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各エピソードの見せ方

連載における各エピソードは、週間連載作品のようなものである。いや、なろうでいえば、日間に近いひともいるか。


よほどの書き溜めがなければ、日間や、一日に何投稿も出来ないだけだが、これらに対する見解は、また別の回でするとしよう。今回は、あくまでも筆者のように、ゆるゆると週一連載を行っている人間の話をする。


では、冒頭の「週間連載」の話に戻る。

今回喩えにするのは「漫画」の構造である。


ライバルがしのぎを削る紙面などにおいて、読者をいきなり作品世界に引きずり込む「冒頭」部分は、非常に重要である。ゆっくりとした説明から入る冒頭は「固定客」を掴んでからの話であり、序盤は、ぐいぐいと引き込む必要がある。


だとすれば、冒頭でいきなり読者を「殴る」べきである。

殴るというのは、もちろん比喩だが、何らかの形で衝撃を与え、こちらに集中させる必要がある。手っ取り早いのは「事件を起こす」「いきなり事件のワンシーン」から始めるわけだが、別に「出来事」にこだわる必要はない。


「言葉で刺す」こともできる。

要するに、このエピソードには「何か重大な問題が待ち受けているのではないか」と、読者のアテンションを集める装置を冒頭に配置しろ、という話。


物語のクライマックス直前のシーンを切り取り、その後で、その日の始まりを描くのもいい。要するに「見せ方」の話であって、内容を問うているわけではない。


そして「締め」の話。

各エピソードをあまり「きれいに」終わらせるべきではない。きれいな終わりは、ひとつの「区切り」となる。区切りに使われたしおりは、二度と開かれないセーブポイントともなってしまう。


ゲームを続けて楽しませたいのなら、エピソードの終わりには「続きの匂い」を匂わせておく必要がある。


何話もかけて描かれた作中の大きなエピソードは、きれいに終わらせるほど、大きな区切りとなってしまう。だとすれば、「最後の一行」だけでも、次のエピソードの展開への兆しを付け加え、読者の関心を切らさない工夫が必要となる。


―― ひとつ、冒頭を書くテクニックとしての裏技についても、述べておこう。それは、いきなり「セリフから始める」である。


セリフから入ってしまえば、注目も何も、いきなり集中するしかなくなる。物語がいきなり始まっているのだから。ここにさらに、その他の冒頭のテクニックを加えれば、嫌でも作品に集中するほかなくなる。


ただし、モブがよくやる「説明のためだけのセリフ」は、出来るだけ避けたい。せめて対話形式でも取っていて、相方が聞き出す形式ならいいが、ほぼひとり語りの説明文セリフなら、もう説明から始めた方がマシというものか。

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