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第12話 消防団の練習?なにそれ???

一日の仕事が終わり、あわただしくご飯を食べる誠。

そしてなぜか違う服に着替えてラッパ?を取り出し軽トラックで出かけていく。


誠?

何処に行くの?


そして程なくついたのは小学校のグランド。

なんか男の人が大勢同じ服を着ている?



※※※※※



「番号!!」

「いち、にっ、さんっ、しっ………」


威勢の良い号令とともに照明に照らされた村唯一の小学校グランドでは肩に紺色の下地にオレンジ色の戦の入った活動服という、消防の人が着るみたいな制服に包まれた若者たち?が整列していた。


もちろん俺もその中の一員だ。

まあ田舎なので、人が少ないため40過ぎのおじさん、もとい、お兄様方も数多くいるけど、普通は10~30代が対象となっている。


昔は男性しかいなかったが今はちらほら女性団員も見受けられる。


「お疲れ様です。本日の練習ですが……」


役場の職員で消防団の本部長っていう役職になっている中嶋さんが今日の練習の説明を始めた。

みんな意外とちゃんと聞くんだよね。


消防団の活動はほぼボランティアだ。


多少の給金は出るらしいのだが殆どは活動終了後の懇親会で消えてしまう程度。

今は女性も多くなっているので物を配布するのが懇親会代わりになってきていた。


今はだいぶ改善されたみたいだけどうちの課長たちの時代はすごかったらしい。

【消防団=酒・女】という図式があったそうです。


ははは、やばい組織だね。

飲酒運転なんて当たり前だったらしいからね。


何はともあれ消防団は村内で行われるいくつかのイベントのための組織だ。

2年に一度研修という名の一泊旅行にただで連れて行ってくれるのがどうやら報酬といえるのだろう。


もちろん火災や災害時にも出動要請がかかる。

そういう時は一応臨時公務員扱いらしい。


因みに俺はラッパ班だ。

式典の時とかに行進曲とか祭典用の曲を奏でるチームだね。

災害では正直役に立たない。

せいぜい交通整理くらいだ。


「ねえまことさん、今日寒いよね」


本部長の話が終わり、ラッパの練習場所へ移動中に役場の加奈ちゃんが俺に声をかけてきた。

加奈ちゃんは今時珍しい高卒で、ついこの前役場に就職した子でまだ18歳のはずだ。

この子も今まで俺に話しかけてきたことないんだけどな。


「うん。寒いよね。でも9時までだから頑張ろっか」

「ううー、まことさん可愛い。ずるいな……おっぱいおっきい♡」

「ひうっ、うあ、ちょっ、ちょっと加奈ちゃん?や、やめ」


いきなり俺の胸に触ってくる加奈ちゃん。


最近の若い女の子ってこうなのか!?

さっき由美ちゃんもやたらと俺に触ってきたけど。


そしてさらにぎゅうっと抱き着いて来た。


「まことさんあったかい♡……いい匂い♡」

「あーうん。加奈ちゃん、班長睨んでるから…はは、は」


うう、周り男ばっかだから、目つきが怖い。

加奈ちゃんも可愛いから、狙っている男たち多いんだよな。


はっ、もしかして俺も狙われる!?

不味い。

この体は俺のじゃない。

ニーナさんの体だ。


「おーい、百合ってないで整列しろ―。練習始めるぞー」


ラッパ班長の大橋さんの声で、私たちに向けられていた怪しい視線は解除された。

ふう、助かった。


「ちっ」


ん?なんか舌打ちが聞こえたが……

深く考えるのはやめた方が良い気がしてきた。

加奈ちゃんの目が怖いのだけど……


「よーし、じゃあ音出しからな」


班長が指揮棒を構える。

整列した俺たちもラッパを水平に構えた。


その後順調に練習は進み、30分くらいで小休憩になった。


「ふう、結構きつい。何気に肺活量要求されるんだよね」


校庭の隅の方の段差に腰掛け独り言ちる。

自動車操法班は一生懸命走っていた。


「あーあ、選手に選ばれたら大変だね。かなり走らされるもんな」


『ねえ』

「ん?」


今日は殆ど黙っていたニーナさんが俺に声をかけてきた。

…どうしたの?


『なんでこんなことしてるの』


ん?


『だってボランティアなんでしょ?仕事の後なのに疲れちゃうじゃん』


あー、うん、一応村民の義務みたいなものかな。みんな来ているしね。

俺だけさぼるとか、気まずいし。


『ふーん。……お人よしなんだね』


んん?そういうわけじゃないんだけどさ。

良い事もあるんだよ?

普段関わり合いのない人と仲良くなったりさ。


『大変だね』


まあね。

でもまあ、いつも一人きりでいるよりはいいかなあ。


『……』


「おーい、練習再開するぞー」


あ、ごめんね、練習始まる。またあとでね。


『うん。頑張ってね』


ありがとう。



※※※※※



そして約1時間半の練習が終わり、懇親会代わりの缶ビールとお茶をもらって終了だ。

俺は家に帰り、制服を脱ぎ捨てリビングのソファーに倒れ込んだ。


流石に仕事の後の練習はきつい。

俺はウトウトしてしまう。


『もう。……やっぱり疲れてるじゃん……まこと……どうしよう…伝えると私消えちゃう……でも……』


ニーナさんのつぶやきは俺には聞こえなかった。

そしてこの後目が覚めた時12時を過ぎていて俺は軽くパニックになってしまった。


「やばい、ああ、シャワーとか全然だ……うう、女の子大変過ぎでしょ!?」


結局寝られたのは午前2時。

次の日俺は欠伸ばっかりで君島代理に怒られたのであった。


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