表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/48

マスカレイダーF 第7話『ヒーローは羽ばたかない』

 今回のあらすじ


 第7話『ヒーローは羽ばたかない』


 深層真理王の間(アジテーション)

 キング、ナイト、ビショップによる密談

「計画を次の段階へ進める」

「ちょっと早くなくなくない?」

「なぁに、どちらに転んだとて全ては我らがキングの思うがままじゃわい」

 ビショップの手には怪しい試験管が握られている


「いらっしゃいまーーた来たっすね!?」

「また来たよオバサン、比呂は?」

「自分はピチピチのハタチっす!八門氏はバックヤードで荷物整理中っす!」

 いつものように藍鳥と明夜がじゃれあっている

「八門くん出て行ったらどうだい、きみもう休憩時間だろ」

「鬼すか店長…俺は勇者なんかじゃないんすよ…」

「比呂見ーっけ!」「あ、コラ、勝手に入っちゃダメっす関係者以外立ち入り禁止っすよ!」

 店内を引っ掻き回して三人は出て行ってしまった

「ふふ…若いっていいなぁ…」

「すいませーん!レジお願いしまーす!!」

「聞いてないよぉ〜!?」

 店員のいなくなったレジに出来た長蛇の列を一人で捌くことになる五味場だった


 ビルの屋上から街並みを見下ろす男

 ジョージ竹田スクワード、リオデジャネイロにいるはずのパンゲア幹部クイーンである

「なるほどTOKYOだな…作戦は成功というワケだ…」

 その姿が異形(カルラアニマス)に変貌する

「それじゃあお仕事といくわよォ」

 影から湧き出したユラギ兵たちには翼が生えている

 空から街を襲撃する

 それは破壊のための破壊

 高さは質量を攻撃力に換える

 駆けつけた警官の銃撃も届かない

 対アニマス獣武装を易易と貫く

「もっろいわねェ、TOFUの方がまだ食べごたえがあるじゃない」

 何人目かの警官を倒し、再び飛び上がったカルラアニマスは違和感を覚えた

 先ほどから同じように飛び回っていたユラギ兵たちの数が、心なしか少ない

 いや、明らかに減っている、現在進行形で

「お出ましというわけね」

 また一体、急降下したユラギ兵が消息を絶つ

 そこに向かい跳躍するクイーン

「F!」

 眼下にはユラギ兵を踏みつけにしているFの姿があった

【イデアライズ/スパイダー】

 次々と撃ち出される蜘蛛の網をかいくぐり一撃を

【イデアライズ/モグラ】

 防がれ再び宙に逃れる

【イデアライズ/ホーネット】

 針の乱射もアクロバティックな飛行で当たらない

「うーん、確かに強いことは強いけど、アナタ、もうひとつねェ…」

 空中から文字通りFを見下すクイーン

「ま、いいワ、キングの命令だし恨まないでねェ」

とりさる(リムーブ)鉤爪(クロウ)!!」

 空中から何度も急降下しすれ違いざまに鋭い鉤爪で少しずつ身体を抉り取っていく!

 あまりの素早さ、自在の空間活用にFはなすすべもない…!

「アハハハ!ほらほらァ!ハンバーグになっちゃうわよォ!」

 嬉々としてFを痛めつけていくクイーンだったが突如としてその動きが止まる

「あ…?」

 次の瞬間全身から黄色い体液が噴き出す

「いぎゃああ!?なによこれエェェェ!?ビショップ…!?ビショップかあの老いぼれがああああ!!!」


「しもぉたわ、ちょいと量が多かったようじゃの」

「仮死状態にするイツワルカジツと蘇生させるイキカエルカジツ、仮死状態の『死体』は物と同じじゃから深層真理下での受け渡しで別の場所に運べそこで蘇生させるという生体超長距離移動実験、六割型成功といったところかの」

「計画通りである」


「心臓が…心臓が脈打ち過ぎている…!クソがああああ!!こんな副作用聞いてねェぞォオオオ!?」

 苦しみながらクイーンは人目につかないいずこかに姿をくらました

 そして満身創痍のFも這いずりながら去るのだった



 次回予告 10月24日放映予定


 第8話『とある羽根の肖像(フェザーシルエット)


 ヒーローは羽ばたかない

 だけど、空を舞える

 

 


 ユラギ兵【(イカロス)

 クイーンの影から現れた翼を持つユラギ兵

 長時間飛ぶことは出来ず、翼がもげるとただのユラギ兵となる

 他の幹部も特殊なユラギ兵を呼び出す事が出来るようだ


 イチナルカジツ・イツワルカジツ・イキカエルカジツ

 ビショップの開発した薬物

 それぞれ漢字では「位置為る過日」「何時割る過日」「行き帰る過日」と書く



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ