羊
「ユーリ」
「あ、グレン。お疲れ様!
今日はもう終わりなの?」
「ああ、、」
ベッドに潜り混んできて、いつもの様に私を抱え込む。
もぅすっかり馴染んだ温度と匂いに、ほにゃっとする。
なんだか落ちつくんだよね。
そのまま、いつもの様に眠りにつく、、、筈が、なかなか寝付けない。
「あ、、の、グレン?」
どうした、と、いう風に手を止めてくれた。
「ええと、、なんでも」
ゆっくりと肩から腕をさすってくれているんだけど、なんか、手が胸の先をかするので、、あ、私が体勢を変えればいいのか!!
キュッと身体をひねり、よし、バッチリ。
じゃない!
今度は腕をさすってくれるので、、あ〜、もぅ!
そもそも、なんで腕をさすってくれてるの?!
腕を伸ばそうかな、すると、好意を無にする感じ、だね、、
うーん、この状況を打破するには、眠たくてダルくてアレだけど、マッサージ返し?
きっとこういう風にさすさすして欲しいんだ!
「ぐ、グレンっ」
「、、ン」
ヤバイ、もう、寝ちゃってるの?
でもこのままじゃ私が眠れそうにないよ?!
夫婦といっても、実質アレコレとしていないから、私は全くの初心者!
うあー、どうしたらいいんだか、、どうしたらいいんだか、、
小悪魔風にグレンの手の甲を軽くツネッ。
何が小悪魔だ!
何言ってんだ私!
「、、ン」
もぞりと身体を丸めたグレンの顔が寄ってきて、推定唇っぽい部分が首にくっ付いてしまった!
ますます落ちつかない!
暫く悶々とし、私は悟った。
眠ってしまったグレン檻から抜け出すことは実質不可能、眠ってしまったグレンを起こすことも不可能。
前門のグレン、後門のグレン、横にもグレン、上にもグレン、、
「ぅひゃっ」
サスサスしてた手が胸に着地した!
な、ナマじゃない、けど、ネグリジェ一枚ごし。
今日の羊は確実に百を超えそうなのです。




