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カイコ  作者:
41/52

風のカタチ

また、、


視界の端を茶色いものが横切る。


うーん。


なんだろうか。


もし、そもそも意志あるものなら、隠れているんだろうから放っておくべきか。

気づいて欲しくてチョロチョロしているのか?

気のせいか、、?


でも私は退屈しているし、もし良くないものなら、放っておいたら良くないよね、うん。


でも近づいて危ないものでも良くない。


イザベルさんに相談だ。



イっザベルさ〜っん



探したら、いつもはすぐに見つかるイザベルさんがいない。


イザベルさんがいないなんて、なんだかおかしい、、


落ち着かない、なんか、嫌なことを思いだすよ!




部屋に戻って、大人しくしているとイザベルさんに会えた。

それであの茶色いものについて聞いてみたら、よくいるもので、特に害はないという、、風みたいなものらしい。


ふぅん。

なんか、風って、茶色いよりも、青いイメージだけどなぁ。


なんか、イザベルさんがちょっと見当たらないだけで不安になるなんて、自分が恥ずかしいな。


でも、弱いんだし、またさらわれたら怖いし、、、魔法も頑張ったら少しは強くなれるのかな、、わたし、強くなりたいのかな。


考えこんでいたら、失礼しますねと声がして、後ろからイザベルさんがぎゅうっとしてくれた。

うわ、この弾力って、、破壊的だ



身を固くして、なにか身構えたけど、イザベルさんは何も云わない。


それで少し力を抜いたら、ほわっとした。


私がほわっとしたのが伝わったのか、イザベルさんは腕を外し、飲み物を用意に行ってくれる。



座って、なんとなく手を置くと温かいそれを撫でる。するするして気持ちいい。


「落ち着いたか?」


「うん、、」


「いつから見えてた。」


「、、きのう」


「そっか、、」


「、、うん」


「怖がらせて悪かったな」


「、、ピーター?」


「あいつが目を離したのは、俺たちがいたからだ、心配すんな」


やっぱりピーターなのかな、、





OOOOOO





「ユーリさま」


ん?

あれ、意識が飛んでた。手元をみても、あの茶色い温かいものはいない。


「ねぇ、イザベルさん」


イザベルさんの微笑みに先を促されて聞いてみる。


「風って、犬なの?」


「犬は風の形状の一つですわ、ユーリさま。」


形状の一つ。

私のなかに、あのピーター犬大変身映像が蘇る。


「い、犬って、みんな本当は人なの?」


「風は人とは少し違いますが、人型をとれるという意味では、そうですわ」


「じゃ、じゃあ、コウムも?」


「ええ、あんなに可愛いらしい姿をしていながら、人型は、、コホンっ、でしたわ」


じゃあ、本当にフェイと、子供つくるって、うわ、、


そういうことだったんだ。

あらぬ想像しんぱいしなくて良かった。


「犬が人型になってるの?人が犬になってるの?」


さあ、どちらなのでしょうね。とイザベルさんは微笑んだ。





OOOOOO





軽食を食べて、お昼寝の時間。


お布団の中で、コロコロしてたら、昨日のお風呂事件が頭の中で繰り広がってきた。




私の寝間着をするんと脱がし、下着まであっという間に取り去り、そのままひと抱えして洗い場についたグレンは、そこではたと動きを止めた。


「髪が」


そうです!

私の髪はとっても長いから、まとめないとまた洗うことになり大変ですよ〜


だから私を洗うのは諦めて?

サァ、洗ってあげましょう。


私は目前の勝利にほくそ笑む。

人間、勢いだけでいつもどうにかなるものじゃないのですよ!!


諦めきれないのかグレンは私の髪をまとめてグルグルやってますが、そんなの手を離せばスルんっだよ〜


「よし」


何が良しなんだか、全くわかってないグレンは納得した気配。

だからそんなの手を離したら、すぐ解けちゃうのに。

一度髪を伸ばしたらいいよ。

それとも諦めの、よし、かな?


続いてヒョイと右手を掴まれ、頭の上にもっていかれる。


触ってみろと?


だから、どんなに綺麗に纏めても、留めてなければ解けるだよ〜?


確かにこれで留めるものがあれば、頭のてっぺんで髪は大人しくしているだろう。


ん、左手も?


「どうだ?」


「うん、綺麗に纏まってるよ、、でも」

かわいそうになって先ず褒めた。


「しっかり持って」


ン?


おわっ


「ぐぐぐぐれんっ」


私を片手に抱え込み、片手で湯を汲んだ旦那様に問う。


「どうした?」


「これじゃ、洗ってあげれないよ!」


「気にするな、仕方ないだろう?」


優しく微笑み、石鹸を泡だてるために私を脇の方に仕舞う。

のひぁ、密着度ハンパないん〜


「ぬ、布は使わないの?」


「お前の肌は柔らかいから、加減がわからず傷をつけそうだ」


「じゃ、じゃあっ」

いいよっ、に被って爆弾が投下された。





「これからは、お前は毎日私が洗うのだから」





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