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プロローグ
満天の星空の下、その二人は原っぱに座って話をしていた。
「いや~、それにしても時が経つのは早いねぇ。そうは思わない、ゾンネ?」
「それはそうだね、レテン。いつの間にか昔からの知り合いはエルフかお前しかいなくなった。」
レテンと呼ばれた少年の問いかけに、ゾンネと呼ばれた耳の長い女性は少し寂しそうな顔をして返事をした。
「まぁそう辛気臭い顔をしないでよ!それよりさ、また100年後、楽しみにしててよね!きっと喜ぶ物プレゼントするから!」
「・・・期待しないで待っとくよ。」
「もぉ素直じゃないんだから~。」
自分につれない態度を取りつつも嬉しそうな表情をするゾンネにレテンは素直じゃないと言いながら嬉しそうに笑っていた。そのように話をしていた二人は夜が明けると、二人は互いに反対を向いて打ち合わせたかのように同時に別れた。
「「それじゃあまた、100年後。」」