プロローグ
ある日、一筋の光が
いや、何百、何千という隕石が地上に降り注いだ。
それは、幾度となく絶滅を繰り返すこの星の何度目かの絶滅を救う奇跡の光であった。
それは世界中のありとあらゆるところに降り注ぎ、この星の生態系に、環境に、地形に、影響を与えた。
絶滅を迎えようとしていた生命は再びその息吹を吹き返し、完全に資源の枯渇しきっていた世界には新たな力を与えその活動を取り戻させ、海や大地を変動させ新たな地形を形成させた。
絶滅の危機に晒されながらもなんとか生き延びた生命達は、生存本能が覚醒し、種を残すためにその姿かたちを変え、より合理的な生き方をし、生きる為の環境を求めて様々な進化を遂げた。
空から降り注いだその隕石からはもともとこの星には存在していなかった新たな力が放たれており、次第に星を包み込むように充満していった。
その力を取り込む事で更なる成長を望めることにいち早く気づいた植物たちは、微弱な光や枯渇した大地からだけでなくその力をも取り込む事が出来るように進化を遂げていった。
そしてその植物たちを皮切りに食物連鎖の流れに乗って、あらゆる生き物たちが新たな力を取り込む事に成功していった。
植物達が再び繁茂していく事で少しずつこの星に緑が取り戻され、他の生物達が生活しやすい環境が取り戻されていく。
種の存続の危機に立たされていながらもわずかに生き延びていた人類も徐々にその数を増やし、生きる為の環境を整えていった。
のちに、その力と隕石はは神がお与え下さった気力と神の石として‘‘神気’’と“神石”と誰かが呼び始めるようになった。
そして、この星は再び繁栄の時代を迎えた。