所作を見ているかのようにゆっくりとお辞儀をした。
何も言うことなく私の横を過ぎた後にほのかに何かの香りがしたけど、その香りが何だったのか、周さんの意図も私にはわからずにいた。
呆然と立ちすくむ私の周りには本特有の紙の匂いと、時折聞こえる本をめくる音、そして周さんが去り際に残した何かの香の香りだけが残った。




