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カイコ  作者:
22/52

身動きならないような裾をひいたドレスに着替え、そういえばこの格好でどれくらい歩くんだろと不安になった。


髪を結い上げてもらい、化粧が済んで、鏡を覗くと、自分でもうっとりするくらい可憐な花嫁になっていた。



「いかがですか?」


みんなもほめてくれたし、なんだかじんときた。


「あ、、有難うございます。自分じゃないみたい。とっても素敵です。でも、今日、どれくらい歩くんですか?」



皆、ちょっとキョトンとして、一斉に微笑んだ!





扉があいて、入ってきたグレンさんは支度が済んでいたみたい。


こっちではいきなりご対面?




グレンさんはさっさと傍にやってくる。


すっと、周りの人がひいて、グレンさんが屈み、そっとベールを被せられ、抱き上げられる。

びっくりして、しがみついた私は周りをきょろりと見渡した。


「行こう」


全く飲み込めてない私を余所に、扉があいて、廊下にはピピンさんが待っていた。

式の練習は祭壇前のしかなかったのだけど、そういえば、そこまでは、どうするんだろう?


館の中、出会う人はみんな下を向いているので、なんだかよくわからない緊張感がある中を移動陣のある部屋へ向かった。




移動は緊張で、うっかりぼんやり他のことを考えないで済んだので、無事終了!


教会内の移動陣のある建物について、教会へ向かう間の人々は膝をつき下をむいて、沢山の人がいるのに声もなく、ただなんだかわからない熱気を感じる。


グレンさんの部下?らしき白い軍服姿の人達に囲まれて、抱き上げられたまま進むのも、誰もこちらを見ていないのと、ベールのおかげでそう緊張しない。


ずっと抱っこで行くんだろうか?重たくないんだろうかとは気になるが、口をきいていいものか、、

モゾモゾした私の動きにグレンさんが立ち止り、また滴る笑顔で問いかける。


「ユーリ?」


「な、なんでも、、」


重くない?なんて聞いちゃ失礼だよね。


でもそれに納得しないで首を傾げたグレンさんが、そうっと顔を近づけてくれたので、何か聞かなきゃっ


「あ、まだ着かない、ですか?」


グレンさんは驚いたような、顔をして、破顔し、たと思ったら、ギュンっと景色が変わり、気がついたら祭壇で。


それ以外は一応滞りなく、練習したとおりに式は終わった。






教会にある出窓から、外に向かって手を降るというアレの番になった。


本日二番目の山場だ!


気合とは逆に、近づく大歓声に及び腰になる私をグレンさんがヒョイと抱き上げてぐんぐん進む。


おかしい!

段取りでは並んで立って挨拶する筈!!


「ぐっ、グレンさん!」


段取り忘れちゃってるの?!

慌てて、周りを見渡しても、立会い人達も誰もとめようとしないばかりか、ナマぬる〜い視線。


や、やらかしちゃってるの?!

バカップルなの?

というか、この人がバカ?


っという間にバルコニーにでた!


一層歓声が高まり、それに応えてグレンさんが手を挙げると、波がひくように静かになった。


良く見ると、教会の敷地内は花嫁花婿でいっぱいだ!

さっきの白服達は花婿さんだったんだね!


「ここに、我と我が妻は、皆の婚姻を祝福する」


か、かっこいい〜


私がくっついたままだけど、、




と、その旦那様がこちらを見た!

そのままぐんぐん顔が近づいて、ありえない衆目の中のキスに思わず抵抗し、して、抵抗してる間に舌が入りこみ、頭が真っ白い私は巨大水柱をぶちかまし、喜んだ精霊たちがキラキラした飛沫をとばし、後に祝福の虹と呼ばれる巨大虹が教会を覆ったのでした。




続いて上がる、祝砲と花火が夏祭りの始まりを告げた。


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