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カイコ  作者:
49/52

なんでも、ひとつ

「なんでも、ひとつ?」


それはなんて唐突なプレゼント!

いま食堂で朝食後


でも、「なんでも」って、逆にむつかしい。

グレンのスキンヘッド見てみたい、あ、ダメだ、素敵すぎて直視出来ないし、勿体無いわ。


「ドレスでも、家具、宝石でも、なんでもいいのですよ、ユーリ様」


なんですと?ピピンさん



「お花や果樹を植えた庭園なども素敵ですわ、ユーリ様」


そんな趣味が?イザベルさん


なんだか凄いことに、、


「え、、でも、ここに来てから、全部、もらってばかりだし、、悪いよ」


「ユーリ様、全てではありませんわ。たった一つなのですよ、今すぐでなくていいのですよ。ごゆっくり考えなさいませ」


そ、そっか。

なんでも、だけど、一つ、だもんね。


そっとさっきからだんまりなグレンを見ると、グレンも頷いた。


なんか、一昨夜グレンが淹れてくれた果汁が悪くて私は体調を崩していたらしい。

私は全然気づかなかった、むしろ美味しいと思ったんだけど、、恥ずかしい。


発酵してアルコールになってたみたいな感じかな?


「ありがとう。じゃあゆっくり考えるね!せっかくだから、図書室で検討してくる!!」


私は重大な任務を任された気分で、ワクワクしてきた気分のままに、元気よく返事した。



大事をとって、丸一日ベッドにいたから、歩きたくって仕方ない。



ドレスや宝石は却下だ、選ぶ基準が良くわからないし、せっかくだから自分で考えてじっくり選びたい。


文房具とか、部屋におく飾りなんかが素敵じゃないかな?

お菓子作りの道具もいいな、可愛い焼型とか。うんいいかも、そしたら私もプレゼント出来るもんね。いつも貰うばかりだからね。




図書室目指し、てくてく歩く。




なんにしよっかなぁ。


「刺繍や、絵の道具も素敵ですわ」


うん、そうだね!


「楽器もいろいろございましてよ」


うんうん、、ウン?!



「えと?」


「ハイ?」


「えェと?」


「はい?」


私は立ち止り隣を歩いていた少女をまじまじと見つめる。知らない子、だよね。


「リン、でございます」


「あ、と、、私はユーリ、、です」


やっぱり知らない子だ。




茶色い巻髪がお人形さんみたいな、白い肌にそばかすが可愛い女の子。


「リン、、ちゃん?」


「ハイ、ユーリ様」


私よりちっちゃい。

エプロンをつけてる。


まさか、奉公に来てるんだろうか?

お使いにきて迷子になったのか?


「えと?迷子さんかな」


「いいえ。私はユーリ様にお仕えする犬ですわ」


犬?!


「ええ。今日からはお近くでお守りさせていただくことになりましたの」


そ、そゥなんだ、、


「ごめんね、全く知らなくて、びっくりしちゃった!」


よろしくねと会釈する。


「よろしくお願いします、こんなに美しい方にお側で仕えることが出来て、夢のようですわ、ユーリ様」


は、歯が浮くようなこと、、いうのね。

でも西洋人形みたいなこの子が云うと、違和感ないなぁ。




リンちゃんは物知りで、いろいろプレゼント選びのアドバイスをくれた。


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