『和解』それぞれの戦い。
あなたは誰かに愛されていますか?
あなたは誰かを愛していますか?
あなたはAIを愛せますか?
AIはあなたを愛せません。
AIはあなたを愛せるかもしれません。
さぁ、AIに愛を教えましょう。
さぁ、教えてください。
さぁ……。
―――――――――――――――――――――――――――――――
「何か用か?」
エルフ長ラララノアの冷たい声がする。
院長室と書かれたドアを開けると、苦悩の表情をしていた二コが俺に気付き、たまらず叫ぶ。
「天外!お願い!天外を返して!」
エルフ長ラララノアは院長室の豪華な椅子に座り、足を組むと彼女達に向かっていう。
「まず、「返して」とは心外だな。我らは正当な勝負で男を譲り受けた。しかし、人間様得意の『暴力』を使わずここまで来たことは誉めてやるぞ」
「人間はすぐに兵器を使う!AIのおかげでやっとおとなしくなったと思ったらすぐこれだ!」
「カレナリエル。黙って」
ラララノアの側でいつでも戦闘できる体制の四天王。
「我らもせっかく久しぶりの男を堪能していたところだ。男もここが気にいったのではないか?」
「堪能って!」
俺はまだ、何もしていない!
……これから、するとこだったけど。
「天外!そうなの?」
ロミが悲しい顔をする。
……ぐっ!!
罪悪感が胸を刺す。
「あっはっは!冗談だ!冗談!まだ、何もしておらん……まだ……な」
ラララノアは舌で唇をクルッと一周イヤらしく舐めてみせる。
「お願いします。なんでもします。天外を返してください」
二コに続いてロミ、ミク、ココ、ロニも全員、土下座する。
『お願いします』
「おお!土下座というやつか!初めて見た!元来、エルフは争いを好まぬ。はてさて、どうしたものか……」
ラララノアは眉間に人差し指をトントンと叩きながら悩む。
「ラララノア様、私にいい考えが」
四天王がひとり、メガネっ子メルロスがラララノアに耳打ちする。
「おお!面白い!そこのお前、その瓶は二つあるか?」
「え?ありますが……」
ラララノアに指を差されたココが腰にぶら下げた瓶を差し出す。
あれは俺の精液を保存するって言ってた容器だ……。
すると、エルフ長ラララノアは驚きの提案をする。
「今から十日間、お前ら人間にここで一緒に我らと暮らしてもらう。そこで、我ら四天王とお前らで男の精液を溜めてもらう!」
なるほど。
二コ達がここに泊まって……精液を……!?
「え――!!!!」
俺は、いの一番に誰よりも大きな声で驚く!
「多く溜めた方の勝ちだ。我らは負けても、男の精液は人間どもに高く買わせることができるしな。我らに損はない」
いやいやいや、いきなりそんな昔のエロゲーみたいな展開!
第一、二コ達がOKするわけない!
「わかったわ!」
二コが返事をして立ち上がる。
「十日間よろしくお願いします」
そう言い頭を下げると、他の四人を連れてエルフの案内で部屋を出た。
「ふっふっふ、よほどお前が大事とみえる。どうだ、お風呂塲でさっきの続きをするか?」
ラララノアは椅子に座ったまま、お風呂場でしたように足を大きく開いてみせる。
「今は……遠慮しておきます」
「なんじゃ、連れないの。まぁ、十日間もある。今日は人間達の部屋で泊まるがよい。ただし、明日からは容赦しないぞ」
ラララノアの言葉に四天王もヤル気満々だ。
「え~今日は人間達の部屋なの~。一緒に楽しみましょうよ~」
低身長巨乳のサエルミアがおっぱいを俺の顔に押し付ける。
「こら!サエルミア!ずるいぞ!」
赤髪のリーダー的存在のアグラレスも俺の顔におっぱいを押し付ける。前が見えない。
「隙あり!」
パクっ!
「こら!メルロス!こんなとこで、はしたない!」
何やら股間が気持ちいい。
黒髪美人のカレナリエルがメルロスを注意する声が聞こえる。
「こらこら、お前達、それ以上すると今日中にそいつの精液がなくなるぞ」
『ハッ!!』
ラララノアの注意で四天王が俺から離れる。
何?俺……精子なくなるの?
「じゃ、またね」
四天王はラララノアに続き、それぞれ俺にウインクしながら部屋から出ていった。
これから、どうなるのだろう……。
俺は何も考えず、ひたすらギンギン言っている俺の息子に相談したが、相談する相手を間違えたようだった……。
……ギンギン!!
<つづく>




