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第14話 真琴の気持ち

 神様のミッションを受けて地球に飛ばされた私はまさかの攻略対象と同じ体で生活を共にすることになった。


 最初まったく意味が分からなかった。


 だって私意識あるのに体とか動かす事が出来ない。

 しかも真琴の体じゃなくてニーナの体とか。


 そしてあの神様がニヤニヤしながら、


 「じゃあの。せいぜい頑張るといい」


 とか言った瞬間、私に大きいオートバイが突っ込んできた。


 驚きすぎると何もできないって本当で。

 私はただぶつかる瞬間超スローモーションになって、しかもヘルメットしているのになぜか運転している人の顔も体も把握できたんだよね。

 そしてさらにビックリした。


 だって。


 ぶつかってきたの、私が大好きな木崎誠くんだったんだもん。

 誠、凄く驚いた顔で……


 そのとき私は見た。

 誠の体が光って消えた。


 そして、恥ずかしいけど、裸になって眠っているようになった誠が、以前より成長した眠っているような真琴の体(もう裸とか!)の隣に並んでいる光景を見せられた。


 あの神様に。

 私の頭の中に直接ビジョンを送り付けてきたんだ。

 メッセージとともに。


 「ふぉふぉ、二人の体はわしが責任をもって保護しておく。お前さんのミッションが成功すれば道理をいじってやろう。さすれば望む場所で仲良く暮らせるじゃろう……成功すればの」


 あの神様、絶対性格悪い。

 だって面白がってるもん。


 うー腹立つ。

 しかもどうしてニーナなのかな?


 こんな美人たぶん殆ど居ないレベルだよ?

 困るよ。


 だってもし誠がニーナを選んだら……

 それも失敗とみなされるんだ。

 うう、ニーナ可愛いしスタイル凄いし……勝てる気がしない。


 男の子、大きいおっぱい好きだよね……

 うう、もう。


 そしてバイクに巻き込まれた私は一瞬気を失って、気が付いたら誠が同じ体の中にいた。

 しかも主導権は誠。

 私は話しかけることができるのと、なぜか感覚だけが伝わってくる。


 だから誠がニーナに触れると……

 うう、電気が走るし…その、き、気持ちいいの!


 だって大好きな人が触ってくれるんだよ?

 しかもニーナ経験ないくせに凄く敏感で……


 私シャワーの時頑張って黙ってたけど……

 ううう、誠が、あそこいじって……イッちゃいそうだった。


 あああ、絶対神様、覗いて笑っているよね?


 その、誠意外と優しくて、真面目だったから、変なことしなかったから耐えられたけど……

 もし、その、うう……自慰行為とかされたら……


 私きっと狂っちゃうかもしれない。


 …………


 ふう。

 ちょっと落ち着こう。


 コホン。


 それで改めてミッションだけど。

 何も伝えられないのにそんなの無理でしょ?


 だけど神様言っていた。


 「フェアじゃないからの」


 そう。

 驚いたし嬉しくて涙出ちゃったけど。

 誠、私の事まだ大好きでいてくれたんだ。

 そして会いたいって思ってくれていた。


 ねえ、神様。

 これもういいんじゃないのかな?


 だって私も彼が大好き。

 彼だって私のこと好きだよ?


 両思いだよ?


 ねえ、

 お願いだから、


 「いいよ」って、


 言ってよ!!

 ねえ………


 お願い…


※※※※※


 「うーむ。どうしようかの。確かにあの娘の言う通り、あの男、まだまだずっとあの娘に囚われておる」


 神は自分の領域で、抜け殻になっている二人を見つめた。

 実は真琴の功績は、あの世界の滅亡を防いでいた。


 何の力もない女子高生。

 神もそう思っていた。

 しかし何の力もない一人の女の子の想いが、愛する人に会いたいという強い気持ちが、大いなる奇跡を引き寄せていた。


 「素晴らしい。……じゃが恐ろしいものじゃ」


 神は数千年様々な世界で人の営みを観察していた。

 そしてやがて滅びゆく人々。


 幾つもの世界で繰り返される喜びと、そして行きつく滅び。


 通常『転生』は力あるものや使命あるものが選ばれる。

 変えることが目的だからだ。


 そして大体その目的は果たされるが、そのあとには悲劇が付きまとう。

 力あるものを救われた世界が排除しようとするためだ。


 「ふむ。もうしばらく様子を見るとしよう。すまないがお主たちの時間は短い。じゃが世界の時間はとてつもなく長いのじゃ。一時の事象だけで判断するわけにはいかんのじゃよ」


 ふと抜け殻の二人に違和感を覚えた。

 神は驚く。


 「……なんと……ふはははっ、このわしが驚くとはな。……良かろう、わしも協力しようではないか。男にヒントを与えようぞ。……ふふっ、わしの力を凌駕する想いのお前たちじゃ。必ずたどり着くじゃろう。……ああ、こんなに清々しいのは数千年ぶりじゃな」


 どこかへ行ったのか?

 神は姿を消した。


 残された抜け殻……


 誠と真琴の目から涙が零れていた。

 神の干渉を突き抜けた、まさに奇跡だった。


※※※※※


 私は少し眠っていたみたい。

 自分すら確認できない今の状態。


 本当はもう死んでいるのではないかと何度も思った。


 でも愛おしい彼が触れるたび、心に届く感動。

 涙が出る。


 「ふう。でも、誠。どうしよう。……難しいよ」


 誠は今、間違いなくニーナに惹かれ始めていた。

 そして彼は体を返すため努力し始めている。


 すでに自分の体との認識をしていない。

 だから彼はもしミッションを成功させニーナから分離、元に戻ったら。

 おそらくニーナを求めるのだろう。


 「うう、どうしよう。うあ、あああ……誠、ねえ……ヤダよ。私を、真琴を見てよ…ねえ、うああ、ひん……うっく…うああ…あああああああ…」


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