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プロットを書き始める前に

ここは小説家になろうなので、なろう小説を前提に語る。


いわゆる異世界モノ。

さんざん読んできているのだから、事前の学習も不要。―― と考える素人作家は少なくない。しかし、我々は異世界について、そもそもファンタジーについて、どれほどの「理解」を持っているのだろうか?


プロットを書き始める前に、考えるべきは「世界観」である。だが、実際には「ワンアイデア」だけで書き始めてしまうので、アイデアに引きずり回されることとなる。引きずられるのは、世界に「揺らぎ」があるからで、強固な世界観があれば、揺れることもまずない。


ふんわりと異世界を描くのではない。

自分なりの異世界人、他種族、文明、文化、生活様式、環境、作中年表などを先に固めてしまった方が、物語も「自動で」流れる。


主人公ありきで書き始めるのではなく、この世界だからこそ、誰にスポットライトを当てるべきか。こそ

が「主人公の選定」のカギともなる。


異世界転生モノの主人公は、作者自身の「投影体」であることが多い。そのため、いわゆる「プレイヤー視点」の作品が氾濫しているわけだが、果たして、この手法は、現在も正解なのだろうか?


これから物語を書くのであれば、「差別化」を図りたいところだ。なろう人気だけを狙い、見事にハマったとしても、「書籍化されても見向きもされない」のなら、何の意味もない。―― 商業作家を目指しているというのであれば。


そうでなくとも、ディテールだけ微差の作品は「あっても、なくてもいい作品」にしか仕上がらない。そういった意味でも、世界観は非常に重要となってくる。


「ナーロッパ」

非常に便利な世界設定だが、それは「ハリボテで作られた背景」にも等しい。もう○学生のような紙芝居演劇も、もう限界点に達している。


背景にこだわりを作るほど、作品に「陰影」が生まれる。作品を「立体的」にしたいのならば、やはりここで手を抜くべきではない。


別に、エルフやドワーフが出てきたって構わない。

だが、ゲームキャラのような「ご都合主義的な種族像」にするべきではない。「作り込み」こそが、差別化のカギなのだから。


作り込み過ぎた設定は、説明に時間を要する。

それゆえに、失敗に至る作品も多いわけだが、これは「見せ方」の問題ともいえる。


作り込んだ世界観は、必然的に長編になる。

であるのなら、説明は「小出し」に、少しずつ色を付けていくのが正解である。少しずつ見せるのには、技術も必要だが、この手法は「作り込まれた世界観」でしか出来ないともいえる。


作者が、その世界を完全に理解しているからこそ、小出しにも出来る。―― 幸い、打ち切りの判断も、作者自身が握っているのだから、安心して小出しにも出来るというのが、投稿サイトの良いところでもある。

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― 新着の感想 ―
短編でさえ、世界観を最初に説明したがるんですから、連載だと小出しのバランスは二角とって、とても難しいです。 追加設定なんかも、そもそもの設定との兼ね合いもありますからね。 まぁ、終わりを自分で決められ…
理想的な世界観は、物語を書き続けながら、独自の設定を付け足すことですね。最初はピアノだけだったのが、楽器が増えて、オーケストラになってる……みたいなw
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