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風紀のお仕事

お気に入りとか有難うございます!この回から新作です。情報弄って何方でも感想書ける様にしましたので宜しかったらお願いします。

 さて、宇宙人狂信者達の来訪を撃退した翌日、俺と吉永は本日からのお勤めである、風紀の仕事をする前に見せしめ効果を狙って食堂にやって来た。


 食堂に到着すると早速、吉永や俺に嫌がらせをして来ようと馬鹿な連中が即座に近寄って来たが、そう言う奴等程目敏く、ブレザーに付いた風紀委員の証を見てサッと顔色を変えると面白い位に回れ右をして去って行った。


 その様子に俺と吉永は感心した。一応この学園の馬鹿でも今の最高権力が何処にあるか理解しているのだ。

 たとえ下っ端とは言え、風紀に手を出すイコールマジヤバイの方程式が成り立っている。


 だから俺達が風紀に所属した情報はもの凄い勢いで広まる。


 放課後には全校生徒知る所になるだろう。


 それを狙った訳何だが。


 そんな奴等が大半だが、油断はしない。


 何処にでもかならずアホは極少数存在するのだ。


 俺達が風紀になったからと言ってその危険性を考えず突撃して来る奴等もいる筈。


 朝食を食べながら吉永に気付かれぬ様に周囲の様子を伺っていたが、そんな反応を見せる極小数のお馬鹿共が居た。まあ、そいつらは生徒会の信者だろう。


 が、小物過ぎたのであまり気に留めず、脳内で情報と顔と名前を照らし合わせて、名前だけ覚えた。後で風紀委員長にでも報告しようと俺は考えながら食事を終えたのだった。




 そして風紀室に行くと、朝の会議で他の風紀委員達と初顔合わせした。


 見た感じ、一癖も二癖もある奴等と言う印象を持ったが、流石風紀委員。学園のアホ共と違って常識は持っている奴等ばかりが揃っていたので俺達は受け入れられた。


 それから簡単に情報交換の為の話し合いが行われ、俺からの昨夜の狂信者の問題行動の報告も済み、二つのグループに分かれる。


 主に情報収集とか話し合いに向いた穏健型と沈静化するなら力尽くでもな攻撃特攻型に分かれていた。

 確かに副委員長の言っていた通りだった。


 吉永は勿論穏健型に属し、暫く副委員長の下で仕事を学ぶ。そして俺は勿論攻撃特化型の即戦力としてそっちに回された。


 攻撃特化型の委員も俺の出身と兄貴達の情報があったので熱烈歓迎を受けたのは言うまでも無い。まあ、最近仕事が増えたから使える奴が増えると狂喜乱舞していたとも言う。


 んで暫くは攻撃特攻型委員は二人一組で校内の見回りに出て行く事になった。

 本当は穏健型と組むのだが、吉永の方が色々と学ばなければならない事が多い為、そっちの準備が整うまでそうなった。

 そう言うわけで俺は暫く委員長とペアを組んで仕事を学んで行く事となった訳だ。


「俺から教えられるのはお前にとって些細な事位だが、暫く頼む」


「はい」


 …常識を持った美形の言葉。本当に見た目と中身が違う見本の様な委員長だ。


 副委員長は見た目は穏健型だが、見た目だけで判断するのは間違っている人物だと俺は見ている。その内、内なる姿を拝ませて頂けるだろう。


「まずは下駄箱だ。一応現状把握して風紀でなるべく片付けたりするんだが、アホ達は俺達が片付けた後を見計らって嫌がらせをするので片付けが追い付かないのが現状なんだ」


 ………心優しいのは風紀委員の方々でしたか。放置してすみませんでした。


 でもそんな委員達の努力を上回る努力で俺達の下駄箱をゴミ箱化してくれる奴らも熱心だな。その情熱をもっと他の事に回せと言いたいが、言っても無駄だろうな。


 そんな訳でまだ殆ど部活に出ている奴らしかいない校内を委員長と二人で見回りをする。


 その間周囲に目を張り巡らせながら巡回して行く。


 昨夜のアホ生徒会の襲撃事件は朝の会議で報告で委員達の揃った呆れ顔が結構俺的には受けたがこれで風紀の生徒会に対する評価はマイナス通り越して底辺をも突き破っただろう。


 リコール準備を早める為に、俺はその時瞬時に録音して居た証拠も一緒に預けておいた。


 この俺がただで話を聞いて、ただで帰す訳無いだろう? 人権? 先に侵害したのはあいつ等なのでそんなの知ったこっちゃ無い。


 吉永は驚きに目を見開き、そして委員達からは良くやったとのお褒めの言葉を頂戴したのは言うまでも無い。


 まあ、問題発言いっぱいの動かぬ証拠だからな。何なら専門機関に出して奴らの音声と録音した声を分析したした結果も付けてやろう。


 そんな風に俺が意見すると満場一致で可決したので、早速知り合いの機関への紹介状と共に委員長に進呈した。


 俺からだと生徒会の奴らが文句言いそうなので此処は委員会の最高権力者からして貰う事にしたのだ。


 委員長と副委員長の実に見事な爽やかな笑顔ももの凄く印象的でした。


 そんな事を考えて歩くと、証拠を確保しやすい第一現場の下駄箱に到着。


 そこで下駄箱の光景に驚きの変化があった。


「ぶはっ!」


「これは何ともあからさまだな…」


 俺の下駄箱と吉永の下駄箱は見事に綺麗になっていたのだ。ここ数日のゴミ箱通り越してカオス異空間な状態だった下駄箱はそこだけ取り替えた様に新品な程綺麗になっていた。


 情報は会議前の今朝の朝食時に流れたのだから、驚くべき速さだ。


 すげえよ。でもなそんな事するなら最初からするなよ。


 でもこれで嫌がらせは減ったのは俺のストレスを軽減してくれると共にあまりの変化っぷりに笑いが止まらなかった。

 有難う、笑いを提供してくれたアホ達。


 委員長も余りの変化に呆れた様にため息を吐いていたが。


 んで、俺と吉永の下駄箱は劇的ビフォーアフターを遂げていたが、あの黒もじゃぐるの下駄箱は相変わらずのカオスだった。いや、昨日見た物より過激になっている。


 それをまた委員長はため息を吐き、とりあえず持っていたデジカメで証拠を撮影するとカオス下駄箱を一緒に片付ける。


 片付けると言ってもゴミを捨てて軽く拭くだけだ。新品の雑巾で軽く拭いただけにも関わらず一瞬にして何年も使い古した雑巾化したのは凄かったけどな。


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