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現代の忍者ですが、何か?

 それから暫く俺達は皆川達に対する愚痴を言い合った。


 まさかこの学園で同じ様な考えを持つ奴がいたなんて正直思わなかった。もっともそれは向こうも同様に同じ事を思っていた様だが。


「しかし、流山は凄いな。あの生徒会相手に良くああ言った事が言えるよ。羨ましい。俺は小心者でチキンだからさ、言いたい事もなかなか言えないし…。家だって一般家庭だからそれも手伝って何も言えなくなっちゃうんだよね……。喧嘩も弱いし」


「まあ、奴等は卑怯な考えしか出来ないからな。あいつ等は俺から言わせて貰えれば餓鬼だ。世間の何たるかも全然分かってないな。だから族だのなんだのに所属したりすんだ。まともな奴だったら学業以外にも家の仕事とかで忙しい筈だろう? あいつら本当に自分の家柄分かってる? って感じだしな。甘えている証拠だ。だから平気で家の権力を使おうとする。頭悪いよな。本来ならば、ああ言う立ち場に立つ者こそが、お前の様な一般人を守らなければならないんだ。会社は何で成り立ってる? 会長や社長や理事で成り立っているのか? 違うだろう? その下には大勢の働く者の力があってこそ、あいつらは豪華な暮らしを出来るんだ。その会社を支えてくれる一般の者がいなければ会社は成り立たない。そこを理解しているのかすらもわからん。馬鹿と天才は紙一重って見事に体言しているのが奴ら生徒会と地球外生命体それに付随する諸々の奴らだ。家の力何て使わず自分で何とかしろよって思う。俺はやつ等と違って家の力をこんな下らない事に使わない。報復するんだったら好きにやってくれ。っつーか寧ろやってくれ」


 そしてあのくそじじぃを困らせてやれと言うと更に驚いた表情を見せる吉永。


「え? 実家がそうなっても困らないの?」


「あー、俺の家かなり特殊なんだよな。一族の個々での稼ぎもある。勿論俺自身もな。家を潰された位でどうにかなる連中じゃねーし。ってかあいつらのアホさ見てると家潰されねぇって確実に分かったわ」


 そう言って笑ってやる。


「な、何か凄いね……」


「まあな。伊達に戦国時代から続く忍者の家系をやってねーよ」


 俺がそう言うと吉永はえ? と言う顔をする。そうだよな。今に生きる忍者なんてしてみたら戦国時代にしかいなかった奴らだ。今の特に一般の奴等にとっては御伽噺にも近い一族だ。


「…流山って忍者?」


「そうなるな。別に無理に理解しなくてもいーぜ? 忍者より情報屋って思ってくれれば」


「情報屋…。そうか忍者って確か諜報活動とか情報集めも得意だったよね……。それにさっきの会長達との喧嘩の戦い方……。言われて見れば忍者っぽい。逃げる時に使った煙幕も忍者の得意分野だもんね…」


 水●黄門でお銀さんがそんな事やってたよな…。


 そう吉永が呟いたのにブッと笑いが漏れる。ちょっ! よりによって●戸黄門かよっ!! チョイスがすげーな。ってか吉永はあれか。時代劇好きか。確かにお銀さんの入浴シーンは年を取った今でも色っぽい。ってかあれこそ本物の化け物だ。


「まあ、そう言うこった。更に言うとな家のじじぃは生徒会の奴等の家と同等またはそれ以上の家とのコネクションが凄まじい。じじいを怒らすって事はそう言う事だ。もっとも俺が退学させられたからと言って怒るじじぃでも無いしな。ちょっとやそっとのちょっかいも気にしない。だが、行き過ぎるとどうなるかは正直俺も良くわからん」


 寧ろ喜んでじじぃ自らが出陣しそうだけどな。


「す、凄いんだね。流山のお祖父さんって………」


 俺の言葉の意味を理解しながら、口の端を少々引き攣らせながらもそう言う。


「まあな。伊達に年だけを食ってる訳じゃねーからな……」


 家の居間でふんぞり返っているだろうくそじじいを思い出し、苦笑した。

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