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もちつけ、私

「ん、ん~。ここは…?」

伸びをしながら、辺りを伺う。やけに草が当たる。それに、風当たりも良い上に人の声もしない。…おかしい。私は転生魔法を使って、文字通り転生したはずだ。幼児に転生しているのに周りから人の声が聞こえないはずが無い。そもそも、

「何でこんな視界が低いんだ…?・・・待てよ?そもそも、ここまで流暢に喋れること自体おかしい!!」

そう、前世の記憶があるからと言って流暢に喋れるわけがない。肉体がそこまで発達していない限り。慌てて辺りを確認したら視界に自分の手が入る。…小さいけど毛むくじゃらだ。

「えっ!?ちょっっと待って。・・・よし、一回落ち着こう私。み、見間違いに違いない。う、腕が毛むくじゃらに見えたけどそんな事ないったらない。」

少しでも混乱を止めるために自分の状態を確認しようとしたら余計混乱した。

「そ、そうだ!鏡!!鏡か何か映る物で自分の顔を見れば…!」

もう一度周りを見ると近くに小さな水たまりを見つけた。鏡には心許ないけど、贅沢は言ってられない。早速自分の顔を見る。水たまりには小さな魔物が映っていた。・・・これはウルフ系統の幼体っぽいから多分というかほぼ確でジュブナルフかなぁ…。あ、口開けた。自分と同じタイミングで魔物が口開けるなんてすごい偶然だなぁ…。・・・駄目だ。現実逃避してる場合じゃねぇ…。認めたくないけど、認めよう。私は、魔物に転生している。

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