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カイコ  作者:
42/52

ベランダ

すっかり眠っていたらしく、目を覚ましてベッドからでて外をみると夕暮れだった。


さらっとした気候なので日が暮れる頃になると気持ちいい。

夕食まで時間があれば、庭を散歩してこよう。


窓はあるけど、ベランダはないので、外の雰囲気を楽しむには庭が一番だ。


、、ベランダはないけど?


なんでベランダないのかな?


教会の塔にはベランダがあったんだから、ここにあってもおかしくないのにな。


いや、いやいや、小鳥さんを呼んで、ふふふ、チュンチュン、お前もひとりぼっちなの?っとか、するつもりじゃないけど!


別に私はひとりぼっちじゃないし。

たぶん。






と、いきなり背後でドアが開いて軽く飛び上がるくらいびっくりした。


「どうした?」


びっくりした私にびっくりしたのか、グレンが足早にやってくる。


「あ、、ううん、考えごとしてて」


糸目


「なんでベランダがないのかなって」


ひとのはなしを聞いてますか?

熱とかないから!

おでこじゃ熱は測れないから!


抱き上げられ、ベッドに逆戻りした、違う、散歩に行きたいのに。


ふわんっと、何かが香った。


なんだろう、凄く気になる、ドキドキする。


グレンに擦り寄り、ふんふんと鼻を動かす。

これ、いい匂い、何の匂い?


あ、この手だ!

指の付け根、ちょっとだけ、、あ!グレンが手を上げてしまう。


意地悪だなぁ


何の匂いだろう、知ってるような気がするし、グレン、何を糸目になってるの?

こんなに気持ちがいいのに。


「何か、凄くいい匂いがする」


私はグレンの動揺を見逃さない。


「なんの匂い?ちょっと手をかして」


諦めたのかグレンは手をだす、ぐんと強くなるその匂いに、くらりとする。

鼻を近づける、たまらない。

ちょっとだけ、、


ぺろ。


頭の中が眩しくて真っ白になる。


ただ何かでみたされ、息苦しいくらいに鼓動する何かを感じる。





OOOOOO





視界は唐突に開けた。


目は開いていたみたいだ。


どアップでグレン。


「どう、、」


声が掠れてるよ、グレン。

どうかした?


身動きしようとする私に気づいて、少し腕を緩めてくれる。


「食事までまだ時間あるのかな?外の風にあたりたいな」


ああ、とグレンは頷き、私を抱いたまま立ち上がり、外へ連れて行ってくれた。


ちょっと歩きたいというと、また糸目になる。

いつも以上に心配性だなぁ。


「ねぇグレン、森の妖精の話、覚えてる?」


私はグレンの手を握り、尋ねてみる。


グレンはびくんとして、ぎゅう〜っと手を握りかえしてきた、今びくんとしたの、誤魔化されないよ?


「どうやったら、会えるの?話とか出来るのかな?」



グレンは後でと答えた。

誰かに聞かれたらヤバイ話なのかな?

ワクワクするね。





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