画像生成AIをどう使うか
作品にイラストがつく。
これは作者にとって、非常に強みとなる。
美辞麗句。いくら言葉を尽くしても、表現できない登場人物たちの容貌。それを画像一枚で片付けられるのなら、これほど楽なこともない。
―― ということで、画像生成AIである。
自分でまともな画を描ける作家は少ないし、描けるのなら、漫画家を目指すだろう。
これまでならイラストレーターに有料で頼むくらいしかなかった作品へのイラストの挿入。これが画像生成AIで無料で行えるようになったのだから、こんなにありがたいことはない。
これまで画像生成AIといえば、プロンプトと呼ばれる、主に英語での指示が必要なものが主流だった。それゆえに、海外サービスに殴り込みをかけ、生成させる猛者は少数派であったわけだが、最近その状況が変わった。
ChatGPTや、GoogleのGeminiなどでは、言語生成AIのチャット内で、外部の画像生成AIに「日本語のまま」指示ができ、その場で生成させることが出来る。生成された画像の利用権に関しても、チャット内で聞けば答えてくれるので安心。もちろん、これMicrosoftが提供するCopilotでも無料で利用可能。使わない手はまったくない。
この画像は、連載内で登場する選帝侯就任を記念して発行された作中金貨。「シュヴァルツヴァルト辺境伯であるジギスムントの選帝侯就任記念の金貨」を肖像のディテールと共に日本語で指示し、ChatGPTが生成したものである。
しっかりと、ドイツ語表記で文言にも間違いなく、一撃で生成された画像である(ZWが引っ付いているのは、ご愛敬か)。金貨のデザインをダラダラと文章にするのではなく、一枚の画で見せた方が読者にも分かりやすく、作者の手間も省け、誰も損しないという塩梅。
使わないひとだけが損をする。
これが現在の生成AIといったところか ―― 無料でのサービスがいつまで続くのかも分からないので、今のうちに慣れておいた方がいい。
イラスト風、写真風、水彩画風、水墨画風、e.t.c
指示を増やせば増やすほど、画像の精度は上がっていきます。
ただし、以前のように特定人物(たとえば有名人など)をイメージするような画像の生成には、規制がかかってきているようなので、できるだけ言葉で説明する能力が必要となってきている。