表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カイコ  作者:
2/52

拾いもの グレン視点

深夜、泉が騒いでいた。

あいにく今城にいて、泉へ近づくことができるのは私だけだ。


泉の精霊は、よくきた、と歓迎の意を示している。

やはり私に用があったのだろう。



騒がしい方向へすすむ。


警戒しながら近づくと、にゅっと白く輝く裸足の足が見えた。


魔物か?



まるで人間の足のようだが、人間ならば子供の足だ。

ここは、こんなに華奢な足が裸足で訪れるような場所ではない。



死臭や血の匂いはしないが、、

生きているのだろうか?



抜刀し、間を詰める


泉のそば、倒れていたのは、全裸の



少女だった。




精霊の反応を探るが、もう用が済んだとばかりで、何の意志も示さない。



ただ月光にうすく照らされた少女。

匂い立つような力と、折れてしまいそうな華奢な身体。




上着でくるみ、抱き上げる。


そっと、壊れてしまわないように。





OOOOOO





寝台によこたわらせ、濡らした布で体をぬぐう。

冷え切っているが、体に異常は無いようだ。



取りあえずこれで良いだろうと、手早く服を脱ぎ、着ていた肌着を少女に被せる。

己の肌着にすっぽりと包まれたその姿は愛らしく、ひどく満足して小さな身体をかかえて寝具にもぐりこむ。


夜はもう、遅い。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ